ハサミでクレヨンを切り刻んだ2歳児。子どもに教えるべきなのは物を大事にすること?それとも?
子どもがおとなしくしているなぁ~と思っていたら、実はイタズラしていた……ということを経験したことはありませんか? ママがちょっと目を離したその瞬間、楽しそうにイタズラする子どもたち。「仕方がないな」で済ませられるかわいいイタズラや、「うわぁー」と思わず目を疑ってしまうような驚愕なイタズラまで、子どもたちのイタズラはときにママたちの想像を大きく越えることもあります。なかには悠長なことも言ってはいられないようなイタズラもありますよね。みなさんは、幼い我が子がどのようなイタズラをした場合に注意しますか?
『ハサミでクレヨンを何本も粉々に切っていた我が子を怒鳴ってしまった。好奇心でしたことなら本当は怒らない方がいいのだろうけど。本人もお気に入りのクレヨンだったので「何でそんなことをするの? クレヨンを切ったらダメでしょ!」と。みんなならこういうときはどうする? クレヨンは7本くらいの表面がえぐられていた。怒りすぎるとよくないらしいけど、親として物を粗末にされたら怒っちゃうわ』
もうすぐ3歳になるお子さんが、ハサミでクレヨンを切り刻んで遊んでいたようですね。物を大事にして欲しいと思い、つい怒鳴ってしまった投稿者さん。小さい子どものイタズラを目撃したとき、ママたちはどのように対応しているのかを尋ねています。
クレヨンを切ることはよくあること?
投稿者さんの質問をきっかけに、子どものころのイタズラ体験を思い出したママたちがご自身の体験談を語ってくれました。
『私も子どものころクレヨンを切っていた。自分のクレヨンだけじゃもの足りなくて弟のクレヨンもやったら、弟が泣いて親に怒られた』
『クレヨンを切るのが面白くなっちゃったんだろうね。私も幼稚園のときにクレヨンをポキポキ折って先生に叱られたこと憶えている』
『娘が同じイタズラをやったとき、自分もやったなと思い出したので好きにさせといたよ。大人になったら絶対やらないし、子どものときだけのイタズラ。使いにくくなるかもしれないけど、本人の行動の結果だし。私はクレヨンを綺麗に使わせたいという思いはなかったなー』
小さいお子さんがクレヨンを切ってしまうということは、珍しいことではないのかもしれません。クレヨンを使うたびに切り刻んでいるのでなければ、物を粗末にしているのではない別の理由があるのかもしれませんよ。お子さんのイタズラを目撃してしまったらまずは深呼吸。穏やかな気持ちで、なぜクレヨンを切り刻んでしまったのかと理由を尋ねてみるのはいかがでしょうか。
イタズラに対してどんな注意をするべき?
では投稿者さんのようにイタズラを目撃してしまった場合、どのような言い方をすればいいのでしょうか。
『「クレヨンって硬いのに、ハサミで怪我しないで切り刻んで上手だね。でもね、クレヨンはお絵かきをする道具だから切り刻むものじゃないんだよ。ハサミが使いたいのなら、ほかの物を切ってみようか!」かな。物や道具にはそれぞれ役目があることを教えるいいチャンスだよ』
『何でそんなことをしたのかを聞く。それからクレヨンはどう使う物なのかを話し、切り刻んじゃったら使えなくなってお絵描きができなくなるよって話すしかないんじゃないかな?』
『ハサミで切る感覚や触感が良かったということを認めてあげる。でも友だちの髪の毛を切ってしまったなんてことになったら大変だから、ちゃんと叱る。駄目なものは駄目だもの』
子どもたちのイタズラに驚いてしまい、ついつい怒ってしまうこともあるでしょう。しかし子どもたちがイタズラする理由が“好奇心”だとすると怒りすぎてしまうこともよくないかもしれません。イタズラをただ単に悪いことと捉えるのではなく、大事なことを教えるきっかけと捉えてみるのはいかがでしょうか。
ハサミを使うときのルールも教えたい
物を大事にすることも子どもに教えたい大切なことですが、それと同じくらい“ハサミを使うときのルール”も大事なのではないかというママたちもいました。
『3歳でハサミって危なくない? クレヨンは硬いのによく切れたね。怪我はないの? 小さい子にハサミを渡して目を離したらだめよ』
『物を粗末にするのもダメだけど、投稿者さんのお子さんはまだハサミを自由に使わせるのは早過ぎたと思う。3歳くらいならそろそろハサミの練習をさせてもいいかもしれないけれど、もう少し分別がつくまでは大人が見ているときだけ使っていいことにしたら?』
『子どもならではの発想なんだけどね。目の前にクレヨンとハサミがある。組み合わせて使ってみたらどうなるか……って。ただやっぱりハサミを使わせているときは目を離したらいけないね』
ママたちがいうように「ハサミを使うときは必ず大人が近くにいるときだけ」というルールを決めるのはどうでしょうか。言葉で注意をしたことを理解してくれていたとしても、好奇心が勝ってしまうこともあるのが子どもたち。ハサミで怪我をしてしまうという事故が起きる前に、「1人では使わない・1人では使わせない」という共通の認識を親子で持つことも大事なようです。
イタズラを見守ってあげることも必要?
怪我をする、誰かに迷惑をかける……ということでなければ、少しのイタズラは見守ってあげることも必要なのかもしれません。
『感触がツボだったんじゃない? 切ったら描きづらくなることも分かったと思うよ』
『これからもっとイタズラすると思うけれど、外で迷惑をかけなければ大丈夫』
『イタズラにも理由がある場合もある。切り刻んだらどうなるのか知りたかったと言うなら、それは知りたいという成長なのかもしれないよ』
経験しないと理解できないこともあるでしょう。失敗して成長することもあるでしょう。大人たちは「なぜそんなことをするの?」と思うことでも、子どもたちにとって経験することすべてが勉強のようです。子どもに物を大事にすることを教え、危なくないように注意してあげることももちろん大事です。でも、イタズラすることも成長のひとつだと認めてあげることも大事なことではないでしょうか。イタズラしたという状況だけを注意するのではなく、理由も聞きながら子どもの成長を見守りたいですね。
文・荻野実紀子 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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