幼い子どもが障がい者をずっと見ている……。親として何をどう教えればいい?
世の中には車椅子の方や障がい者の方など、いろいろな人がいます。子どもも年齢に関わらずいろいろな人に出会い、その柔軟な頭で知らなかったことをどんどん吸収していくでしょう。
「子どもが障がい者の方をずっと見ていた」という投稿がありました。
『4歳半の子どもが車椅子の障がい者の方をずっと見ていた。気になったみたいなんだけど、「見ないの」と言うわけにもいかないよね? 相手も付き添いの方も、ジロジロ見ると「なに?」ってならないもの?』
投稿者のママは突然のことだったせいか準備ができておらず、なんと伝えるのがいいか迷ってしまったようです。
親から子どもへ物事を教える際は、親が無意識に抱く印象まで伝わることもあります。幼い我が子が初めて車椅子の方や障がい者の方を見たとき、あなたなら子どもにどう説明しますか?
単にはじめて車椅子を見て何かわからなかったのでは?
障がい者の方をじーっと見続けていた4歳のお子さん。ママたちからは「小さい子どもだし、単に見慣れていないものを見て珍しく思ったのでは」という意見が寄せられました。
『見るくらいなら……。車椅子を見る機会がなくて珍しかったんじゃない?』
『小さい子どもなんて、車椅子だろうが普通の車だろうが、気になるものをただ見るでしょ。別に見てもいいし、見てはいけないものじゃない。ただ「障がい者を見たらいけない、見るもんじゃない」みたいな考えが親にあるなら、改める方がいい』
『うちの子、そのくらいの歳に、近所のじゃぶじゃぶ池に車椅子に乗った障がいの方が何人か遊びに来ていたとき、軽く水をかけて遊んでいたことがあった。施設の方に「すみません!」って言いに行ったら、「遊んでくれてありがとー」って言われた。確かに皆さんニコニコしてたし、うちの子も思いっきり水をかけているわけじゃなかったけど、やっぱり内心ドキドキした。子どもは話しかけに行って、仲良くできてすごいなーと母は涙したよ』
大事な教育の機会。わかりやすい言葉で子どもに教えよう
まだ4歳。初めて見るものの方がずっと多いのですから、珍しく感じてもおかしくありません。大切なのは次のステップです。なぜこの人は車椅子に乗っているのか、どうして車椅子が必要なのか、世の中にある車椅子マークはどのような意味を持つのか。「車椅子の方を利用するようで失礼かもしれない」という気持ちも親としては抱くかもしれませんが、子どもに話して聞かせる機会とさせてもらうのはいかがでしょうか。
とはいえ、4歳。この年齢の子どもが障がいについて理解するのは難しいかもしれません。ママたちはこのような伝え方を考えていました。
『「どうしたの? あれはね、車椅子っていうんだよ。足が不自由な人や体調が悪い人が乗るんだよ」ってお話しすればよくないかね?』
『「世の中には、足が不自由だったり、目が不自由だったりいろんな人がいて、車椅子は足の悪い人をいろいろな場所に連れてってくれる大事な足になってくれる乗り物なんだよ。お母さんは、目が悪いから眼鏡をかけてるでしょ? 車椅子もそれと同じで、不自由な場所を助けてるんだよ」って説明で4歳なら充分理解するよ。世の中には、五体満足ではない人もたくさんいるんだって教えるいい機会』
『うちは3歳半だけど、車椅子がなんなのか、なんで乗るのかを理解してないから見ちゃうよ。乗り物が好きだから、「ぼくもあれ乗りたいなー」とか「あれ良いよねー」って言ってたことがあった。
前に「カッコいいね!」って言っちゃったことがあるんだけど、その車椅子の男性が「いいでしょ、カッコいいでしょ。でもお兄さん足が動かないから、これが足なんだ」って説明してくれて、少しずつ理解してるみたい。「なんだろう、あれ?」って子どもはやっぱり見ちゃうよ。親がきちんと説明すればいいだけ』
『突然なんの脈略もなく叫び声をあげる人には「声を出すことを我慢できない人もいるんだよ」知的障害の人の声も「喉にね、声を出す力がないから息するときに声が出てしまうの。みんな声を出してお話ししたい気持ちは一緒だから怖がらなくても大丈夫だからね」と説明してるよ』
『説明して納得できれば、次からはずっと見るようなことはしなくなると思うけどな』
「障がい者だから目を逸らす」のは違うけれど、一般的なマナーとして
障がいとは別問題で、人のことをジロジロ見ないことは一般的なマナーとして教えたいという声もありました。
『障がい者どうこうじゃなく「人をそんなにジロジロ見たらだめだよ」って言うけどな』
『その説明とは別に「ジロジロ見られるのは誰だって嫌だから気をつけようね」って話す』
『その場で注意したら不快な思いする人もいると思うから、あとで「人のことじっと見るのは失礼だよ」って教えるかな』
ママたちのコメントには
『パラリンピックのCMでも足がないアスリートが映ると見ている』
というお子さんもいました。パラリンピックも、子どもにとっては学びの機会になっているのですね。
子どもが車椅子を押せるほど成長したときには、困った人を自然に助けられる優しさも持ち合わせてほしい……と、親は願うものではないでしょうか。そのためには子どもが興味を持ったことを偏見のない視点で学べるように、大人の私たちが社会のあらゆる現状について正しく学び続ける必要がありますね。
もしあなたが障がいについて子どもにどう伝えればいいか迷ったら、ママスタコミュニティのママたちの伝え方を参考にしてみてはいかがでしょうか?
文・しらたまよ 編集・しのむ
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