家の片づけが楽しくなる!整理収納アドバイザーが教える「片づけスイッチ」の入れ方
片づけた方が良いのは分かっているけれど、ヤル気が出ない……。そんな経験はありませんか? 小さな子どもがいる家庭では、ふと気づくと部屋中にオモチャや絵本が散乱していることもあるでしょう。自分が散らかしたわけでもないのにとママはため息が出るかもしれません。ヤル気に満ちて楽しく片づけができる方法があったらどんなに良いでしょう。
片づけや収納のアドバイスが詰まった書籍『笑顔と会話が増える 家族の片づけルール』の中に、ヤル気をオンにする「片づけスイッチ」の入れ方が紹介されています。著者の整理収納アドバイザー・江間みはるさんに伺いました。
1日の始まりは「動」の片づけから
片づけには「動」と「静」の2種類があります。「動」とは、物を移動するなどの体を使う片づけのこと。「静」とは、優先順位や手順を考えるなど頭を使う片づけのことです。
「片づけスイッチ」を入れたいという方は、1日の始まりをぜひ「動」の片づけから始めることをお勧めします。私は目覚めたらまずは10分間、家の中を歩き回るようにしています。その時に元の場所に戻っていないモノを片づけながら歩きます。運動にもなりますし、部屋もすっきりしますよ。ポイントはあらかじめ時間を決めて、考えるよりも動くこと、目の前にあるモノをとにかく戻すこと。ぜひ習慣にしてほしいお勧めのスイッチの入れ方です。
10分間を集中して片づけることに慣れてくると、そのうち時間の感覚を体が覚えていきますし、短い時間でもより多くの片づけができるようになっていくものです。人間誰しも、ヤル気が出ない時はありますよね? 気分が乗らない時でも、とにかく体を動かし始めると自然とスイッチがオンになります。いつ出るか分からないヤル気を待つよりも、自分で「動」のスイッチを入れてしまいましょう。
達成感があると片づけはどんどん楽しくなる
ちなみに以前ご縁のあったご家庭では、家族全員が朝にシャワーを5分間浴びるという習慣がありました。ご家族が交代で「あと2分だよ!」などとにぎやかに声をかけあっていました。朝起きて決まった時間でシャワーを浴びるというのも、とても分かりやすい「動」のスイッチですね。
片づけは誰もが毎日行うことですから、時間を決めてゲーム感覚で終えてしまうのは良い方法だと思います。慣れとともにスピードは上がりますし、片づけた達成感を感じるチャンスも増えていきます。また片づける時間と回数に比例して手際が良くなっていくので、片づけ自体が早く終わるようになっていきます。
達成感を得ると、もっと効率よく片づけたい、もっと工夫できないか……と片づけがどんどん楽しくなっていくことでしょう。習慣化や効率化を経験すればするだけ、上手くいく機会も増えて、多くの成功体験を得ることができます。たかが片づけと思う人もいるかもしれませんが、ささいなことでも積み重ねていけば、人は成長し自信がつくようになるのです。そのきっかけとしてぜひ「片づけスイッチ」を活用して下さいね。
取材、文・井伊テレ子 編集・山内ウェンディ