子どもを「抱っこしすぎ」という義母にモヤモヤ……幸せをもたらす「抱っこの力」とは?
子育てをしていると、周りから言われる何気ないひとことに気分が上がったり下がったりすることってありませんか? 特に親世代とは、子育てひとつとってもやり方が違うことが多いものです。何かにつけて口を出されると、嫌な思いをしてしまうということもあることでしょう。今回ママスタコミュニティに投稿されたのは、義母からの子育てに対する口出しについての悩みでした。
『3人目なのに抱っこしすぎ。赤ちゃんは今は寝る時期だから少しくらい泣いても寝るはず。寝返りもしないから大丈夫だよ。兄たちの保育園のバスの送り迎えくらいで抱っこして連れていくのは寒いのに可哀そう』
隣に住まいを構えているお義母さんから言われたこの言葉に、投稿者さんはモヤモヤが消えず悩んでいます。それもぞのはず、3人目と言われているお子さんは、まだ生後一か月だというのです。そんな小さな子をわずかな時間でも置いていくなんてできませんよね。頭では分かっているのに、お義母さんに口を出されてしまい「抱っこしすぎはいけないの?」と不安を感じる投稿者さん。さて、ママスタコミュニティに集まったママたちはどのようなアドバイスをするのでしょう。
抱っこのしすぎはいけないこと?
育児の方法については世代や時代背景によって、考え方もやり方もさまざまです。自分がしてきたやり方で子どもが大きくなったと思えば、それをお嫁さんに勧めてくる気持ちも分からなくはありません。しかし、次代の流れと共に変化した育児方法へ情報をアップデートしてくれないのであれば、それはただの「おせっかい」となってしまいます。
『抱っこしてあげたいと思ったらすればいいんだよ! 愛情いっぱいでいいじゃん!』
ママスタコミュニティに集まったママたちは、口を揃えて「抱っこしてあげて」と話していました。筆者も投稿者さんの書き込みをみたとき、「気にせず好きだなけ抱っこしてあげて」と思いました。年配の方の中には「抱き癖が付くから」と抱っこすることに難色を示す方もいらっしゃいます。今回の投稿者さんのお義母さんも、恐らく似たような思いを持たれているのかもしれません。しかし、ママが赤ちゃんを置いていきたくない、目を離したくないと思うのは愛情であり、本能ではないでしょうか。誰が何といおうと、好きなだけ抱っこしてあげたらいいと思います。
抱っこできる時間は限られている
『いつか抱っこしたくてもできなくなっちゃうんだよ』
今回の投稿者さんのお悩みは、上のお子さんのお迎えなどで置いていくことができないので抱っこして連れ出しているという話でした。このように家事や生活の中で「仕方なく」抱っこしている時間もあると思いますが、それだって親子の貴重なコミュニケーションの時間です。でもそのような「抱っこ」ができる期間は、長い育児の中でかなり限られているのです。だからこそ、ママたちはお義母さんがなんといおうと、ママが抱っこしたければしたほうがいいと強く言っているのでしょう。あとからもっと抱っこしてあげたら良かったなと思う日がくるかもしれません。貴重な親子のコミュニケーションを大切にしてほしいものです。
子どもの幸せ度をアップする「ハグ」の力
以前ママスタセレクトでもご紹介した『「幸せ」を感じる子どもは創造性が3倍も高い!?子どもが幸せを実感するためにできることは』という記事にもある通り「ハグ」、つまり「抱っこ」をしてあげることは、子どもにとって大変良い影響を与えることが分かっているのです。
『抱き癖つけて何が悪いの?』
『抱き癖なんてないよ。赤ちゃんはきっとママに抱っこしてもらいたいんだよ。ママは大変だけどたくさんたくさん抱っこしてあげてくださいね! お互い頑張りましょう』
せっかく子どもの幸福感をアップさせることができる抱っこを、「抱き癖が付くから」と言われて止めてしまうのは、ママにとっても子どもにとっても、もったいないことです。抱っこする、目と目が合う、笑顔を向ける・向けられる。このような中に産まれるのは、幸せホルモンと呼ばれている「オキシトシン」です。「オキシトシン」というホルモンは、愛情を深めたり成長を促すだけではなく、ストレス反応を弱くするなど多くの良い効果を見いだしています。だからが何といおうと、どんどん抱っこしちゃいましょう!
スルースキルを身に着けることも大切
赤ちゃんが泣くたびに抱っこしようとすると、ママがずっと抱っこしていないといけないので大変かもしれません。筆者も子どもが小さい頃は抱っこのしすぎで手首が腱鞘炎になりました。それでもやっぱり抱っこできるならしてあげて欲しいなと、ママスタコミュニティにいるママたちも筆者も強く願っています。お義母さんだけでなく、周囲の言葉に振り回されず、たくさんお子さんを抱っこしてあげてください。この先、抱っこ以外のことでも、周りからいろいろ言われることでしょう。そのたびに心が騒いでいたら、せっかくのお子さんとの大切な時間が奪われてしまいかねません。モヤモヤするようなことを言われたらまずは深呼吸を。「そうですね~」なんて笑顔で軽くあしらえたら完ぺきです。外野の言葉に振り回されず、愛情いっぱいで育児してくださいね。
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ
関連記事
※「幸せ」を感じる子どもは創造性が3倍も高い!?子どもが幸せを実感するためにできることは- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 抱っこしすぎ