お風呂のお湯は毎日入れ替える?残り湯の活用法と洗濯に使用するときの注意点
『お風呂の残り湯、毎日捨てて掃除して新しく入れ替えてますか? あと、風呂水を洗濯に使う?』
毎月の出費を少しでも抑えたいなあ……と思ったとき、ふと「お風呂の残り湯、毎回捨てちゃうのはもったいないなあ」と思ったことはありませんか? 家族がお風呂に入った後、最後は栓を抜いてお湯を流してしまって……当たり前のようにやっていることも、ふと「みんなはどうしてるんだろう」と疑問に感じることもあるのでは? いつも残り湯を捨ててしまっていることに不安を感じたり、贅沢をしているという感覚に襲われてしまう人もいるかもしれません。
そこで、今回は「お風呂のお湯、毎日換えてる?」&「残り湯再利用してる? 活用方法は?」というお風呂の残り湯についての疑問に迫ってみましょう。
お風呂のお湯は毎日入れ替える派が多数
『一番最後にお風呂に入った人が栓を抜いてあがってる。次の日掃除してまた夜新しいお湯を張ってる』
『翌日も同じ湯に入るということはありえない』
ママスタコミュニティに寄せられた質問は、毎日お風呂の残り湯を捨てて入れ替えているかというものでした。この質問に対しママスタコミュニティに集まったママたちは口を揃えて「毎日入れ替えている」という声を寄せています。
お風呂のお水を毎日交換する理由
『追い焚きがないから毎日替えるよ』
『結婚したてのときに同じお水で2日連続を試してみたけど、2日目は水が臭ったのですぐやめた』
翌日のお風呂の残り湯は、たとえ沸かしても雑菌が繁殖するからなのか臭いがするという声がいくつかありました。またお風呂に追い焚きの機能が付いていないケースも、翌日は新しいお湯を張らないといけないので「毎日入れ替える」という選択肢になるようです。
毎日お風呂のお湯を交換しない派の声
『自分が子どもの頃は、水がもったいないからって翌日も追い焚きで入らされてたな』
『母子家庭で母娘2人だけなので1日おきに変えてる。あんま汚れないんだよね』
『風呂水清浄剤を使ってるから雑菌の繁殖を抑えてくれるし、ヌメリも発生しない』
市販されているお風呂の残り湯を洗浄する薬剤を使用して翌日も入るという声もちらほらありました。あとはやはり「もったないので」という声も。湯船に溜まったお湯の量ってなかなかの量になりますので、もったいないと思う気持ちがあることもわかる気はします。
お風呂の残り湯、再利用大作戦!
「お風呂のお湯は毎回捨ててます」という声の中にも「もったいないけど」という思いは垣間見えるので、なんとかして再利用・活用する方法はないものかとママたちの声に耳を傾けてみました。やはり最も多いのはお洗濯に再利用するという声でした。
しかし、残り湯に繁殖した雑菌の影響なのか洗濯物が臭くなるなどの声や、残り湯を汲み上げるポンプの衛生面への不安、電気代などを考えるとさほど節約にならないのでは……などの声があがり、満足のいく残り湯活用法とはなりませんでした。
それでも一定数のママたちはお風呂の残り湯をお洗濯に再利用しているようですので、どのように活用しているのかをみてみましょう。
『洗濯機に汲みあげて使うのではなく、洗濯する前にお風呂で下汚れ落とすときに使う』
『残り湯で洗って、すすぎは水道水にしてる』
『洗濯と1回目のすすぎまでは残り湯を使って、2回目はきれいな水を使う』
横浜市の水道局でもママたちの声同様に、お洗濯は残り湯を使ってもいいけれど、すすぎに関しては水道水を使うことを推奨しています。水道局でおこなった実験の結果によると、一晩おいた残り湯を再利用して洗濯をすると残り湯の細菌が洗濯物に残ることがわかったそうです。脱水直後の洗濯ものの中には1平方センチメートル当たりに10万もの細菌が……。24時間以上室内で乾燥させた後でも細菌は1/10程度しか減少しなかったそうです。
ただし水道水で2回以上すすぎをおこなえば、残り湯にあった細菌はほぼ除去することができるというのです。その後は室内干しではなく、日光に当ててきちんと乾燥させることでさらに殺菌することができます。ですが、それでも細菌の死骸などが残ってしまう可能性や、衣類に匂いが発生する可能性もあるそうです。
お洗濯以外でのお風呂の残り湯活用法
『お風呂の水を使えなかったのが何日か続いて、普通に洗濯してたら、2000円位変わってたよ』
『水道代多少うくかもだけどその分の手間と電気代でどっちもどっち』
『10キロのドラム式で洗いとすすぎ1回目を風呂水にしてるけど、月に1000円減った』
お風呂の残り湯をお洗濯に再利用するとどれぐらい節約になるのか。ママたちの声をみてみると、月に2~300円という声もあれば、1,000~2,000円近く浮いたという話もありました。ですがママたちは残り湯をお洗濯に再利用する労力や、細菌や臭いなどのデメリットを考えるとお洗濯への再利用はあまり望まないと考えているようでした。では他にどのようなお風呂の残り湯の活用法があるのでしょう。
・トイレやお風呂場の掃除
・汚れが強いものなどの予備洗いや、上靴や運動靴を洗うとき
・車の洗車
大阪市水道局のデータによると、残り湯を約180リットルとしてその半分を洗濯や掃除などに再利用した場合、単純計算で約90リットルの節水になると記載しています。この内容から算出すると、お風呂の残り湯を毎日再利用した場合、再利用しないときと比べると月にして約460円の節約となるそうです。少しのことでもちりも積もれば山となると考えて、上手ににお風呂の残り湯を再利用してみてもいいかもしれませんね。
アイデアを駆使してお風呂の残り湯を活用してみよう!
たとえ体をきれいに洗った後に湯船につかっていたとしても雑菌や臭いのことなどを考えると、お洗濯に使用することがためらわれるのは仕方ありません。それならばお風呂の残り湯はお洗濯には使用せず、別の方法で水道代の節約を試みてはいかがでしょう? 少しのことでもやってみると「もったいないなあ」という罪悪感から解放されるかもしれません。残り湯を全部活用するのではなく、できるところから、できる分だけ再利用してみても良さそうですね。毎日のことだからこそ、無理のない節約をしたいものです。
文・櫻宮ヨウ 編集・横内みか イラスト・Ponko
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