産後クライシスの深刻化を防げ!旦那さんが“ATM”にしか見えなくなる前にママができることとは #産後カルタ
ママが赤ちゃんを妊娠している間、ママも旦那さんも産まれてくる赤ちゃんのためにあれこれ準備をすることでしょう。産まれてくる赤ちゃんのためなら親としてできることを何でもやる! と意気込む旦那さんもいるかもしれません。しかし、産まれたばかりの赤ちゃんのお世話をほとんどママがやるケースが多いご家庭では、産前の旦那さんの育児に対するモチベーションがなくなってしまい、ママひとりの負担が大きくなることもあるのではないでしょうか。赤ちゃんというはかない命への重大な責任をママが旦那さんと分かち合えない、あるいは、ひとりで担っていると感じてしまったとき、夫婦には、“産後クライシス”が訪れてしまうのです。
『私はまだ産後2週間に入ったばかりなんですが、まったく協力なく2歳3ヶ月の子と新生児を2人抱えて日々過ごしています。皆さんの旦那さんは産後協力どれぐらいしてくれますか?』
旦那さんと話し合いを!“男性は言われないと分からない”先輩ママたちが切り開いた道とは
『話し合いはした?』
ママが旦那さんに何も言わないから、旦那さんは何もしないのかもしれません。何をしていいのか、わからないだけということもあるでしょう。まずは、ママが旦那さんにしてほしいことを伝えてあげてくださいね。言わなければわからないのか、という言葉はぐっと飲み込んで……!
『旦那さんに協力してもらって。2人の子どもを命懸けで産んだ妻の身体を労ってあげる事を旦那さんに教えてあげて。男は言わなきゃわからない』
こちらのママからは、ママと旦那さん2人の子どもなのだから、旦那さんにも育児に協力してもらって、という言葉がありました。さらには“男は言わなきゃわからない”という格言まで! 旦那さんだって、赤ちゃんが産まれた瞬間から親になっているはず、なのですけれどね……。
『男は言わなきゃわからないって本当! 最初が肝心ですよ。いいよ、いいよ、やらなくていいよ、で過ごしてしまえば後からやるわけないです。最初から話しあって毎日教育していけば、のちのち楽ですよ』
ママも赤ちゃんのお世話に慣れていないうちは、旦那さんが何をできるのかわからないこともあるでしょう。こちらのママからは、赤ちゃんのお世話がスタートしたあたりから旦那さんにも“お世話教育”をしていくとママがのちのち楽になるよ、というアドバイスが寄せられました。ママが先生、旦那さんが生徒というわけではなく、ママも旦那さんも生徒です。2人で話し合いながらお世話をするといいかもしれません。
旦那さんを子育てに参加させるためにママたちがとった方法とは?
『1人目も2人目も、退院直後から動きまくったので後悔! 仮病じゃないけどとにかく体調悪いふりして休む。そして旦那に協力してもらう!』
旦那さんを育児に参加させるためには、まず、“ママが休むこと”というアドバイスが寄せられました。ママが動いてしまうと、旦那さんは“ママひとりでできる”と考えてしまうでしょう。なのでとにかくママは休んで、旦那さんに“赤ちゃんのお世話を自分がやらないといけない”と意識してもらいましょう。
『なんでもやっていたら旦那に何を言っても伝わらないよ! どんどん頼まないと!』
たとえママができることでも、旦那さんに伝えてやってもらわないと! というアドバイスがありました。赤ちゃんが泣いたら抱っこしてあやす、オムツを替える、ミルクをあげる、お風呂に入れるなど、ママでなくてはいけないお世話などほとんどありませんよね。少しずつでも赤ちゃんのお世話を任せていって、旦那さんに赤ちゃんのお世話に対するハードルをさげてもらうといいのではないでしょうか。
“産後クライシス”を深刻化させたくない!口は出すが手を出さないで旦那さんの育児手習いを見守って
平成28年度に厚生労働省委託事業として発行された「父親の仕事と育児両立読本」―イクメンプロジェクト―では、産褥期と呼ばれるママの産後約1ヶ月について、ママは身体を休める必要があること、父親は赤ちゃんの沐浴やミルクをあげるためのやり方など子育ての基本を学ぶための重要な時期であることが記載されています。さらに産後3ヶ月くらいまではママの精神面での不安が大きい時期、とし、妻の産後、夫婦仲が悪くなってしまったり、離婚したりするようないわゆる“産後クライシス”を避けるためにも、妻の産後、夫は早めに育休を取ることを勧めています。
ただ、旦那さんが育休をとっても赤ちゃんのお世話をできないままでは、ママは休むことができません。産後、旦那さんが育休を取得できるかどうかに関わらず、旦那さんには産後のママの身体の状態を知ってもらい、旦那さんのサポートが子育てには必要不可欠であることを認識してもらわなくてはいけません。その働きかけができるのは、ママだけです。ママは産後しばらく身体を休める必要があるので、赤ちゃんのお世話を旦那さんができるようにならないといけない、とはっきり伝えることが必要になるでしょう。
まずはミルク作りなど比較的取り組みやすいお世話から旦那さんにやってもらってはいかがでしょうか。簡単にやり方を伝えたら、ママは手を出さずに旦那さんがやることを見守ってあげましょう。アドバイスを求められたら手は出さず、口頭で伝えてあげてください。旦那さんがやったお世話について気になるところがあれば、責めたりせずに客観的な視点で指摘し、再チャレンジしてもらうのです。旦那さんがママの手助けなくお世話ができたら、感謝の言葉を伝えましょう。ミルクを作ることができたら、次はミルクを飲ませ、哺乳瓶を洗い、消毒……といったように、徐々に任せることを広げてみてはいかがでしょうか。
ママも旦那さんも初めての赤ちゃんのお世話は初心者同士。お互い協力しながら2人の赤ちゃんを育てていってくださいね。
文・しのむ 編集・しらたまよ イラスト(産後カルタ)・なかやまねこ
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