「乳児用液体ミルク」の製造・販売がとうとう解禁に!災害時だけでなく育児の負担を減らす役割も
ママスタセレクトでも、過去に数回取り上げてきた“液体ミルク”。粉状ではなく液状で、お湯に溶かすなどの工程がなく、そのまま赤ちゃんに飲ませることができるミルクです。
日本では、地震や水害などで自宅からの避難を余儀なくされる人が出るたびに“液体ミルク”の必要性が話題になってきました。しかしこれまで、日本国内での製造・販売には至っていませんでした。
阪神・淡路大震災から23年経った2018年、ようやく日本での“液体ミルク”の製造・販売解禁というところまでやってきたのです。
発売は、早くても2019年の夏以降?
2018年8月8日に、厚生労働省は“液体ミルク”の製造を可能にする規格基準を定めた改正省令を施行しました。具体的には、食品衛生法に
『この省令において「調製液状乳」とは、生乳、牛乳若しくは特別牛乳又はこれらを原料として製造した食品を加工し、又は主要原料とし、これに乳幼児に必要な栄養素を加え液状にしたものをいう』
など「調製液状乳」の定義や規格基準などを追加したものです。
ここにある「調製液状乳」とは厚生労働省が「国内において乳幼児を対象とする液体状の乳製品」と定義しているもので、意味はいわゆる”液体ミルク”を指しています。
これにより、日本国内のメーカーが“液体ミルク”の製造・販売をすることが可能になります。
しかし、まだ改正省令が施行されたばかりなので、実際に店頭に“液体ミルク”が並ぶのは、早くても1年ほどはかかるのではないかと考えられます。
乳児用液体ミルク解禁情報を聞いたママたちの声
ママたちは液体ミルクの発売に対してどのような思いを抱いているのでしょうか。
『子どもによってミルクの量が違ったりするけど、その辺はどう解決するんだろ?』
『災害時などにはすごく助かるから早く購入できるようになってほしいけど、これを日常的に飲まされる赤ちゃんも出るんだろうな……』
『コンビニ限定とかで、冷凍販売にはできないのかな……。液体をみんなが適切に管理できるとは思えない』
『自分の子どもに子どもができる頃には液体ミルクが当たり前になっているのかな?』
『災害時には便利かも。でも育児軽減は……。粉でも便利と思ったけど、これからは、それが当たり前になるんだろうね』
『おそーーーい! もう卒乳しちゃうよ!』
『楽しみにしてたけどうちはもう必要ないなぁ。孫の時には使うかな』
馴染みのない“液体ミルク”。災害時には助かるイメージはありますが、日常使いには抵抗を感じているママたちも多いようです。しかし“液体ミルク”は、日常でこそ使いたいアイテムなのです。
『アメリカで子育てしてるけど、普通に使ってるよ。こういうアイテムがもっと普及すれば、日本の子育てももう少し楽になって、母親の、子育てで感じる不必要なイライラが減ると思う』
国内で“液体ミルク”の製造・販売が可能になるということは、育児の中で負担になっている「ミルク作り」の作業が減るということにもつながります。
育児は追い詰められながらするものではなく、適度に手を抜くことも大事です。そのために活用したいのが“液体ミルク”なんです。
発売が待ち遠しいですね。
文・鈴木じゅん子 編集・しのむ