子どもが幼いころから続けていた「水泳」、やめ時に悩む……続けるべき?
乳幼児期の息子はまだまだ肺機能が弱く、軽い気管支喘息のような症状が頻繁に起こっていました。どうにかならないものかと思っていたところ、「肺を鍛えるには、水泳がいいかもよ〜」という話をいろんな方から聞き、通ってみることに。
本人はさっぱり乗り気ではなかったのですが、喜んだのは夫です。
夫は幼いころから水泳を習っていました。自分と同じことを息子がやる、というのが本人も予想外の喜びとなったようです。
そして4歳ごろから、息子の初めての習い事・水泳が始まりました。
息子は水泳教室に慣れるのはかなり時間がかかりましたが、それなりにキレイな泳ぎを見せるようになりました。
その後自治体でやっている子ども向け体操教室にも行ったりして、息子はみるみるうちに丈夫な体質へ成長していきました。
それから息子6歳。「水泳やめたい」と言い出します。
「16級が怖い、やりたくない」と言うのです。より難しい級への挑戦が怖くなったようでした。
続けることの大切さを教えたい気持ちはもちろんあります。私も夫も、「怖い、やりたくない」のであればもう少し根性出して続けてみれば、と言い続けてきました。怖いものから逃げているようにも思えたからです。しかし「やめたい」が数か月続き、これは「やめ時」なのかもしれない、と私は感じるようになりました。
乳幼児期、自分で「習うか習わないか」などと判断できない時期にはじめた水泳。もう息子は気管支喘息のような症状は起こることがなく、基本的には元気いっぱいで体力があります。本人は泳いでいて楽しいと感じるものの何か目標があるわけではない様子。目標を強制されているようにも感じているのかもしれません。仕事でも勉強でもなんでもそうですが、先が見えないことで「やっていて意味があるのか?」と感じるのは、私も理解できます。
試しに5歳の頃にやっていた体操の、別の体験教室に行ってみました。「すっごく楽しかった! 体操やりたい!! うまくなりたい!!!」水泳と180°違い、満面の笑みで即入会です。
息子は自分でやりたいことを見つけました。やめ時も自分で見定めることができたといえるのではないかと思います。私も、体は丈夫に育ってくれているので水泳の目的はひとまず達成したと考えています。
しかし……。
水泳の習い始めに喜んでいた夫は、がっくりきています(笑)。「水泳続けてみない?」「今の体操教室に併設されている教室でもいいんじゃない?」なかなかに粘る夫です……。水泳を続けるかどうかは、まだ決まっていません。
みなさんは、お子さんが幼いころから続けていた習い事のやめ時を、どのように見定めましたか? それとも続けていますか?
脚本・しらたまよ イラスト・Ponko