「膝が痛い」と夜中に泣き出す子ども……。「成長痛」の改善方法はある?
一度寝ると朝までぐっすり眠っていた4歳の娘が、ここ最近夜中に泣きながら起きることが続きました。そのときは必ず、膝を触りながら、「痛い、痛い」と言いながら泣きます。
自分の子どもの頃の記憶を辿ると、膝や足が痛くて泣いたとき、母から「成長痛だよ」と言われたことを思い出しました。
娘の症状を調べていると、長野県立こども病院が作成した資料の中に一致する症状についての記載を見つけました。
『夕方や夜間に子供が「あしが痛いよー」と突然泣きだしたりぐずぐず不機嫌になったりすることがあります。しかし、翌日になると元気に走り回って遊んでいます。痛がる場所は膝や、ふくらはぎ、足首などいろいろで、左右もその時々によって異なります。このようなエピソードを繰り返します。そのような下肢痛を訴える場合、成長痛の可能性があります』
子どもが夜中に痛みを訴える場所も膝だけではなく、ふくらはぎや下腿の内側に痛みがでることもあるようですが、この症状の原因は不明とされていて、具体的な治療や対処法があるわけではないようです。
それでも、ママスタコミュニティを見てみると、「成長痛」や「夜中に足が痛いと泣く子ども」について相談しているトピの数は100を超えています。それだけ多くの方が、夜中に足が痛いと泣きだすお子さんについて悩んでいるということですね。
痛がるのは夕方~夜中。頻度は子どもによりけり
『週に1回程度、足が痛いらしく寝ているのにいきなり泣き出します。夕方くらいから足が痛いと言っている日は、大体夜中に泣き出します』
『うちの子も、寝ていたのに急に足がいたいと泣き出すことが週に2回ぐらいありました』
『うちの4歳児もたまにだけど足が痛いから「もみもみしてぇー!」って夜に泣くときある』
『うちの息子も夜中に20分以上泣いてた』
『うちの子もよく夜中に痛いと泣き出したりしてんた。レントゲンを撮っても異常なしだったけど、頻繁に泣いてたから不安だった』
厚生労働省が発表している「若年性特発性関節炎 初期診療の手引き(2007 年)」(7ページ)によると、
『外来診療で多い小児の関節痛は「成長痛」で、夕方から夜にかけて膝や足関節の痛みを訴える。この場合には、関節の診察で炎症所見を認めることはない。(引用:「若年性特発性関節炎 初期診療の手引き(2007 年)」)』
とあります。子どもが痛みを訴えるタイミングが夕方や夜のみ、ということであれば、「成長痛」の可能性があると考えてもいいのかもしれません。
「痛い」と泣いたときの対処法。子どもに寄り添ってあげて
確実に痛みを和らげる対処法はないようです。しかし子どもの足をさすってあげることで子どもが落ち着き、再び眠りにつくというアドバイスがママスタコミュニティに寄せられていました。
『成長痛ってどうにもできない。我慢するだけ……。さすってあげたりして気持ちを落ち着かせるとかしかない』
『足が痛いと夕方言われると夜が恐怖で恐怖で……。今日もビクビクしていたら案の定泣き出しました。湿布を気休めで貼り、マッサージをしてあげたら今日は寝ました』
『眠りにつけるまで、よしよしとひたすらさすってあげてたな~』
『さすったり、湿布したり、冷やしたりすると安心して寝る時もあるけど全然ダメな時もあったよ』
『さすってあげて落ち着くならメンタルの問題の場合もあるよ』
「成長痛」についての投稿の中で、「精神的なものが原因の場合もある」と感じたママもいました。長野県立こども病院が作成した資料の中にも、精神的な理由について記載がありました。
『心のストレスを体の不調に置き換えることもあります』
『親に対する甘えや欲求不満といった心理的な要素が関与していることもあると言われています』
また、「成長痛」ではなく、他の病気が原因で足に痛みが生じている場合もあるそうです。長野県立こども病院が作成した資料では以下のように説明していました。
『同じところをいつも痛がったり、痛がる回数が多かったり、日中も痛がったり、足を引きずって歩いたりするようであれば、整形外科を一度受診してみてください。成長痛ではなく、ほかの病気(疲労骨折や骨端症、骨髄炎、腫瘍など)があるかもしれません』
ママスタコミュニティの投稿の中にも、整形外科を受診したことで病気が見つかったという方のコメントがありました。足が痛いと言って、夜中に起きることが2週間以上続くようであれば、一度整形外科で診てもらうことも大事ですね。
文・鈴木じゅん子 編集・しのむ イラスト・Ponko
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