「もっと食べたい!」自我が強くなってきた赤ちゃんへの「よそうフリ作戦」 #育児は大変で楽しい
1歳になると離乳食もそれなりに進んでいる赤ちゃんも多いのではないでしょうか。
わが子はすんなりご飯を受け入れてくれるタイプだったので、
1歳になるころには、すっかりミルクを飲まなくなり、
完全に離乳食だけで生活していました。
好き嫌いもなく、くちに運ばれるごはんを
無心で食べてくれていたわが子。
しかし1歳を超え、掴み食べが出来るようになると
ぐんぐん自我が強くなり、自分の好きなものを好きな順番、好きなペースでしか
食べなくなってしまいました。
ひっくり返したりこぼしたりしてしまうと
食べる量が少なくなって、また作らなければならないし、
もったいないな、掃除が面倒だな、
服が汚されたくないな……と言い訳をして
手づかみ食べもスプーンを渡すのも、全然してきませんでした。(これは私が悪いですね)
結果まだあまり上手にスプーンが使えません。
そんな状態で、「自分でやりたい」ことと「うまく出来なくて怒る事」が増えてしまい
つかみ食べ出来るものだけを自分で食べ、あーんを受け入れてくれない場合が多く、
それでも食べたくないわけではないので、全部食べるまでごちそうさまはしない。
結果、ごはんの時間がどんどん長くなってしまい、ちょっと疲れてしまいます。
特にわが子はフルーツが大好きなので
盛ってあるお皿を見つけると「あれを最初に食べる!」とずっと指さします。
わが子の場合最初に食べても他の物を食べなくなるということはないので
順番を気にするほどではないのですが、
食べ終わってしまうと「もっと!もっとフルーツが食べたい!」と騒いでしまうので
なんとか食べるタイミングを引き伸ばしたいものです。
「あれ食べたい!」のオーダーを乗り切った「すり替え」作戦
そこで、予めその他のおかずやごはんをスプーンに載せ、
フルーツのお皿を手にし、それをよそうフリをして
あーんしてみたら、自分が指示したものをもらえたと思って、食べてくれました。
そのままあーんしても今は食べたくない! とプイッとしていたのに!
騙されていて可哀想ですが、自分のしたい事がちょっと叶って、納得してくれたようです。
それでも2、3回続けていると「これはフルーツの味じゃない!」と気づき
プイッとされてしまうので、今度は本当にフルーツをあげたり
掴み食べできるものをすすめてみたりして、気を紛らわせています。
もっと大きくなったら、全然こんなことも通用しなくなってしまうでしょうが、
この束の間の、やりたい期の始まりのようなわが子との駆け引きでした。
文、イラスト・んぎまむ