<住む世界が違う私たち>言葉の端々から強烈なイヤミ!昔には戻れない…【後編まんが:親友の気持ち】
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私(サオリ)は夫と3人の子どもたち(小6・小3・年長)との5人暮らしをしています。夫は弁護士で多忙なため、私は専業主婦として家族を支えています。小学校からの親友であるノゾミは昔から努力家で、現在は市役所に勤めながら2人の子ども(小4と小1)を育てています。子どもたちも同年代ということもあり、私たちは今でも交流を重ねていました。しかしここ数年、ノゾミと会うことが少ししんどく感じてしまうようになったのです。それは私たちの価値観が変わってしまったからでしょうか。



美味しいランチに、親友との久しぶりの再会。私たちはおしゃべりが止まりません。

ノゾミは専業主婦である私を羨ましいという様子で「いいな~」を連呼してきます。話題をかえるように、おすすめのパックをノゾミに勧めると……。


ノゾミの言葉の端々から、強烈な嫌味を感じてしまいます……。


私が働かなくてもわが家は生活できるし、子どもたちのことを考えても、専業主婦で家庭を支えることに不満はないし、夫も賛成してくれているのです。

別に夫が弁護士だからといって私が偉いわけではありません。私の仕事は、夫の代わりに家庭を支えること。そのことに誇りを持って生活しています。

かつては何でも話すことができたノゾミ。努力家で前向きなノゾミが大好きでした。けれどいつの間にか、私たちは見ている世界が変わってしまったのです。

私が何を言っても「すごい」「いいな」とほめたたえてくれるノゾミ。でも私自身は何もすごくはないし、私の「普通」を話すたびに「すごい!」と言われると、なぜだか申し訳なくなってしまい、それ以上何も言えなくなってしまうのです。ノゾミは「すごい」と言いつつ無意味に私を持ち上げて、自分を卑下しているような気もします。
もうノゾミと会うことはないかもしれないけれど、楽しかった昔は大切な想い出です。またいつか、何のしがらみもなく会話できる日が来ることを願いながら……。

私はノゾミのことが大好きでした。ずっと親友だと思ってきました。けれどここ最近はノゾミと会話するのが辛いときもあったのです。
ノゾミの言葉の端々にどこか棘を感じてしまうのは、私がノゾミにコンプレックスを抱いているからでしょうか。そんなのを抜きにして、昔みたいに話したかった……。でももうそれが難しいということを、私は悟りました。
「私たちは住んでいる世界が違う」それは仕方がないことなのかもしれません。私は私の価値観の合う人たちの中で、これからも胸を張って生活をしていきたいと思います。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・チル 編集・横内みか
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