<香害知ってる?>子どもが持ち帰る給食エプロン、香りがキツイ!とりあえずの対処法を教えて!
学校で用意された給食エプロンを子どもたちが共用するスタイルの場合、しばしば起こる“ある”トラブルをご存じでしょうか。なかなか問題解決は難しいようで……。
『子どもが持ち帰ってくる給食エプロンがとにかく臭いんです。給食当番の日、下校してくるとその柔軟剤の臭いが子どもからプンプンするほどで……。どれだけ柔軟剤を使ったらこんなに臭いが残るのかと疑問しか出てきません。そもそも最近の柔軟剤って臭いが強すぎると思いませんか?』
“ママ友には話せないのでここで愚痴らせてほしい”。そのように語る投稿者さんのお悩みですが、理解できると感じるママも多いのではないでしょうか。自分がガマンすればいいのかもしれないけれど、ツラすぎる。そのような悩みを抱えて苦しむ投稿者さんに、どのようなアドバイスができるのでしょう。
柔軟剤の使いすぎにはご用心を!
『わかる。そのスゴい臭いが給食エプロンとかを洗濯した後、洗濯機に残るくらいなんだよね』
、誰かにとっていい香りのものでも、他の誰かにとっては体に不調をきたしてしまうこともある“香害(こうがい)”をご存じでしょうか。消費者庁でも香りに困っている人がいることを啓発する取り組みが行われています。消費者庁が作成した啓発用ポスター(PDF)には、
『柔軟剤などの香りで頭痛や吐き気がするという相談があります。自分にとって快適な香りでも、困っている人もいることをご理解ください』
このように記載されています。それほどまでに香りに関するトラブルは多いのかもしれませんね。ですから、給食エプロンに残る柔軟剤や洗剤などの強い香りに投稿者さんがガマンの限界を感じてしまうことも、ある意味納得のいくことかもしれませんね。
柔軟剤の香りについて語る
投稿者さんのお悩みに対し、ママたちからは共感の声が目立ちました。たくさんのママからの理解を得られた投稿者さんも、安堵の言葉を再度投稿していたほどです。こうしてネットでなら共感しあえても、現実社会ではなかなか言えずにもやもやすることもありますものね。しかし、なぜそこまで香りが残るほど柔軟剤を使用するのでしょう。柔軟剤について語るママたちの声を少し見てみましょう。
臭いに鼻が慣れてしまっているのでは
『たぶんその臭い、自分の家の臭いではないからきつく感じるんだと思う。うちで洗濯したものも、よそのご家庭では臭いと思われているのかもしれないよ』
臭いだけに限らず、人間とは同じことを繰り返していくうちに慣れてしまうものですよね。しかも慣れてしまったことで、必要以上に香りを付けようとしてしまうのでしょう。メーカーや商品によっては、規定量を守っていても強い臭いを残すものもあるようで、さらに量を増やされてしまっては困る人も出てくるかもしれません。
給食エプロンに柔軟剤を使わなくてもいいのでは
給食エプロンは、アイロンをかける、糊付けまでするというご家庭もあるでしょう。アイロンがけされていると、清潔感がぜんぜん違いますよね。となると、ムリに柔軟剤を使用する必要はなさそうです。そこで登場したのはこのような疑問でした。
『給食エプロンとかに柔軟剤を使用する理由ってなんだろう。いらないよね』
これには、他の洗濯物と一緒に洗っているからではないかといった声が寄せられました。他の洗濯物と一緒に洗うのであれば柔軟剤の香りがつくことは当然かもしれませんね。もちろん、一緒に洗うことに抵抗があると話すママもいました。そのようなご家庭で柔軟剤の香りがついているとしたら、もう洗濯をするときは柔軟剤を入れる……と、無条件に行動してしまうのかもしれません。もしくは最近の洗濯機の機能にある「自動投入」機能の可能性も出てきそうです。
ママたちで対処法を考える
投稿者さんは、ここで愚痴りたくなるほどストレスを抱えているわけです。できればなにか解決策があればいいのですが……。ママたちから寄せられたのは、「学校に相談する」ことと「自分で臭いを落とす」といった2つの対処法でした。
対処法1:学校に相談する
『最近は保護者会などで柔軟剤を使わないようにと話してくれるから、一時期よりは減った気がする』
強い香りのせいで体に不調をきたしてしまうのは大人も子どもも同じ。むしろ子どものほうが言い出せずに苦しんでいるかもしれません。ママたちは、保健室の先生(養護教諭)や担任に、軽めに相談することからはじめてはどうかと話していました。すぐに問題解決に動いてくれるかどうかはわかりませんが、伝えることは大切ですよね。
対処法2:自分で臭いを落とす
『あまりにも臭いと感じるなら、漂白剤にでも漬けちゃうといいかも。給食エプロンはかなり汚れるしちょうどいいのでは?』
給食エプロンは漂白のしがいがありますよね。そうでなくても、献立によっては頑固なシミとして残ってしまうこともあるでしょう。そのような場合、洗濯する前に専用の漂白剤に漬けておくだけで、強く染み付いた臭いも落とせるとママたちは話していました。完全に消えるとまではいかないかもしれませんが、試してみる価値はありそうですね。
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自衛手段を取るか、改善されるため行動するか
『うちの子の小学校は、数年前から個人のエプロンになって香害のストレスがなくなったよ。はやくそうなるといいね』
解決策を寄せてくれたママたち自身から、それらの解決は「その場しのぎ」という声も出ていました。最終的な解決策は、給食エプロンなどを個人で用意して管理することではないかという声もあがるほどです。香害だけに限らず、感じ方に個人差があるものに関する困りごとは、完全な解決にたどり着くことは難しいのかもしれません。結局のところ、諦めるか、自分にできることがないかを考えるの2択になりそうです。臭いを取る・薄める方法をネットなどで検索していろいろ試してみるか、学校側に訴えかけてみるか、環境・状況に応じてトライしてみてはいかがでしょう。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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