<選ばれない息子>お母さんうるさい!サッカーが好き、じゃダメなの?【第4話まんが:長男の気持ち】
前回からの続き。僕は小5のユウキです。家族は、お母さん(40代、ナナコ)とお父さん(40代、トモヒロ)、弟(小3、ショウタ)です。僕は小1のときからクラブチームでサッカーをしています。サッカーを始めたころ、同学年はみんな同レベルで半分遊びのように楽しんでいました。しかし学年が上がるにつれて自主練をしたり、試合の動画を見返したりして、うまくなろうとする同級生が増え、メンバーのスキルに差ができました。僕は今、ほぼベンチ要員です。
同級生のタケルとマサトが選ばれているのに……という残念な気持ちもあります。タケルとマサトも僕と同じときにサッカーをはじめたのに、どうして僕は選ばれないんだろう? とも思います。
僕だって、ベンチでいいやなんて思っていません。それなのにお母さんはイライラした様子で僕にいろいろ言ってきます。
そしたらお母さんは、「だったらもっと練習したら」「ベンチで悔しくないの?」「タケルくんやマサトくんは自主練しているらしいよ」とかイヤなことを言ってきます。そんなの全部わかっているのに。
お母さんが言っていることを聞いていると、苦しくなります。僕だって悔しい。でも、わかってもらえません。
レギュラーには選ばれたいけど、選ばれないからってやめたくありません。小さい頃からやっているし、チームを卒業する6年生まではやり続けたいのです。レギュラーに選ばれないのは悲しいし悔しいけど、それだけでもない。
おまけに、弟と比べたり、弟と同じ野球に挑戦してはどうかとか言ってきます。お母さんは自分がサッカーをしているわけじゃないのに、どうしていろいろ言ってくるのか僕にはわかりません。
僕がレギュラーに選ばれないから心配してくれているのだとも思うけど、苦しくなるからあんまりいろいろ言わないでほしいのです。
コーチたちもお母さんも、友だちの親も、いつも「レギュラーレギュラー」ってうるさいけど、レギュラーのためにサッカーをやっているわけじゃない。それに、レギュラーに選ばれるためにサッカーをはじめたわけでもない。もちろんレギュラーに選ばれたらうれしいけど。
お母さんは「今までいろいろ言いすぎてごめんね」と言ってくれました。毎日のように言われていたお母さんからのレギュラーや自主練の話がなくなると、前みたいな暗い気持ちがなくなりました。スッキリした気持ちで、サッカーをまた楽しめるようになりました。そんな僕を見るお母さんの顔も優しくなったので、うれしいです。
同じ学年の仲間はみんな6年の最後までサッカーをやるって言っているから、僕も頑張ろうって今は思っています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・春野さくら 編集・塚田萌