<セルフレジで大ゲンカ!>「社会の一員」として忘れちゃダメなのは……互いへの配慮【第4話まんが】
前回からの続き。私は3才の息子(アキト)を育てています。幼稚園は来春からなので、いまは子どもと四六時中一緒にいられる毎日に幸せを感じたり、疲れを感じたり……の毎日を過ごしています。ある日100円均一ショップに行ったとき、「ぼくもレジをやりたい!」と言う息子にセルフレジの使い方を教えていたら……。
後ろでレジを待っていた見知らぬ女性に怒られてしまいました。私と女性が言い合いになっていると、おばあさんが間に入ってくれました。「子どもに教えないといけないのは、セルフレジの使い方じゃなくて、状況に合わせて対応できる判断力」というおばあさんの言葉は、私の心に響いたのでした。
「子どもを育てている側からすれば、「厳しくない?」とか「もう少し寛容になって欲しい」って思う気持ちもわかるし、常に社会に見張られているようで気が休まらないわよね~」
「でも、最低限のことに気を付けて、周りを見ながら行動していて……それでもまだいろいろ言ってくる人のことはもう気にしなくていいの。周りを気にしすぎないのも、うまく子育てをしていくコツよ?」
「難しいんだけどねー。私も4人育てたけど、結局子育ての何が正解だなんて、最後まで分からなかったわ」おばあさんの言葉に思わずくすっと笑ってしまいました。
「頑張って未来ある子どもを育てている人も、働いて社会を支えてくれている人も、一生懸命勉強している人も、家庭を守っている人も……ほんの少しだけでも周りを見渡せる余裕を持てれば、少しは社会の空気も変わってくると思うわ」
「そんなに目くじら立てないで、仲良く暮らしていきましょう」
おばあさんのうまい言葉に、思わずおねえさんと顔を見合わせました。「目くじら立てず」私もそうありたいと思いました。
「気が利かなくて……すみませんでした……」「はい……私も……少し言いすぎました……」
最初は「なんて子育てのしにくい社会になったんだろう」と怒りが沸いてしまっていましたが、おばあさんの話を聞いて、自分にも配慮が足りなかったことが分かりました。気を付けてはいたつもりでしたが、無意識に「子どもを育てている」ということを、印籠のように思っていたのかもしれません。周りの人にも事情がある……しっかり胸に刻んでおこうと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・塚田萌