【コラム:田村亮&庄司智春 ラブ嫁!ラブ家族!】第5回 嫁さんが母として戦ってるのを見て神々しく思えた
全8回に分けお届している田村亮さんと庄司智春さんのパパ芸人対談『ラブ嫁! ラブ家族!!』。
第5回では奥さまへの気持ちや、立ち合い出産のエピソードを話していただきました!
亮:庄司の話を聞いてると、立ち合い出産ってやっぱりいいな。あれが嫌だったとか良かったとか、そのときのことを振り返って話し合えるって良いよね。
庄司:今でも話しますからね。「めちゃめちゃ痛がってたよ」と、奥さんの真似をしたり(笑)。
亮:そしたら奥さん、なんて言うの?
庄司:「最低だね」とか言うんですけど(笑)。「あのとき、立ち合ってくれて本当に良かった」とは必ず言ってくれるんです。
ー恋人から妻、そしてお母さんへと変化していくなかで奥様に対して気持ちの変化はありましたか?
亮:うちの嫁さんは、1人目の子を産んだときは、なんかすごく上手に子育てをしてるなぁという感じやったけど、それが、2人目が産まれてからバタバタになって、俺も手伝ったりすることが増えてきて。
ある日、下の子を抱っこしながらご飯作って、上のお兄ちゃんの幼稚園の準備もして、「ほら、自分でご飯食べて!」ってお兄ちゃんに足で指図してるのを見たときに、嫁さんのことを「かっこいい!」と思ったんよ。
そのときに、嫁さんが母として戦ってるのを見て神々しく思えたというか、母としてのパワーを感じた瞬間だったんよね。
今まで彼女だったときからずっと見てきたけど、すべてこの姿になるための序章だったのかなと思ったくらい。
彼女だったときはかわいいと思ってたし、会話もずっと幼かったりしたんだけど、今は子ども達を育てながら母として、俺に対しても「お父さん、あれやって!」とか言ってくる感じが、俺はすごい好きやわ。
亮:かっこいい! と思う。尊敬できんねん。
俺に「○○してよ!」とか言ってくるのも、もっと言い方あるやろと思いながらも、付き合ってたときのかわいさより、今のほうが魅力的に見えるわ。
子どもを怒ってるときとかケンカしてるのを見てると、微笑ましいわと思うし、嬉しくなるし、幸せだなぁと感じる。
庄司:奥さんのこと、どんどん好きになってる感じですね。
亮:そうやね。若いときの気持ちとは違って、人としてどんどん好きになってる感じはするね。
嫁がうちの家庭を守ってる感じが伝わってきて、それが良いよね。
庄司はどうなん?
庄司:ん~うちはまだ恋人、奥さん、母親として区別して見てないですね。
でも、亮さんが言うように、子どもを叱るのを見たりすると、「しっかりママしてるじゃん!」と微笑ましくはなりますね。「この人がママで良かったな」とか思うんですけど、彼女はまだ28歳なので、「ママだけになるのは、まだ早いだろ」という想いもありますね(笑)。
亮:あぁ、なるほどね。そういう気持ちもあるんや。
庄司:あります、あります。
まだ、彼氏、彼女の関係でいようよ! という気持ちもすごいありますね。
結婚したての頃は、「子どもが産まれても恋人同士のようにいようね」と言われてて、そういうふうに言ってくれるならそれに応えたいなと思ってて、僕は今でも奥さんのことを「みきちゃん」て呼んでるんですけど、最近奥さんは僕のことを「お父さん」て呼んでくるんですよ(笑)。
僕的には、「あの約束どこいったんだよ!」というね(笑)。
2人きりだと「ともちゃん」て呼んでくるんですけど。
おそらく、子どもの前で「お父さん」て呼ぶことで、子どもが「お父さん」という単語を覚えるということなんでしょうけど、僕は「お母さん」とは呼ばないようにしてますね。
僕が「お母さん」とか「ママ」と発してることで、僕からしても「ママ」になっちゃうような気がして嫌なんですよ。
だから「みきちゃん」と呼ぶことで、女性として、彼女としてを薄めないようにしてますね。
2人きりの時間では、彼氏・彼女みたいな感覚でいれるような努力はしてます。
亮:すごい男と女であることを意識してるってことやな。うちはそういうのがないからなぁ。
ただ俺も嫁のことを女として意識してるからな(笑)。
奥さまの出産前と出産後の決定的な変化はありますか?
亮:決定的に変わったのは、完全に怖くなりましたね(笑)。
詐欺師やん! て(笑)。 嫁からしたら、「どっちがやねん!」てなるけどね。
女の人は子ども産むと強くなるよね。
言うことが理に適ってるから、言い返せなくなるしね。
付き合ってるときだったら「もぉ~」て怒ってたようなことも、「何言ってるのよ!」みたいに追及されたりしてね(笑)。
庄司:うちは、もともとしっかりした子ではあるんですけど、よりしっかりしてきたなとは思いますね。
ビシバシ言われたりすることはないんですけど、いろんなことをバランス良くやってくれてるなとは思いますね。
まだ今の所はそんなに変化を感じないかなぁ。
亮:うんうん。でもな、これで2人目が産まれたらまた違ってくんねん。
もう一人増えたときに、なかなか激しくなってくんねん。
庄司:そうでしょうね。
亮:1人のときは、そんなにうちも変化を感じなかったけど、子どもが2人になったときは手間が増えるしな。
嫁さんの様子見てたら、そうなるのも納得な生活になってるからね。
うちは男の子2人やから、余計大変なんやろうけど。
次回もお楽しみに。
取材、文・上原かほり 撮影・chiai