<帰省は家族そろって?>思わぬ援護射撃にビックリ!娘たち「将来パパも……」気づく夫【後編まんが】
前回からの続き。最近のお話です。私ミワコと夫ユウジはともに40代の共働き夫婦です。高校生から保育園児までいる4人の子どもたちと慌ただしい日々を送っています。ある日夫から、年末に家族そろって義実家へ帰省するという話が出ました。年老いた祖母もいるし、私は今年の年末、自分の実家に帰りたいのですが……。私は説得し続けますが何を言っても首を縦に振ろうとしない夫。そのとき予期せぬところから援護射撃が入ったのです! 口を開いたのは私たちの話を聞いていた高校1年生のユイと中学2年生のメイでした。
「……てゆーか、パパって結構クズ旦那だったんだね」ユイが言いだし、メイも「確かに」と同意します。話し合いに応じずブスーっと不貞腐れていた夫は、娘たちの「クズ旦那」という表現に言葉を失った様子でした。「なっ……!!」
「あのさぁ、もし仮に将来私たちが結婚したとしてさ。パパとママに会いたいって思っているのに、帰省を許してくれない旦那さんだったらパパはどう思うの?」「そうそう。おじいちゃんたちが元気なうちに会いたいって言っても、『帰省は家族そろって夫側の実家に行くべきだ』とか言い出す旦那とか……いいの?」
「……それは……。で……でも、お前たちは結婚してもウチの近くに住めばいいし……」夫はしどろもどろで答えますが、ユイとメイは容赦しません。「結婚後の住む場所なんて、分からないでしょ。それこそ海外かもしれないし」「なんでもかんでも『家族で!』って言って、実家に行かせてもらえないとか、ママかわいそう~」
「パパ、超自己中~」「モラハラだね」ゲームをしている弟たちに向かって「あんたたちも、パパみたいな考えしちゃダメだからね」とメイが言うと、小学3年生のケン、保育園年長のダイも「はーい」と返事します。子どもたち4人が私を援護する側にまわったので、夫はタジタジ。私の心には、じんわりとしたうれしさが広がります。
「パパ、いつも言っているじゃん。先のことを考えて行動しろって」「それなのに自分が一番、先のこと考えて行動できてないとか、説得力なさすぎー。将来のこと、なんにも考えてないじゃーん」夫はぐうの音も出ないようです。
ユイからはとどめの一言。「自分がしたことは自分に返ってくるんでしょ? じゃあパパも将来、私たちに会えなくて寂しいね」娘たちにピシャリと言われて、小さくなった夫。「そ……それだけは嫌だよ……」これだけ言われて娘たちの将来を想像し、ようやく自分が何を要求していたのか理解することができたようです。
「……私や、私の親の気持ち、分かった?」「ごめんなさい……。想像力が足りませんでした」「分かったならよろしい」反省した夫はしみじみとつぶやきました。「……そうだよな……。会えるうちに会わせてあげたいし、会いに行きたいよな……。皆同じだよな……」
「わかった。これから帰省はそれぞれ自分の実家に帰るようにしよう。その代わり、ウチの親も子どもたちに会いたがっているから、子どもたちは交互にそれぞれの実家に行くこと!」
「いつか結婚しても、パパに会いにきてくれよなー」想像して悲しくなってしまった様子の夫を、娘たちは軽くかわします。「はいはい、考えておくよ~」「そんな~……ユイ~メイ~……」
娘たちの言葉は、私の言葉よりもずいぶん強力だったようです。今、私が置かれている状況に将来娘たちが置かれたら……? と、夫が具体的にイメージできたのが良かったのでしょう。妻である私も、親からすればひとりの「娘」。その当たり前の事実を忘れていた夫には怒りしかありませんでしたが……。娘たちにしっかりお灸をすえてもらったので、今回は一件落着ということにしておこうと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子