<帰省は家族そろって?>「年末はオレの実家へ!」わたしは実家に帰省したらダメなの?【前編まんが】
最近の話です。私はミワコ、正社員で働いています。わが家はともに40代の共働き夫婦で、夫ユウジと協力しながら子育てをしてきました。子どもは4人、上から高校1年生のユイ、中学2年生のメイ、小学3年生のケン、保育園年長のダイの4人です。
子どもが4人もいると正直、毎日が慌ただしくドタバタで過ぎていきます。けれどどんどん成長していく子どもたちをまぶしく思いながら、家族で協力してなんとか過ごしていました。
夫の実家は新幹線で2時間ほどの場所にあります。一方、私の実家は真逆の方向で、飛行機と電車を乗り継いで4時間ほどかかります。以前は「お盆は私の実家」「年末年始は夫の実家」と決まっていました。しかし子どもたちが大きくなるにつれて、お盆シーズンに家族そろって帰省することは難しくなってしまったのです。しかもここ数年は感染症の影響で私も実家になかなか帰省できていませんでした。
今年のお盆は中高生のユイとメイの都合がつきませんでした。そのため私は夫に留守番を頼み、小学生のケンと保育園児のダイだけ連れて自分の実家に帰省しました。そして年末の義実家帰省を考える時期になったある日……。仕事中に夫から連絡が入りました。「年末の実家への帰省だけど、いつも通り大みそかから1月2日まででいい?」
私の父は3年前に他界しており、現在は母が自分の母親と2人で暮らしています。おばあちゃんはもう94歳。この前の電話で母は言っていました。「おばあちゃん、まだ意思疎通はしっかりとれるんだけれど、だいぶ足腰が弱ってきちゃってね……。今、ヘルパーさんに来てもらっているのよ」「そう……」
幼い頃から大好きだった祖母。年齢も年齢なので、いつどうなってもおかしくはありません。私が会いたいのはもちろんだけれど、子どもたちにも会わせておきたいです。だから今年の年末年始は、自分の実家に行きたいと思いました。しかし帰宅後の夫が……。「昼間の件なんだけれど、いい? ユイもメイもその時期は部活休みだって言っていたし、ママさえ大丈夫だったら早めにチケットをとりたいんだけれど」
「そのことなんだけどさ、今年からそれぞれの実家に帰るっていうのはどうかな?」「……はい?」「私の祖母も94才だし、会えるうちに会っておきたいの。ユイやメイとは、今年の夏会えなかったし、母もきっと会いたいだろうし……」「えーーー……」
私は言葉を続けます。「子どもたちはそれぞれどっちに付いていっても良いとして。でも次の帰省は前回行かなかった方に行くってことにすれば、どう?」しかし夫はあっさり却下。「……それはないなぁ……」「どうしてよ」考えてくれようともしない夫に、私は少しムッとします。
「だって家族そろって帰省するから、意味があるんでしょ?」夫はどうしても家族全員を連れて義実家に帰省したいようです。「なにそれ」「今までずっとこの流れできていたのに、どうしてそうやって急に崩そうとするの?」「急にって……。前から『ウチの実家でも年末年始過ごしたい』って言っていたじゃない」
「そうだっけ?」「でもあなたが私の実家は雪国で寒いし、交通機関もいつストップするか分からないから、万が一のことがあって帰れなくなって仕事に穴を空けちゃいけないし……とか、いろいろ言い訳しまくって今のカタチになっただけでしょ」
私が怒りのまじった口調で言い放つと、夫はそそくさと部屋に戻ってしまいました。全く話し合いになりません。お互いの実家が離れていると、こんなふうに帰省の問題でケンカになることもあります。私が「自分の親に子どもたちを会わせてあげたい」と考えるように、夫も同じことを考えているでしょう。それは理解できますが、やっぱり「自分の親に会いたい」と思う気持ちは尊重されてもいいのではないかな……と思うのです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子