<不倫だった父と母>「両親は私を愛してくれた」気持ちを整理しようとした矢先……?【第3話まんが】
前回からの続き。
私はユウカ。私の両親は、私が中学生のときに別れました。それ以降、父と会うことなく時が経ち……。私の結婚が決まり、父を結婚式に呼びたいと母に相談したところ、父と母が実は不倫関係で、私はその末に生まれた子どもだと伝えられたのです。混乱を隠し切れない私でしたが、婚約者のシンタの言葉に支えられ、時が気持ちの整理をしてくれるのを待つことにしました。
正直、気持ちの整理はなかなかつきませんでした。自分自身が「結婚」を決めたことで、ますます「不倫」というものに対する嫌悪感が増してしまうのです。もし……シンタが浮気したら……想像しただけで、おぞましく感じてしまいます。
お父さんの奥さんにとって、私のお母さんは嫌悪の対象だったということです。しかも私という子どもまで作って……客観的に考えれば考えるほど、両親の行為が最低でなりませんでした。でも……。
あの幸せそうだった両親の笑顔も、私たちなりの「家族」という形も、すべて嘘だったとは思えなかったのです。「ユウカはただ、お父さんとお母さんの子どもだった。それだけだよ」シンタの言葉を思い出すと、少しだけ胸が軽くなるような気がしました。
私は母の元に戻り、話をしました。
「私、お父さんとお母さんがしたことは最低だとは思う」
「……でも、お父さんとお母さんが私を大切にしてくれたってことも……私は知ってる」どんな結論になるか……許せるのか、許せないのか。私もまだ分かりません。泣き始めた母を見て、まだ何か現実感がない感覚になりました。そのとき……。
母の携帯が鳴りました。母は涙をふき、深く息をして感情をおさえてから電話に出ています。私も気を取り直して部屋から出ようとしたところ……。
父と母が不倫関係にあったと聞いた私は、まだ母の目を真っすぐ見て話せるほどの気持ちの余裕はありませんでした。けれど両親が私を愛してくれたという事実は、私の心の中に残っています。あとは時間が私の気持ちをどう導き、結論を出してくれるかを待つしかないのかな……そう思っていたのです。しかし父の余命が残り少ないことを告げる電話がかかってきて、私は深く悩みました。結論をすぐに出さなくてはいけなくなったのです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・今淵凛