<大金で老後の約束>同居に「1円も要りません」とは言えない!話し合って出した結論【第6話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。私の名前はアツコ。同じ市内に住むひとり暮らしの義母が、義父が亡くなったのを機に「そろそろ同居したい」と言いはじめました。というのも義兄夫婦が「将来老後の面倒をみる」という約束のもと、15年前家を建てるときに義両親から大金を受け取っているのです。しかし義兄夫婦は今になって「同居できない」と言い出しました。わが家に義兄夫婦に来てもらって話し合いをはじめましたが、夫婦ゲンカにきょうだいゲンカまで始まってしまってもうめちゃくちゃです。ここは唯一冷静な私がなんとかしなくては……。私はおずおずと手を上げ、落ち着いた口調で静かに語りはじめます。
「あの……そもそも、同居って今すぐ必要ですか……?」「え……?」
ずっと考えていたことでした。「面倒を見る」「世話をする」という話をしていますが、お義母さんはまだまだ元気です。どちらかというと、寂しい気持ちから出てきた同居希望のように見えます。もちろん寂しい気持ちの無視はよくないと思いますが、同居するほどではないと感じていました。庭木の手入れやなんかは週末にやってあげればいいし、日用品の買い出しはネットスーパーでこっちが頼んであげてもいい。病院への送迎はつど手が空いている人がやるか、タクシーを使ってもらうか……。どうしても難しければ、家事代行サービスとか、外部の人に頼むという手もあります。
結果、義母はいったん、義実家でそのまま暮らしてもらうことになりました。そして義兄がメインとなり、空いた時間に義母のサポートをする。義姉の負担については、今後夫婦間でよく話し合うそうです。夫もできる範囲で参加します。もしそれでも難しいときには、家事代行サービスなどを使うことも検討しています。この一件は、「問題を先送りにした」というより、「予行練習になった」と私は感じています。
将来、もっと義母が弱ってきたときには同居、もしくは介護施設への入居が必要になってくるかもしれません。その判断はその時の義母の状況によっても変わってくると思うので、そうなったらまた話し合うことになりました。義姉が納得したことでいったんは再び平穏を取り戻し、義兄もほっとしているそうです。
私は一歩引いた立場から義母の不安をなくせるように、こうして話し相手になったり……とささやかなサポートを続けていこうと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子