<高1息子が不登校に……?>「助けてあげたい!」かつて苦しんだ自分と息子を重ねる【第7話まんが】
「学校を休ませ、しばらく家で過ごさせる」タクトについてそう告げると、夫は声を強めます。「甘い、きちんと学校へ行かせるべきだ」と。夫の考えは理解できますが、私は自分の意見を述べます。長い人生、少しぐらいの寄り道もいいのではないでしょうか。無理に学校へ行かせ、タクトを追い詰めてしまうべきではないでしょう。夫は余程イライラしたのでしょう、「他の子ができることがタクトにはできないんだ」と口にします。普段よその子と、タクトを比べることなどしない人なのに。
苦悩している夫に私は言葉を続けました。他の人が普通にできることをできないときもあると。私は社会に出てから苦労した経験があります。会社に行くことが嫌で、気がつけばホームの反対側の電車に乗っていました。あのとき「このままどこかへ行ってしまいたい」と考えていたことを思い出します。仕事はできない、人間関係も上手く行かない、自分が価値のない存在のように感じていました。
どん底にいたときに夫と出会いました。夫は公平な考えを持つ穏やかな人。付き合おうと言う彼からの申し出を、嫌なことが続いて前向きな気持ちになれなかった私は一度は断りました。しかし夫はいつまでも待つと言ってくれました。彼の優しさに触れて、私は元気を取り戻しました。そして彼と結婚。タクトを授かり、とても幸せでした。自分は幸せになれると信じることができたのでした。
高校を休むようになってしまったタクト。昔、行き先とは反対方面に向かう電車に乗った自分と彼を重ねました。タクトは今、行き詰ってしまったのでしょう。タクトを助けてあげたい。苦しむ私に夫が手を差し伸べてくれたように、タクトにも誰かが寄り添う必要があるはず。そのような考えから、私は過去に自分が味わったつらさや今のタクトの苦しい気持ちを夫に懸命に伝えたのです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・ちーめい 作画・まゆか! 編集・横内みか