<高1息子が不登校に……?>ウソをついてドコへ?尾行する!息子が向かった先は……【第4話まんが】
「普通に支度をして出かけているので、タクトは学校へ行っているものだと思っていました」そう先生に説明をして電話を切ります。私は焦燥感を覚えつつ「どこにいるの?」とタクトにメッセージを送ります。返ってきたのは「もうすぐ学校へつく」というものでした……。おそらく嘘でしょう。ショックを受けつつも私の心の中である考えが浮かびました。「タクトのあとをつけよう」と。息子を尾行するなんて嫌でした。でもタクトが学校へ行かずどう過ごしているかを知れば、問題を解決する糸口になると思ったのです。
朝、普段通りに家を出たタクトは駅に向かいます。私は仕事を休んで、夫に内緒でタクトのあとをつけました。帽子を深くかぶりマスクをして。まさか探偵のようなことをするなんて……人生わからないものですね。タクトは高校に向かう電車に乗ると思いきや、なぜか反対方向の電車に乗り込みました。「どこへ向かってるんだろう?」全く見当がつきませんでした。
電車の中でタクトから少し離れた場所に立ち、彼の様子をうかがいます。タクトは終始浮かない顔をして窓の外を見ていました。私に気づく素振りはありません。一体何を考えているのでしょうか? 手塩にかけて育てた一人息子です。中学校ぐらいまではタクトが何を考えているのか、大抵わかっていました。でも今、タクトが高校生になり……タクトの気持ちが全く見えません。しばらくしてタクトは電車を降ります。私も慌てて後に続きました。そして駅名の書かれた看板を見たときに……ハッと思うことがありました。もしかしてタクトは……?
朝、タクトの後をつけて着いた先はタクトが目指したものの、力およばずあきらめた高校の前でした。憧れていた学校に来ていたなんて……。タクトは校門の前に立ち、何を考えていたのでしょう? 受験を諦めなくてはいけなかった悔しさ? この学校での生活? 切なくなりましたが、タクトが抱えている悩みに、ほんの少しだけ近づけた気もしたのです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・ちーめい 作画・まゆか! 編集・横内みか