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<不登校の子ども>【前編】学校に行けない子が増えたのはスマホやゲームのせいもある?みんなの考えは

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学生時代に、誰しも一度は「学校に行きたくないな……」と感じたこと……ありますよね。嫌な友達がいる、体調が悪い気がする、なんとなく行きたくない……「行きたくない」と感じる理由はさまざま。その状態が続くと不登校になることもあるでしょう。

『最近って、昔に比べて不登校の子がめちゃくちゃ増えてると思うのですが、なんででしょうか? スマホやゲームのせい? 昔はなんで学校に行ける子ばかりだったのでしょうか?』

「不登校の子どもが増えたのはなぜ?」という質問を投げかけた投稿者さん。投稿者さんとしては昔よりも今のほうがずっと、不登校の子どもの数が多いと感じています。文部科学省の調査結果によると、平成25年から令和3年まで9年連続で不登校児童生徒数が増加しているそうです。投稿者さんの主張通り、不登校の子どもは増加傾向にあるようですね。また不登校の要因についても、小中学生に限って言うと、「生活リズムの乱れ・あそび・非行」が「無気力・不安」に次いで2位となっています。生活リズムの乱れ・あそびには、スマホやゲームも少なからず関係してるのかもしれません。さて投稿内のママたちはどのような回答を寄せてくれたのでしょうか?

スマホやゲームの影響は大きいかもね

不登校の子どもが多くなった理由として「ひょっとしてスマホやゲームも関係してる?」と例を挙げた投稿者さん。ママたちはその意見に賛同したようです。

『わが子が中学生のときに不登校だった子がいた。夜中に推しのライブを観たりネットしてたり、ゲームのイベントやったりしてたみたい。こっそり3時くらいまで起きていて「そりゃ起きられないでしょ」って思った』

『スマホやゲーム、ネットも大いに関係してると思う。うちの子も高校に入ってからの不登校。それまではごく普通の子で何も心配してなかった。世の中が便利にはなったけど、スマホに依存しすぎて自分の意志で誘惑に勝つのが難しいこともあるのかな』

実際にスマホやゲームが関係している不登校のエピソードを話してくれたママたち。面白いコンテンツを見つけて、思わず時間を忘れて楽しんでしまった……となんてことは誰にでもありますよね。しかしそれが行き過ぎてしまうと、不登校にもなりかねないのでしょう。もちろん不登校のすべてにスマホやゲームが関係しているわけではないはずです。しかしスマホやゲームをしていて不登校になったというケースもあるのかもしれません。

子どものSOSへの対応が手厚くなったのでは?

スマホやゲームに対する声があがる中、他の角度からの意見も寄せられました。

『スマホとゲームで朝起きられない子はたしかに多そう。でも以前より、子どものSOSを聞いて休ませてあげる親が増えたのかとも思う。昔は世間体を気にしたり、「甘えるな」と言って無理に行かせてたかもね』

『世の中が「いつか来られるようになるといいね」と不登校に対して寛容になったからかな。「無理に行かなくていいよ」っていう感じだからね。良くも悪くも「まずは子どもの気持ちに寄り添うことが正しい」という風潮だから』

こちらのママたちがあげたのは、昔と今の子どもの育て方についてでした。たとえわが子が「学校に行きたくない」と言っても、昔は半ば無理やりにでも行かせていたのでは……というのがこちらのママたちの意見のようです。今は昔と比べると、わが子の「行きたくない」という主張に耳を傾ける親が増えてきているのかもしれませんね。

やっと不登校にも理解が出てきたんだよ

『むしろやっと不登校「できる」ようになってきた、ってことだと思う。昔はそれこそ軍隊のように半ば強制的に行かされてたんだと思うよ』

「最近は不登校が増えた」と表現をした投稿者さん。しかしこちらのママは「やっと不登校ができるようになった」と考えているようです。つまり「学校に行きたくない」と主張する子が昔に比べて増えたわけではなく、強制的に行かされる子が少なくなった……という認識なのでしょう。

学校に行かない子が多くなって、休みやすくなったのかな

『行かない選択が許されるようになったもんね。そういう子が多いから「自分も休みたい」となるのかな』

『不登校の仲間がいれば怖くないって感じなのかな、親も子も。あと不登校でも進学できる受け皿が増えたおかげってのもあるかな。休みやすくなってる』

最近では昔に比べると、通信制の学校やフリースクールなど不登校生徒の受け皿が浸透していますよね。「学校以外にも行くところがある」「自分と同じような選択をしている子もいる」という実感があると、不登校という選択をしやすいものなのかもしれません。

「どうして昔に比べて今は不登校の子どもが多いの?」と素朴な疑問とともに幕を開けた今回の投稿。学校に行かない子どもが多くなった理由は、ひとつには絞り切れないでしょう。いろいろな理由が絡みあった結果なのかもしれません。また「昔よりも学校に行きたくない子どもの数が増えたわけではなく、子どもの気持ちに寄り添う親が多くなったのでは?」という考察も興味深いですね。最近では親だけではなく、社会全体が不登校に対して寛容になりつつあるのではないでしょうか。

後編へ続く。

文・motte 編集・みやび イラスト・Ponko

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