お小遣いから3,000円罰金!?わが子の失敗で新品の洋服が汚れだらけに。お金の徴収は厳しすぎる?
のんびりマイペースだったり、落ち着きがない、忘れ物が多いなど、どんな子にだって多少の短所はあるものです。改善してほしいとの思いから時計を意識して行動させたり、持ち物チェックをするなど工夫をしているママもいるでしょう。
今回ママスタコミュニティで見つけたのも、お子さんの行動に悩むママからのトピックでした。
躾(しつけ)のためにお金を徴収。これって、ひどいの?
『授業で書道がある日だったのに、子どもが連絡帳に書き忘れていた。知らなかった私が白い洋服で登校させたところ、派手に汚して帰宅。小遣いから3,000円を没収した。ダンナには「厳しすぎ」と言われたんだけど、どう思う?』
白い洋服は買ったばかりだったため、投稿者さんのショックは大きかったといいます。洋服を汚されたことは言うまでもなく、日頃から言い聞かせている「連絡帳にちゃんと書いてね」という約束を忘れてばかりいることにも怒っているのだとか。
トピックを見たママたちがまずびっくりしたのが、お子さんからお金を徴収したことでした。
『ありえない』
『子どもの洋服なんて汚れるのが当たり前なのに、ひどすぎる』
多くのママは「子どもの洋服は汚れるのが前提」「書道がない日だって、汚さないわけがない」と考えているようです。投稿者さんがやったことを「食材をダメにしたり料理を焦がしたりしたら、その都度貯金から食費を補っているの?」と、自らに置き換えて考えるよう指摘する声も。たしかに失敗したことに必ず罰金がついてくるなんて、想像しただけでも息苦しくなりそうです。そもそもその洋服は投稿者さんの物ではなく、お子さんの持ち物ですよね。
『3,000円を没収して満足した? 連絡帳に書いてほしいことが目的なのに、お金で解決したんだね。それは躾でもなんでもない』
こんな厳しい声もありました。投稿者さんがお金を徴収したのは、感情的になってしまったせいでしょうか。しかしこの方が言うように、お子さんに本当に教えたいのは「洋服を汚さないこと」よりも「連絡帳に記入すること」です。
「物を大切にしてほしい」のなら、他にも方法があったのでは?
「厳しすぎる」という声の圧倒的な多さに、投稿者さんが説明を加えます。
『普段からすぐに文房具をなくして、物を大切にしないんだよね。子どもが自分で稼いだお金で買ったものではないし、物を大切にしてほしいという思いもあって。洋服だって気をつければ、それほど汚れないでしょう?』
なるほど。ここまで厳しい行動に出た理由が、少しわかった気がしますね。投稿者さんはお子さんが「洋服くらい汚したっていいや」という気持ちでいると、考えているようです。だから小遣いから徴収するという罰を与えて、「これはよくないことなんだな」と気づいてほしかったのでしょう。
このコメントに対するアドバイスも寄せられました。
『普段から物を大事にしない子は、お金を取っても改善しないよ。すぐに忘れる。逆にお金を払えば許してもらえると考えるよ。罰を与えるなら、汚した洋服を手洗いさせたらどう?』
洋服についた墨汁は、なかなか落ちません。お子さんに身を持って、汚れを落とす大変さをわからせるのはよさそうです。
『私は子どもにお小遣いを多めにあげて、文房具とかは自分で買わせている』
洋服も文房具も「ダメになったら、また買ってもらえる」と考えているから、大切にしなくなるのかもしれません。自分のお小遣いから買わせれば、その価値が実感できるのではないでしょうか。
『私ならお金は取らないけど、その後も普通に着せる。自分で「恥ずかしい」と思うなら、気をつけると思う』
このコメントをくれたママは何事もこのような方針を続けたところ、「自分から意識するようになったよ」と教えてくれました。「その白い服を書道専用にすればいい」という提案もありました。どれもお金を徴収するよりも、ずっと効果的な方法に思えます。
罰金に効果はあるかもしれないが、リスクも。今回だけの特例として
あまりに「厳しすぎる」という声が多かったため、ついに投稿者さんは「厳しいという意見が多いので、お金は子どもに返します」と言い始めました。
しかし、それにも反対する声が相次ぎました。
『徴収したものを「やっぱり返す」というのは、子どもにとってよくないと思う。反省も中途半端になりそうだし、子どもが悔しくてもちゃんと渡した気持ちも無駄になる』
お子さんもきっと混乱するでしょう。今回は投稿者さんがやりすぎてしまった感が否めませんが、一度徴収してしまったのですから、「やっぱり返す」は教育方針がブレていると受け取られそうです。今回はこのままでよいのではないでしょうか。
この方が言うように小学生にとって大金であろう3,000円を差し出すのは、お子さんも辛かったはず。それをグッとこらえてママに渡したのですから、「次からは気をつけよう」という強烈な記憶になったでしょう。ただし、先ほどのコメントにもあったように「お金を出せば何でも許される」と勘違いさせてしまう可能性もありますね。投稿者さんは今回限りの例外と、心に刻みましょう!
ちなみについてしまった墨汁に対しては、「衣料用の塩素系漂白剤で落とせるよ」「洗濯用の固形石鹸を使ってみて」などのアドバイスがありました。「書道のある曜日は必ず黒系の洋服を着せている」「普通の洗濯でも落ちやすい墨汁を使わせた」といった、対策についてのコメントも。書道の授業がある日の服装に悩んでいるママは、試してみてはいかがですか。
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・春野さくら
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