<遅れたら100円>時間を守るのが苦手なわが子に罰金制度を作ってみた。しつけとしてどう思う?
「早くして!」、「時計を見てよ!」子どもに対して何度言ったのかわからないこのフレーズ。きっと今日も多くのママたちが、マイペースなわが子を見て途方に暮れていることでしょう。今回ママスタコミュニティにトピックを立ててくれたママも、そのひとり。小学3年生の息子さんのマイペースを改善すべく、ある制度を取り入れたのだとか。
『朝ごはんをゆーっくり食べて、時間ギリギリ。「○時までに食べてね」と何度も言っているけど、時間を過ぎる。何度も「寝る時間までに勉強が終わらないとゲームできないよ?」と言っているんだけど、だいたい間に合わなくて、そのたびに泣いて怒る。そんな毎日毎日、同じことを言うのに私も疲れ、先日から罰金制度を設けました。「○時までに朝ごはんを食べ終わらなかったら100円もらうね」、「自分で時計を見て行動しなさい」と。時間を過ぎた時点で「はい! 100円!」ともらっているけど、その度に息子は大泣きです』
投稿者さん曰く、息子さんは時間の使い方がうまくないそう。もともと食に興味がないためか、家での食事は常にゆっくり。平日は帰宅するなりダラダラのんびり。そこで投稿者さんは何をするにも時間を決め、過ぎてしまった場合は息子さんから罰金を徴収するようにしたと話します。投稿者さんは「罰金制度を取り入れてみたけれど、これでいいのかな?」と不安に感じているそうです。
気持ちは痛いほどわかる!でも罰金ってよくないのでは?
投稿者さんと同じ気持ちを味わってきたママや、現在進行形で子育てに苦戦しているママからは共感の声が寄せられます。
『疲れるよね。システム化したくなる気持ちはすごくわかる』
『わが家も中学生の息子に罰金制度を設けたことがある。反抗期であまりにも言うことを聞かなかったから、お金で釣るしかなかった』
投稿者さん自身も頭を悩ませながらはじめた罰金制度。ママたちのなかにも、投稿者さんと同じように罰金制度を取り入れた人からのコメントが見受けられました。しかし理由は「致し方なく」。多くのママは「罰金」はやめたほうがいいという意見でした。
罰金制度をやめたほうがいい理由は?
ママたちからは投稿者さんの息子さんの将来を見据えた理由が寄せられます。
友だちにも当たり前のように罰金を請求するかもしれない
『それが当たり前だと思って、友だちにも「罰金」を請求したらどうするの?』
遊ぶ約束をした友だちが待ち合わせに遅れてしまったら……。友だちに借していた物を約束の日までに返してもらえなかったら……。息子さんが遅れた時間の分だけ、友だちに罰金を要求するようになってしまったら、大きなトラブルにつながりかねません。罰金というお金のやりとりによって、いじめや仲間はずれが起きたり友だちがいなくなったりする可能性もあります。そうなるともはや子ども同士の問題では済まなくなり、親が介入する事態になるのも時間の問題でしょう。
お金で解決を図るようになるかもしれない
『罰金を払えば何をしてもいいって判断をするようになったら最悪!』
『「お金を渡せばいいんでしょ!」になる可能性がある』
時間の使い方を見直してもらうために、仕方なくはじめた罰金制度。息子さんに「罰金を払えば許される」と思われては本末転倒ですよね。手元にお金がなくなったら一体どうするのか、気になるところではありますが……。
うそがうまくなり、ズルさを身につけるだけ
『罰を設けるやり方は、子どもがうそやズルさを身につけるだけだと思う』
うそをつくのも子どもの成長の証でしょうし、大人になれば「うそも方便」という場面にも出くわすはず。しかし親としては願わくは、子どもには素直な子に成長してもらいたいと思うもの。罰金制度によってズル賢く育つ可能性を指摘する声も寄せられました。
親だって完璧ではないでしょう?
『親だって完璧じゃない。何かミスをするたびに罰金を払うの? そんなギスギスした家庭にいて幸せ感じる?』
『旦那に「家事が何時までに終わらないと罰金」って言われちゃうの、自分だったらイヤかな』
親だって食事を作ったり、掃除や洗濯が面倒に思ったりする日もありますよね。もしも旦那さんから「家事ができていないから罰金!」なんて言われたら、大げんかが勃発する家庭も出てくるでしょう。小学生だって学校でいろいろと頑張って、疲れて帰ってくるはず。罰金制度によって家での居心地が悪くなってしまうかもしれません。
学校で頑張っているならいいよ!罰金制度は廃止へ
投稿者さんによると家ではのんびりした息子さんも、学校ではしっかり者で先生からも頼りにされているそう。クラスでは中心になって動くタイプで、学校では給食を食べるスピードも早いのだとか。息子さんはある意味、小学3年生にしてオンとオフの切り替えがしっかりできているような気もします。
『投稿者さんに甘えているんだね。家が居心地いい証拠だよ』
『私は外でできているなら、家では口うるさく言わない』
投稿者さんはママたちからのアドバイスを読んで、息子さんへの罰金制度を廃止することに決めたそうです。
『みなさんのいろいろな話を聞いて、罰金制度は廃止することにしたよ。何度も言い続けていくしかないね!』
上手に時間を使えないのならゲームはできず、テレビも見られない。当然宿題もできません。「やりたいこと」ができない状況こそ、息子さんにとっては十分「罰」なのかもしれませんね。「やらなければいけないことをやらずに困るのは子ども自身」と生活のなかで学んでもらうため、粘り強い声かけをしていく必要があるでしょう。
粘り強く声をかけ、辛抱強く見守る
投稿者さんが今後、息子さんに声かけをしていくなら「宿題をやりなさい」よりも「プリント1枚できたらおやつを食べよう」、「音読が終わったらゲームしよう」などと具体的な声かけをしてみるのはいかがでしょうか。もしくは「ごはんとお風呂の時間を引いたら、宿題とゲームに使える時間は2時間しかないよ」など、時間の逆算ができるような声かけをしていくのもいいかもしれません。
子育てには正解がないからこそ、ときに親は悩み苦しむこともあるはず。手さぐり状態で「子育ての正解」に近づこうと、試行錯誤の日々を送っているのではないでしょうか。粘り強い声かけや見守りは、親にとって忍耐の時間とも言えますが、辛抱強く見守るのもまた親の務めなのかもしれませんね。
文・吉岡可奈 編集・藤まゆ花 イラスト・Ponko
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