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<過干渉の減らし方>あなたの子育ては、過干渉or放置どっち?過干渉の自覚があるママがとった方法

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自分の子育てが正しいのかどうか、悩んだことのないママはいるのでしょうか。わが子との日々のなかで「これでいいの?」「これだとダメかな?」一つひとつ探りながら、その親子なりの正解を見つけていくのかもしれません。

『あなたの子育てはどちらかといえば過干渉? それとも放置?』

こんな投稿が、ママスタコミュニティにありました。「過干渉」も「放置」も極端なので、おそらく多くの家庭は100か0ではなく両方が混在しているはず。とはいえ「どちらかといえば」という言葉がつくのなら、さてどちらが多いのでしょう?

「よくないな」と思いながらも、過干渉がやめられない

投稿者さん自身は「過干渉。ずっと心配、ずっと不安。口を出し、手を出し」だそうです。危なっかしい、マイペースなどわが子の個性もあるでしょうが、口だけでなく手まで出ているのはたしかに過干渉かもしれません。
集まったコメントを見てみると、ここではママたちの3人に2人が「過干渉」と回答。投稿者さんに共感する人も少なくなさそうです。

『どちらかといえばどころか、がっつり。ほどほどにしたいのに、できない』

『子どもが困らないように、先走ってアドバイスしてしまう。本当によくないと思うのに、やめられない。子育てに向いていない』

『心配性の私は、子どものことも心配しすぎてしまう。うっとうしいだろうなと思うけど、心配なんだよ』

自分でもよくないこととは知りつつも、つい過干渉になってしまうママが多いようです。大切なわが子がいつでも気にかかってしまうのは、親としてごく当たり前の感情。その不安が干渉という形になって出てしまうといいます。

一方で子どものほうの反応は、それぞれです。

『子どもが心配で干渉するけど、なかなか気持ちが伝わらなくて衝突。悪循環に陥っている』

自立心が芽生える年頃になれば、親の干渉を「うっとおしい」「好きにさせて」と感じる子もいるでしょう。あまりに口出しされると「自分は信用されていないのかな?」と勘ぐるようになるかもしれません。

『昔は習いごと全般に顔出ししていたし、練習をずっと見ているのも苦ではなかった。子どもも、たいていの話はしてくれた。子どもの友達とも仲よしだったよ』

「過干渉」と答えたこちらの方のお子さんはもう社会人だそう。ずっと積極的に関わっていたことで「今も年に数回、子どもの友達が集まるときに声をかけてもらえる」とか。お子さんが干渉を受け入れていたのか、程よい干渉の仕方だったのかはわかりませんが、過干渉=悪いこと、というわけではなさそうです。子どもによっては「こんなに心配してくれるなんて、自分は大切にされている」と受け取る場合もあるのでしょう。

干渉したい気持ちを抑えて、グッとガマンのママたちも

少数派だった「放置」という回答では、意識的にわが子と距離を置くようにしているママが目立ちました。

『手を出していたら、いつまでも自分でできるようにならないから。失敗して学んでほしい。子どもが心配なのはもちろんだけど』

『「かわいい子には旅をさせよ」の精神で、放置というか自主性に任せている部分は大きいと思う』

「まったくの放置」と回答したママもいましたが、全体を見ればごくわずか。「子どもが干渉を嫌がるから、すっごくガマンして放置」というコメントが象徴するように、心情的には過干渉寄りのママが今は主流のようです。

『私の母は放置だったんだけど、よくあの場面で放っておけたなと思うことがある』

こんな声も複数ありました。かつては子どもに過干渉になる親は、少なかったのかもしれません。子育てが”密室”化しがちな昨今に比べると、昔は3世代で同居していたりご近所さんとの付き合いがあったり……見守る大人が多いほどママがおおらかでいられることもあるでしょう。きょうだいが多く、ひとりにそこまで構っていられないなど、さまざまな理由が想像できます。

いつまでも手を繋いだままではいられない。過干渉から卒業するとき

「過干渉」と回答したママが多数派でしたが、わが子の成長と共にできるだけ目を離すようにしているケースも目立ちました。

『過干渉だったけど、大学生になりひとり暮らしを始めてからは放置。家に行ったのは、引っ越しのときだけ』

『義務教育までは過干渉だったかな。勉強につまずかないように、年長から中学卒業まで塾にも通わせていた。”転ばぬ先の杖”を与えていた感じ。高校以後は放置。たまに赤点を取ることもあるけど、自分でリカバリーして次学年に進級している』

「高校生からは放置」「高校生になったけど、今も心配でいろいろ聞いちゃう」「大学生くらいからは、好きに失敗すればいい」などのコメントも。家庭によってそれぞれですが、一般的には高校生〜大学生くらいが過干渉”卒業”の目安になっていそうです。

『小学生までは過干渉。親から距離を取り始めた中学生。高校生で、一気に自立心が芽生えてきた』

わが子をじっくり見ていれば、手を離すべきタイミングがわかるのかもしれません。

過干渉な自分に悩んでいるママも散見しましたが、まずはわが子の様子をよくよく観察してみてはどうでしょう。今は過干渉だとしても、わが子の成長を見ていれば「ここだな」と干渉を減らしていく時期がわかるのでは? わが子への心配はこの先もずっと、おそらく生涯に渡って続いていきます。意識的に手を離すように心がけなければ、子どもの結婚後まで干渉し続けてしまうかも……。生涯そんな関係のままでいたいですか?

そのとき本当に子どものためになるのは、干渉なのか放置なのか。自分の中の不安に振り回されず、まずは子どもを主役に考えてみてはどうでしょうか。

文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・カヲルーン

【つぎ】の記事:<テストの点が悪い子ども>ママの悩み「がんばったし!」と悪びれない娘が信じられない【前編まんが】

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
あなたの子育て、どちらかと言えば過干渉?放置?