コロナ禍で変化した学校行事!以前の形に戻してほしい?ママの声は……<ママのリアル調査>
新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の発令からおよそ3年。その間、学校や園などでおこなわれる行事は中止や縮小を余儀なくされてきました。しかし、政府が「2023年3月13日以降、マスクの着用は個人の判断に委ねる」と発表するなど、少しずつコロナ前の生活を取り戻しつつあります。
そこで今回ママスタセレクトでは、今後の「学校・園での行事のあり方」を問うアンケートを実施しました。選択肢は「コロナ前のやり方に戻してほしい」「時間短縮や規模の縮小など、今のままが良い」「どちらともいえない」「その他」の4つです。
以前のようなやり方に戻してほしいと願う人は35.3%
コロナ前と同じような規模・形に戻してほしいと願う人は766人、全体の35.3%のママたちです。
『縮小だと子どもの通う園では祖父母は見ることができない。祖父母にも直接見てほしいから』
『保育園行事に保護者が1人だけになるから。パパも子どもの成長がみたいと言っている』
「人数制限があると夫婦で見にいけない。行けるかどうかも直前のお知らせでないとわからない」という声もあります。感染症対策の一環として、行事に参加できる保護者の人数を制限してきたところも多いのでしょう。人数制限によって子どもの晴れ姿を見ることができない寂しさを募らせてきたようです。
また子どもの成長面を懸念しての意見もあります。
『行事は子どもたちがいろいろ経験できる場なのに、できないのはもったいない』
『息子の運動会、一度でいいから大盛り上がりの運動会を経験して欲しい』
「行事は子どもが逞しくなるチャンス。思い出ができるし、友だちと過ごした時間は財産になる」とのコメントもありました。子どもの”1年”での成長は目を見張るもの。心も体もぐんと大きくなる子ども時代には、行事を通して経験できることを思う存分させたい、と願うママたちの気持ちが伝わってきます。
現行のやり方を支持する人は39.5%
一方で、コロナ禍で行事が中止・縮小されて良かったと感じていたママもいるようです。現行のやり方を支持する人は856人。全体の39.5%で、もっとも多くの票を集めました。
『働いていて忙しいので短縮の方が助かる』
授業・保育参観が短時間になったり、運動会の規模縮小などは、働くママにとっては助かることも多かったようです。
なかでももっとも多く寄せられたのは、運動会の縮小を支持する声でした。
『運動会は午前中開催でいいと思う。お弁当や保護者参加の項目など、親の負担が多すぎる』
「運動会はお弁当ナシになって有難い」。ママたちの本音はどうやらここにあるようです。コロナ前の運動会は朝早くからの場所取りに始まり、お昼はお弁当を持参、競技も午後まで続く……、と一日がかりの大イベントだったのではないでしょうか。それが規模縮小によって、午前中だけの開催にした学校や園も多かったのでしょう。「他の行事は復活しても良いけれど、運動会はお弁当ナシの午前中開催にしてほしい」というママもいました。
『運動会、音楽会、参観日など、学年を分けたおかげで、わが子が見やすかった』
保護者の参加人数に制限があったおかげで、わが子の姿を近くでしっかり見られてよかった、という声も多く寄せられました。
そして、こんな現場の声もあります。
『保育士です。保護者には申し訳ないけど、行事が減ったり、運動会短縮などで負担が減りました』
迷いを感じる人は23.4%
「どちらともいえない」を選択した人も23.4%いました。2割強と少なくない数字です。
『子どもの成長を見られる機会は減らさないでほしいが、先生たちの負担を考えると良い面もある』
先ほどは現場の先生の声でしたが、保護者からも先生方を思いやる声があがります。
『式典は規模縮小で良いが、運動会はコロナ前の規模がいい』
『コロナ前のやり方がいいとは限らない。内容を見直して無駄を省くべき』
すべてを以前と同じにするのではなく……
その他を選択した人は3.3%。そこには「どちらともいえない」を選択した人たちと同様の迷いがあるようです。
『役員活動や式典の来賓など、縮小や取りやめても支障がなかったものは今後もそのままでいい』
コロナ禍には、人が大勢集まれないことによる不自由さがあったのではないでしょうか。子どもたちが思いっきり行事に取り組めないことへのもどかしさや心配なことも……。けれど行事を縮小したことによって、保護者による活動の内容を見直すことができた、行事の内容を精査することができた、という声もあがります。それはひとつの成果として捉えられるべきでしょう。
すべての行事を以前の形に戻すのではなく、中止や縮小したことで良かったと判断できるものは、現行の形で進めていくのも良い選択といえそうです。それこそが、Withコロナ時代にふさわしい新しい行事の形となっていくのではないでしょうか。
総回答数:2,167票
調査方法:インターネット
調査月:2023年3月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部