約3,500人のママたちは、新型コロナウイルスの「5類移行」をどう受け止める?<ママのリアル調査>
2023年1月、政府は新型コロナウイルスを季節性インフルエンザなどと同じ「5類」へ移行することを発表しました。その報道を受けて、皆さんはどう感じるでしょうか? ママスタセレクトでは「ポジティブに受け取っている」「不安が残る」「どちらともいえない」「その他」の4つの回答を設定してアンケートをとりました。回答を寄せたのは3,447人のママたち。関心の高さがうかがえます。
「どちらともいえない」「その他」を選んだママたちの心理とは?
「どちらともいえない」を選択したママは19.8%。「その他」を選んだ2.8%と合わせると22.6%、約2割超のママたちが回答に迷ったことが分かります。
『5類になったところで新型コロナウイルスの陽性者数が減るわけでもないし、感染対策は続くから』
『気になるのは濃厚接触者の対応がどう変わるのか。期待と同時に不安がある』
『病院の扱い方によっては医療機関を圧迫しそう』
『検査代、薬代など、公費でまかなえていたものが自己負担になる』
5類への移行により段階的に、新型コロナウイルスに罹患した場合も幅広い医療機関で受診できるようになるそう。また医療費の自己負担分に対する公費支援、医療体制についてはこれから具体的な方針が決まるようです。受診できる医療機関の受け入れ態勢はどうなるのか、医療費の負担はどうなるのか、現段階で明確でないだけに不安を感じる人もいるのでしょう。
医療関係者からは「看護師として仕事復帰する時期と重なるので、職場対応がどうなるのか……。どちらとも言えない」「医療従事者としてはいろいろと思うところがある」という本音も聞かれます。どちらも戸惑いの声といえそうです。
ポジティブに受け止めている人は3割強
5類移行を「ポジティブに受け取っている」ママは34.7%。約3割強のママたちはそろそろ緩和しても良いと捉えているようです。
『我慢してる子どもたちにのびのびと生活して欲しい』
『心配も残るが、小1の娘を思うと今しかない日々を楽しんでほしい』
『子どもたちに給食の楽しさ、学校の楽しさ、イベントの参加などを体験して欲しい』
『新型コロナウイルスを恐れるよりも、一緒に生活するしかない。子どもたちがマスクをして、いろいろな行事を我慢する姿は見たくない』
移行を好意的に受け止めるママたちの最大の理由は「子どもを不自由な生活から解放したい」という願いからのようです。マスク着用を強いられ、園や学校での行事の中止を余儀なくされてきたコロナ禍の子どもたち。その姿を不憫に感じているママも多いのでしょう。また「こんな生活いつまでも続けられない。子どもたちに悪影響しかない」と訴える声もありました。子どもの成長に影響を及ぼすのでは? と心配するママも少なくないのかもしれません。
多数が「不安が残る」と回答
一方で42.7%の多数のママたちが「不安が残る……」と回答しました。その理由はどこにあるのでしょうか。
治療に不安がある
『まだ治療薬が少ないのに、インフルエンザと同じには思えない』
『インフルエンザは季節性で薬もあるが、新型コロナウイルスは年中かかる』
新型コロナウイルスの治療薬は、症状が中等症以上の場合やハイリスクの患者など、一部の人にのみ使用が限られているものが多いのが現状です。罹患したら誰でも使用できてすぐ治るような特効薬があるとはいえない状況では不安を感じる人もいるのでしょう。
感染拡大・未知のウイルスは心配
『新型コロナウイルス自体は変わっていないのに、行動緩和すると大流行するのでは?』
『感染の可能性があがる心配しかない』
行動制限が緩やかになり、マスク着用が個人の判断にゆだねられるようになると、感染拡大しない? と不安に感じている人もいます。
『後遺症が気になる。自分も感染したら社会復帰できなくなるのでは? と不安』
新型コロナウイルスの出現から3年経ったとはいえ、後遺症の有無や、変異株の出現などウイルスの特性が未だに解明されていない部分もあります。そんな未知のウイルスに、恐怖を感じる人もいるようです。
また「子どもはまだ1歳半でワクチンを打っていません。さらに私は妊娠中です。絶対にかかりたくありません」といった声や「子どもが小さくてワクチンも打てず、マスクも着用できない。不安しかない」という切実な訴えもありました。
老若男女の誰もが不安のない日常を取り戻すこと、それは多くの人に共通した願いでしょう。そのためには、正しい情報を冷静に受け止め、判断していく力が必要とされていくのではないでしょうか。
総回答数:3,447票
調査方法:インターネット
調査月:2023年1月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部