<思わせる世の中>子どもの頃に「ずっと子どもでいたい」と思っていた?早く大人になりたかった?
子育てをしていると、「私も子どもの頃はこうだったなあ」とわが子と自分を比べたり、同一視したりする場面は多いですよね。わが子が子どもらしく思いっきり遊んで、ママが作ったご飯をお腹いっぱいに食べてぐっすり眠っていると、「子どもは楽しいことばかりでいいなあ」なんて思うことも。そんななかママスタコミュニティにはこんな投稿が。
『子どもの頃「ずっと子どもでいたい」って思ったことある? 私は一度もないんだよな。早く家を出たかったから。小6のときだったか、クラスの女子達が「ずっと子どもでいたい、大人になったら仕事するのとか大変だから子どものほうがラクだよね」って話していて、すごい衝撃だった』
親に養われる立場の子ども時代から、早く大人になりたいと思っていた投稿者さん。家を早く出たかったと当時の思いを綴っていました。しかし小学校で同じクラスの女の子たちの会話を聞いて、「ずっと子どもでいたいと考える子どももいるんだ」と衝撃を受けたそうです。そこでママたちに意見を求めていました。この質問に対してママたちからはどのようなコメントが寄せられたのでしょうか。
子ども時代を振り返ってみたら……
「早く大人になって好きな物を買いたい」と思っていたママ
『ない。早く大人になってお金を稼いで家を出たかった』
『きょうだいが多くてお小遣いも少なかったし、服もお下がりばかりで嫌だったから、早く自分でお金を稼げるようになって欲しい物を自由に買いたかった』
『「早く大人になって好きなことやりたい」って思ってたよ。でも今は衣食住を守られてる子どもが羨ましく思う』
投稿者さんと同じように早く大人になって自立したいと考えていたママもいました。仕事をしてお金を稼いで好きな物を買いたい、親の許可を取ることなく自由に行動したいなどの思いを抱えていたママは、少なくないようです。ママたちがそう思う背景を紐解いてみると、育った環境が厳しかったり物を自由に買い与えられなかったりすると、「早く大人になりたい」といった思いを抱く傾向が強いのかもしれませんね。
「家族が元気なままでずっと一緒にいたい」と思っていたママ
『ずっと子どもでいたかったし、「両親祖父母きょうだいと永遠に一緒にいたい」というのが願いだったわ。「みんなが元気な状態でずっと一緒にいたい」と思ってた』
『思ってました! それから大人になるのはずっとずっと先の話だと思ってました。子ども時代がずーっと続くと思ってたな』
一方で「ずっと子どもでいたいと思っていた」というママたちも多数。「子どもの立場で親きょうだいや祖父母とずっとこの家で一緒にいたい」というママのコメントもあり、幸せな子ども時代を過ごしていたんだろうと微笑ましくなりますね。また「大人になる」という状況に現実感がないため、うまく想像できなかったという人もいました。学校の勉強や親との会話の中で、将来の自分を想像したり進路や仕事を考えたりすると、「大人になりたいなあ」と思う機会が出てくるのかもしれません。
「わが子には思う存分子どもを楽しんでほしい」と願う親心
『小学生の頃は「毎日家にいるじいちゃんばあちゃんになりたい」って思ってたな。中学生から「こんなクソ田舎絶対出てってやる!」って思ってた。今は「1歳でいいから若返りたい」と思うけどね』
『生理の仕組みを知って実際に早く初潮が始まった子を見て思ったな。「生理がこない子どもでいたいな」って』
『高校生の頃に「ずっとこのままでいたい」って思ってた』
ママたちの体験談を掘り下げてみると、バラエティ豊かなコメントが集まっていました。生理の大変さを知ったことで大人になることが不安になった、楽しい高校生活をずっと続けていたいといった思いで「ずっとこのままでいたい」と思っていたママもいれば、「早くおじいちゃんおばあちゃんいなってのんびり暮らしたい」と思っていたママも。小学生から中学生、現在に至るまで考えが変化していったママからは「今は少しでも若くいたいから年を取りたくない」というコメントも寄せられ、多くの人が共感しているのではないでしょうか。
『一分一秒でも早く大人になりたくて仕方なかった。でもわが子には思う存分子どもを楽しんでほしいな~』
『今でも子どもに戻りたいけど今は子育てが楽しくもある』
今回の質問を子育て中である今の状況に置き換えているママの中には、わが子に対する親心が見えてきました。大人になると「あの頃はもっとこうしていたかった」、「あんな体験やこんなこともやっておきたかった」と後悔することも少なくないですよね。子どもが子どもらしい時間を過ごすことは成長過程においてもとても大切なこと。「子どものうちにしか楽しめないことを満喫してほしい」「今でも子どもに戻りたいくらい」というママたちの素直な気持ちからは、わが子を思う優しさや愛情が垣間見えます。
「大人って楽しそう」と前向きに思わせるのも大人の役目なのかも
『早く大人になりたくて仕方なかった。厳しい母に気の休まらない家。家は落ち着ける場所ではなかった。今はその厳しさは愛故にって気付いたし仲良いけど、当時はキツかった』
『前に「大人になりたくない」って何かのインタビューで答えてる子を見た。「子どもの頃にそう思わせてしまう世の中が悪いよね」って思った記憶がある。今の子はそう思ってる子、結構いるかもね。私の頃は大人の方がはるかに楽しそうだったし自由に見えたし、早く大人になりたくて仕方なかったな』
『ずっと子どもでいたいって気持ちと大人への憧れと両方あったな』
今回の投稿からは「家族仲がよくて居心地がよければずっと子どもでいたいと思いがち」「家が窮屈だから早く大人になりたいと思うのでは?」というコメントも散見されました。しかしそれは一概に言えないのではないでしょうか。たしかに温かい家の中で優しい親と一緒に何不自由ない生活をしていれば、「ずっと子どもでいたい」と思うケースは少なくないかもしれません。一方で一番身近な存在である親が楽しそうに仕事や子育てなどをしている姿を見たり、大人の楽しさを教えたりすることで、子どもも「こんな大人になりたい」と憧れを持つこともあるでしょう。
投稿者さんは早く家を出たかったという理由で「ずっと子どもでいたいと思ったことはなかった」と振り返っていましたが、大人になりたい思いを持つことはそれだけ親が自立心を育ててくれたということでもあるはず。「この家や家族が大好きだからずっとこのままでいたい」と思わせることも「大人って楽しそう」と思わせることも、どちらも親としては大事な役目なのかもしれません。みなさんは子どもの頃に「ずっと子どもでいたい」と思っていましたか?
文・AKI 編集・みやび イラスト・マメ美
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