<10年間、夫にご飯を作ってナイ>過去2人で決めたのに……罪悪感モヤモヤする日々【第2話まんが】
前回からの続き。私は10年間、夫に食事を作っていません。食事を作らない以外は、いたって「普通」の家族だと思います。家族で出かけることもあるし、外食にだって行きます。ただ「夫に食事を作らない」だけなのです。息子のダイキは小学4年生。ダイキとは一緒に夕飯を食べます。それが、私たち家族の「普通」。そう自分に言い聞かせてきました。
家族で外食に行くと、夫と食べ物のことで盛り上がります。家族3人で食卓を囲む貴重な時間に、私の心も弾みます。
ふと、ダイキが素直な反応を口にしました。
母親として、なんと言うのが正解なのでしょう。でも、ダイキの気持ちは痛いくらいよくわかるのです。
私たち夫婦は、ダイキの素直な言葉を受け止められませんでした。話題をそらしてなんとか外食の楽しい雰囲気を保とうとします。
パパはアスパラが好き、という言葉にはっとしました。私は夫に食事を作らないので、夫の好みをほとんど知りません。
夫婦なのに、たまに行く外食のとき以外は夫の食事を用意もせず、把握していないだなんて、やっぱりおかしい。私の心には、長年抱いている疑問がずっとくすぶっているのです。
夫の食事を作らないこと。息子のダイキと3人で、家の食卓を囲まないこと。モヤモヤし始めると止まりませんでした。
私はモヤモヤを抱えたまま、友だちとの食事会に行きました。モヤモヤはイライラに変わり、ついお酒がすすんでしまいます。
友だちに愚痴を言っても仕方がないことだと、わかっているのです。でも、どれだけ「これがわが家の普通」と自分に言い聞せても、私は心の底から納得しているわけではないのです。悪いのは、夫のタロウ。ついそんな言葉が口からこぼれました。
あの日、私は「食事を作らない」と決めたのです。夫もそれを承諾した。それなのに10年経った今、「このままでいい」と思う気持ちと「このままでいいの?」と思う気持ちとの間で揺れているのも事実。息子のダイキだって、パパと一緒にご飯を食べたいでしょう。どこにも行き場のない気持ちに蓋をして、ただ現状を維持するだけしかできませんでした。
【第3話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・Natsu