【コラム:土屋アンナ ママアンナ☆ガチトーク】第6回 いつか時間があったら、ちゃんとしたキャラ弁に挑戦してみたい
ー「あんさんのチャチャッと1ヶ月ピースごはん」を拝見しました。今までにはないレシピ本だと思ったのですが、このレシピは全てアンナさんのオリジナルですか?
私が日頃、家で作っている物だけを掲載したのでオリジナルといって良いと思う!
この本は、調理師免許を持った人の監修とかを一切つけずに作ってるから、完全にアンナ流! プロが見たら怒られちゃうかもしれない(笑)。
分量もあえて細かく書いてないの。例えば「お酒1まわし」と書いてあるんだけど、そのまわし方が大きくなのか小さくなのかは書いてないから、作る人次第の味ができるの。
ー全体的に和食のレシピが多いのが印象的だったのですが、和食がお好きなんですか?
私は基本和食が好きだね!
身体にも良いし、お肉より魚が好きだから、和食が1番好みに合うんだよね。
でも、シンプルな和食ばかりではなくて、レシピに載せてる「ニンニク入り豚汁」なんかは、ガツンとパンチが効いてるよ! すっごく美味しいから、ぜひ作ってみて!
簡単なおつまみや、本格的なサラダなんかも載ってるから、「今夜の夕飯何にしようかしら?」と迷ったときに、パラパラっと見てもらえれば献立が決まる1冊になってます!
ー本を拝見して、分量が細かく書いてない所が斬新だなと思ったんですが、それはなぜですか?
私、料理本や料理番組を見るのが大好きなの。でも、料理本や番組の大さじ何杯という分量のまま作ると、私にとっては味が薄かったり濃すぎたりするんだよね。
その通りに作ることが必ずしも、その人の味に合うとは限らないということを、経験から知っているから、読む人の舌に任せます! という内容にしたの。
「お酒好きな人は大きめ3まわし!」という風に、ちょっと遊んでみたところもあるんだけど、この本のテーマは、細かい味付けではなく「私はこういう料理を作ってますよ」ということ(笑)。
ー実際、本に出ているお料理は全てアンナさんが作られたんですよね?
そう! このレシピ本は私を合わせたスタッフ4人で作ったんだけど、材料を買い揃えて別荘に4日間籠ってひたすら料理・料理・料理!
どんどん作ると、食べる人も必要になるから、食べる担当の人も何人か呼んで、作って、撮影して食べるの繰り返しだったから、結構大変だった。
お皿やお鍋も、私がいつも使っている物を家から持って行ったので、私の食生活がリアルに表現できた本に仕上がったと思ってる。
みんなに、「面白い料理本だね」と言われるんだけどね(笑)。
ー掲載してあるレシピは、事前に全て決めていたんですか?
大体のメニューは決めてあって、それに合わせて食材も用意したんだけど、余った野菜で「これも作ろう!」って思いつきで追加になったレシピもいくつかあるの。
現場がとても楽しかったし、その場で思いついた物を作ってみたりして、すごく思い出深い本になった。
ーたくさん紹介されているレシピの中には、「土屋家の味」もありますか?
「土屋家の味」でいうと、クリスマスのターキーが近いかな。
うちのママが作るターキーは絶品なんだけど、そのレシピは載せちゃダメと言われたから(笑)。うちの味にアンナ流を足したレシピを掲載してあるの。でも、これは土屋家の味に近いと思う。
うちのおばあちゃんもママも料理がすごく上手なの。
ママはアメリカにお嫁に行ったから、パパのお母さんから教えてもらったアメリカの味がとても上手。
おばあちゃんは毎年おせちを全部作るし、カジキマグロの煮つけは絶品!
そういう味は真似したくてもできないから、参考にしながら自分の味を作ってきたものが本の中には載ってるよ。
ーどんなときに、新しいレシピを思いつくんですか?
私は食べることが大好きだから、美味しい物を食べたらだいたい再現できる気がする。
あとは、料理本や料理番組が大好きだから、その中から「美味しそう」と思ったり「作ってみたい」と思った物を作ってレシピを増やしていく感じかな。
ーお料理は小さい頃から好きだったんですか?
うん。小さい頃から、お母さんの料理を手伝うのは絶対だったから。
ママは「女の子は料理ができて当たり前」という育て方をしてくれたから、小さい頃からお手伝いをして、たくさんの料理を覚えてきたよ。
そういう教育はとてもありがたいと思ってる。
ー息子さんたちもお手伝いをしてくれますか?
してくれるよ! 澄海はお手伝いが大好き。
これからの時代、男も料理くらいできないとだから、覚えてくれると嬉しい。
ーお弁当のレシピもありましたが、息子さんたちにお弁当を作ってあげることは多いのですか?
お弁当は毎日作ってる! 遅くに帰っても、朝早い仕事の日も、お弁当だけは毎日作るって決めてるの。
ー今流行りのキャラ弁を作ることもありますか?
キャラ弁は作らない(笑)。
前に、澄海の好きなワンピースに挑戦したことがあるんだけど、前の日の夜に海苔を一生懸命切ってたのね。
それが全然うまく切れなくて試行錯誤してたら、澄海が「ママ……もういいよ」って言ってくれた(笑)。
本当はもっと豪華なお弁当作ってあげたほうが良いのかな? って、旦那に相談したこともあるんだけど、「のり弁が美味しい!」って澄海が言ってくれるし、旦那も「キャラ弁より美味しいお弁当のほうが良い!」と言ってくれるから、とりあえず美味しいお弁当を作ってあげることにしてる。
いつか時間があったら、ちゃんとしたキャラ弁に挑戦してみたいとは密かに思ってるんだけどね(笑)。
次回もお楽しみに!
取材、文・上原かほり 撮影・chiai 衣装・YAMATO 衣装協力・BILLABONG ヘアメイク・baku