<母親やめてもいいですか?>反抗的な息子、暴力的な家族、心には虚しさ「逃げたい」【第7話まんが】
「コウタロウが不登校になってしまったあの日から、私の人生は変わってしまった……」今ではコウタロウまでもが義両親や夫と同じように私を罵倒し暴力を振るいます。身体が鉛のように重たくて、必要最低限の家事以外は何もする気が起きません。
高校に入ったコウタロウは何事もなかったかのように、毎日笑顔で学校生活を楽しんでいるようです。
泣きながら学校に行きたくないと言ったコウタロウ。今はしっかり前を向いて、学校にだって行けるようになった。それだけで充分なはずなのです。コウタロウも私も、必死で頑張ってきました。「私の人生、何もなくなったわけじゃない。子どもの笑顔を取り戻すことができたんだから、それでいいじゃない。それだけで……」
「それだけで良かったはずなのに、虚しさしか残らないのは、どうしてなんだろう」私はあふれ出す涙を止めることができませんでした。
「コウタロウは?」「まだみたい……」「まだ帰ってきていないのか?」そこへコウタロウが帰ってきました。
「オイ! 帰りが遅くなるなら、連絡くらいしたらどうだ」「はぁ? うるせーな!」最近、コウタロウは夫に口答えをするようになってきました。「な、なんだよ。コウタロウのヤツ、反抗しやがって」コウタロウの態度が気に入らない夫は、睨みながら私に向かってこう言いました。
「今はまた学校に通えるようになったが、一度つまづいたヤツだ。まだこれから何があるか分からないから、お前がしっかりサポートしろよ?」いつもながらの暴言なのに、私は……
まだこれから何があるか分からないから、だからこれからも「ずーっと」コウタロウをサポートしろ。私は愕然としました。
コウタロウのダメな部分をすべて私のせいにされ、義両親と夫から暴言を吐かれ、暴力を振るわれ……。今はコウタロウまでもが同じように……。それなのに、まだこれからも「ずーっと」?
コウタロウも含めて、この家の人たちは私を「人間」だとは思っていないのかもしれません。自分たちに都合の良いように動く、心のないロボットだと考えているのではないでしょうか。これ以上コウタロウの面倒は見られない……。私はこの家から逃げたくて仕方ありません。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子