いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

<母親やめてもいいですか?>「母親だから逃げちゃいけない?」自分を縛っていた言葉【第8話まんが】

前回からの続き。

01_01
01_02
01_03
コウタロウが宝物でした。この子のためなら、何でもしてあげよう。そう思っていました。今すぐにでもこの家を飛び出したいのに、まるで「コウタロウ」という鎖に繋がれて身動きが取れない状況にあるような気がしていました。

この家を飛び出したい。そんな気持ちがあったからでしょうか、私はクローゼットを開けてみました。このカバンはまだ私が仕事に行っていたころ使っていたもの……。中にあった化粧直し用のファンデーションはカチカチ。それは私が仕事を辞めた、コウタロウが小学校4年生のときのままでした。「……あれは? なんだっけ?」
02_01
02_02

「お母さんも、コウタロウが大好きだったんだよ……」
02_03

学校に行かなくても死ぬわけじゃない。きっと別の道がある。ここがあなたの居場所でないだけ。別の場所を一緒に見つけよう。私はそう、コウタロウを励ましながら、一緒に頑張ってきたのに……。その結果が……。

「おめぇーの教え方が悪いんだろうが!」「役立たず!」「おせーよ!」「コイツがいると、何か辛気臭いんだよなー」コウタロウから私に向けられた暴言の数々……。私はいったいどこで間違ってしまったのでしょうか?
03_01

私はどんなときでもコウタロウを見捨てないできちんと向き合ってきた。母親である以上、私は「逃げちゃ」いけない。だって母親なんだから……。
03_02

「母親のくせに、子どもを捨てて逃げるの?」「母親なんだから。親としての責任から逃げちゃダメ」……。自分で自分を追い詰めるような考えばかりが浮かぶ中、ふと昔私がコウタロウに言った言葉を思い出しました。

「逃げるわけじゃないの。もっとあなたがあなたらしくいられる場所に『行く』だけ。自分らしくいられない場所なんて、あなたの方から『捨てて』やりなさい!」
03_03

……私……いいの? 家族を……コウタロウを……「捨てて」もいいの?
04
ふいに過去の自分が言った言葉を思い出した私。その言葉は今の自分を救ってくれたような気がしました。私はずっと「母親だから逃げちゃいけない」と思い続けてきたのです。でも「逃げるんじゃなくて、自分らしくいられる場所へ行く」だけ……。私はこの家、そしてコウタロウとの生活を捨てる決意をしたのです。

【第9話】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子

※この漫画はママスタコミュニティに寄せられた体験談やご意見を元に作成しています。

猫田カヨの記事一覧ページ

関連記事

<母親やめてもいいですか?>家を出る決意「ひとつだけ後悔があるならば」離婚へ……【第9話まんが】
【第1話】から読む。 前回からの続き。今から十数年前、私ユズキが40代半ばだった頃の話です。小学4年から中学にかけて登校できない期間があった息子のコウタロウ。義両親や夫からは「お前のせい」と暴言を吐...
<母親やめてもいいですか?>学校へ行けなくなった息子。いじめ?先生も一緒に……?【第1話まんが】
今から十数年前、40代半ばだった私ユズキは義両親と二世帯同居をしながら正社員として働いていました。家族は夫のリョウヘイさんと、ひとり息子のコウタロウ。休みの日には読書をしたり、身体を動かしたり、家族で...
<大学生の娘がデキ婚!?>母子ふたりの生活「娘は私のタカラモノ!」必死で働く毎日【第1話まんが】
数年前の話です。私は40代のシズカ。娘のアンナが小学校低学年の頃に元夫と離婚しました。それ以来、私は必死で働きアンナを育ててきました。 しかし元夫は私と離婚後、不倫相手と再婚。立て続けに3人の...