<お節介ママ?>【後編】「学校はどうだった?」じゃ子どもは答えられない!?上手な聞き方とは
前回からの続き。子どもに学校のことを根掘り葉掘り聞いてしまう自分にお悩みの投稿者さんの声に、続々と共感の声が寄せられました。みなさん学校の様子が知りたいのに、うまく聞き出せず親子のコミュニケーションで悩んでいるようですね。しかし、なかには上手に子どもに学校のことを聞き出しているママもいたので、上手な聞き出し方がありそうです。会話上手なママたちの声を紹介します。
子どもに学校のことを聞き出す上手な方法とは?
会話のトーンに気をつけて聞く
『毎日聞いている。心配っぽくじゃなく普通に会話でね。たまに「この前ねー」と衝撃的なこと話してくるんだけど、「その日に言ってよ」ってことになることもある!』
『聞いても良いけど、声のトーンや聞き方によると思う。心配性みたいな聞き方は良くないだろうし』
『親が不安な顔していたら子どもも不安になると思うから、明るく子どもに寄り添って過ごしたい』
こちらのママは楽しい会話の雰囲気作りに努力しているようです。もし親が心配して聞いてしまうと、子どもは親の心情を汲んで親が心配しないような返答をしたり、親の過干渉に感じて、話さなくなったりする可能性もあります。ですから「親子の会話を楽しむ」を念頭に、自分の不安を押し付けず会話のキャッチボールを忘れないようにしたいですよね。
具体的な質問にして聞き出す
『自分が子どもの頃は「学校どうだった?」は答えにくいなと思っていた。「給食はなんだった?」などといった具体的な質問は答えやすいけど』
『「先生はどんな感じ?」と言うのは聞くかな。小規模校だから、学校はそんなにかわらないから』
『「先生はどう?」は聞いても良いよね』
また「学校はどうだった?」は答えにくいとコメントをくれたママもいました。学校といっても、学校の授業なのか、休み時間なのか、給食なのか、質問の範囲が広いですよね。相手は子どもです。なかには上手に自分の体験を言葉にするのが不得意な子もいるでしょう。その場合は、第一声に「学校はどうだった?」はやめて、範囲を狭めて聞くのも効果がありそうですよね。
アドバイスではなく共感を
厚生労働省のHPの「子どものメンタルヘルス」では、子どもの話を聞くときのポイントとしてアドバイスをするよりも、子どもに共感することが大切と提示されています。たとえば、会話を深掘りしていくと、どうしても「学校では友だちと仲良くするもの」「昼休みは外で遊んだら」などと親がアドバイスをしたくなるときもあるでしょう。そうした親のアドバイスは我慢して、子どもに寄り添い、子どもの気持ちを受け止めることが大切のようです。
もし「先生はどうだった?」と質問するとしましょう。子どもから「先生は面白いよ」と返答があれば、「今度の先生は面白いんだね」と子どもの言葉をくりかえし、共感を示してみてはいかがでしょうか。その上で「先生はどんなところが面白いの?」などと徐々に会話を広げていくと、子どもの学校の様子が見えてくるのではないでしょうか。
事前に親の気持ちを伝えておく
新学期は、子どもの学校の様子がわからず親もいろいろ知りたい気持ちがあるのも確かです。事前にそんな親の気持ちを伝えておいてもいいのではないでしょうか。事前に伝えておけば、親の気持ちを汲んで自ら話してくれる子もいるかもしれません。その意味では、新学期は親の心配事や子どもの心配事を親子の会話で解消し、信頼関係を築くチャンスとも言えそうです。ぜひ、楽しく子どもの心配事には寄り添いながら会話をすることで、この機会を良好な親子の信頼関係を築くスタートダッシュにしてください。
文・安藤永遠 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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