<妊婦への嫌み?>【後編】「妊娠は病気じゃない」は励ましなの?今どき使わないほうがいい?
前回からの続き。現在妊娠中の投稿者さん。ママ友に「つわりがひどくてつらい」と愚痴をこぼしたところ、相手のママ友からは「妊娠は病気じゃないからね」と言われてしまいました。ママ友の言葉は嫌味なのか、はたまた励ましの言葉なのかとモヤモヤしてしまったようです。ママスタコミュニティのママたちは「”妊娠は病気じゃないんだから甘えるな!”ってことじゃない?」と、ママ友の言葉を”嫌味”として受け取ったようです。実際に嫌味として言われたことがあると話すママたちからは経験談も寄せられました。また問題なのは「妊娠が病気かどうか」ではなく「妊娠中の体がつらいかどうか」だというコメントも。
しかし一方で「妊娠は病気じゃない」という言葉は、妊婦さんの体を労わるための言葉だと判断したママたちもいたようです。その理由を伺ってみましょう。
「体を労わるための言葉」その理由とは?
『しんどくても治す薬はないから、無理せず自分の身体を労ってあげてねってことだよ。病気みたいに薬を飲んで楽になるものじゃないから体を大事にしてねって』
『病気じゃないから、おいしいもの食べてゆっくりしてなさいってことだよ』
病気は症状を抑えるための薬を飲めば、つらさは多少治まるかもしれません。しかし妊娠のときには気を付けたい薬がありますし、つらさをそう簡単になくすことはできませんよね。「病気じゃないから特効薬はない、だからしんどいときには休んでね」という意味だとママたちは考えたようです。
『「妊娠は病気じゃないからいつ何が起きるか分からない、医師でも予測不能なことが多いから大事にしないといけない」という意味だよ、と妊娠中に医者に言われたよ』
実際に「病気じゃないからゆっくり休んでね」と言われたと話すママも。妊娠中にはどんなことが起こるか誰にも予想がつかないこともあるでしょう。だからこそ「つらいときには無理をせずに安静にしてね」との気持ちが込められていると感じているようです。
励ます言葉が嫌味に変化?
もともと妊婦さんを励ますためのものだった「妊娠は病気じゃない」という言葉が、いつのまにか嫌味に変わってしまったのかも……と推測するママたちも現れました。
『嫌味じゃないよね。本来は励ましの言葉だったはず。なのに一気に意味が変わっちゃったね』
『本来は「妊娠は病気じゃないから、薬でどうにかすることもできないからちゃんと労らないと」って意味らしい。でもひねくれ者が嫌味として使うようになってしまったのかな』
『本来なら「薬を飲んでも治らないのだから、ゆっくり休んで身体を大事に過ごすしかないよ」って意味なのにね。「妊娠しただけなんだから元気だろ」と無責任な層が、妊婦に無茶させるための方便に成り果てている。お腹に命があるのにね』
ママたちのなかには「妊婦さんに厳しい人たちが、”妊娠は病気じゃない”という言葉の本当の意味を取り違えて使うようになったのかも」と考える方もいたようです。もちろん真偽のほどはわかりませんが、可能性は否定できないかもしれませんね。
「妊娠は病気じゃない」の受け取り方は十人十色
「妊娠は病気じゃないんだから」という言葉そのものに対しての意見も散見されました。
『私はつわりがひどいほうではなかったけど、妊娠中に旦那に言われた。「どういう意味で言ってるかわからないけど、言わないほうがいい言葉だよ」と伝えた。旦那は励ましの意味でむしろ使ったほうがいいと思ってたらしい』
『どういうつもりかわからないけど母親がつわりの兄嫁にそう言ったらしく、叱っておいた』
『妊娠して大変な人も元気な人も十人十色だから、使わないほうがいい言葉だと思うわ』
妊娠中にママ友から「妊娠は病気じゃない」と言われて「どういう意味だろう」と考え込んでしまった投稿者さん。ママたちからはこの発言についてさまざまな意見が寄せられましたね。「妊娠は病気じゃない」という言葉をどう受け取るかは、人によってさまざまでしょう。もし励ましの意味で使ったとしても、言葉をかけられた側の妊婦さんが「嫌味かもしれない」と感じるかもしれません。そうなったらお互いに嫌な気持ちになってしまいます。
妊婦さんの身体と心はとてもセンシティブ。ママたちがいうように、「妊娠は病気じゃない」という言葉はむやみに使わないほうがいいのかもしれませんね。
文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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