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<教育費の不足>子どもに「お金がない」と言うのはダメ?塾代がかさむのに習い事を増やしたいらしい

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子どもが習い事を始めたいと言い出すのは、積極性があって親として嬉しい反面、タイミングやお金のことなどはどうしても抜きにして考えられない問題。特に受験生になると塾代もアップしてくるので、他に習い事をさせる余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。ママスタコミュニティには、受験生のお子さんをもつママから、このような相談がありました。

『4月から中学3年生になる娘から、「ダンスを習いたい」「英会話を習いたい」など習い事のお願いをされます。受験生になるので、今やるべきこと(塾での苦手科目克服のため、教科数も増やす予定)を最優先してほしいのが本音。今の成績では、苦手科目の点数を上げない限り、行きたい高校にも成績が届かない状態です。「ダンスや英会話は、今習得しなくても高校に入ったらいくらでもできる」と話しても聞く耳持たず。しまいには、「やりたいこともやらせてくれないのか!」と逆ギレされます。正直塾だけでもかなりの出費になるのに、他のことをさせてあげられる余裕はありません。それを娘に話してもまた逆ギレされるだけですが、いくら余裕がなくても子どもにお金のことを話すのは良くないことでしょうか? もちろん将来に向け大学進学のための貯金などはしてあります』

子どもとしては今、習い事を始めたくてウズウズしている状態。いくら「お金がない」と言っても納得できない状況のようですね。もしかしたら娘さんの押しの強さを見ると、「お金がないなんて嘘でしょ?」と思っているところもあるのかもしれませんね。たしかに投稿者さんの言うとおり、お金に苦労している話は子どもに聞かせてはならない、という考え方もあります。しかし正直に話さなければ伝わらないこともまた、あります。そんなデリケートな悩みについて、他のママたちからはこのような意見が届いていました。

「お金がない」は言わないほうが良いかもしれないけれど……

『小さい頃、親から「お金がないお金がない」と言われて嫌だったから、極力言わないようにしようとは思っている。でも、ある程度現実を知らせるのも大事かなと』

『「お金がないお金がない」と常日頃から言っていたら、いろいろなことを我慢したり、諦めたりするようになると思う。下にきょうだいがいるのなら、なおさら。でも常用しないのであれば、大事なことだとも思う』

『うちは、「ないものはない!」と言っている』

親が常に「お金がない」と言っていると、それを聞いた子どももお金の心配ばかりすることになります。結果、本当にやりたいことや、教育上必要なことを我慢するようになることもあるでしょう。感受性豊かな子であれば、その現実にショックを受けることだってあるのかもしれません。だからこそ言わないほうが良いとする意見もありますが、一方で「現実を教えることも必要」といったコメントも少なくありませんでした。今回の回答は賛否両論、お子さんの心の成長具合いを考慮しつつ判断するのもよさそうですね。では、今回の投稿者さんのようなケースの場合、もし伝えるならば、どのような伝え方があるのでしょうか?

どうやって「優先させたくない習い事」を考え直してもらう?

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今かかっている具体的な金額を教える

『お金ないというか、今どのくらいかかっているのかを教えてあげたら良いと思います。塾代とかあまりよくわかってないのでは?』

『家計簿を見せたら? ありのままに。そのほうが納得するよ』

自分に毎月いくらお金がかかっているのかというのは、聞いていなければわからないものです。家計のことを知らない子どもにとって、お金事情は他人事のように感じているかもしれません。現実的なこととして受け止められるよう、塾に払っている金額や生活費・光熱費、携帯電話の通信費など想像しやすいものだけでも教えると、現実として受けとめやすいのではないでしょうか。それがたとえ子どもにとってショックなことだったとしても、言葉で話して伝わらないようならば、ときに具体性をもって説明するのも必要です。

お金をかける優先順位として低いことを伝える

『「使えるお金にも時間にも限りがあり、将来のことを考えて大切に使わないといけない」と教えるのも教育だと思うよ』

『「お金がない」じゃなくて、「そういうことに使えるお金はない」って言ってきたよ。「今あるお金は、お父さんお母さんの老後や、あなたの将来の学費や、毎日のご飯代のために考えて残して使っているお金だから、何にでも使えるわけじゃないんだよ」という感じで』

『「無駄使いするお金はない。だからきちんと考えて選びなさい」と言っているなぁ。「お金がないわけではないけれど、湯水の如く使うほどはないよ」と』

親として子どもの願いを叶えてあげたい気持ちはあると思いますが、全てにお金を使うのは難しいこと。お金には限りがありますし、子どものこと以外にも、生きていくため、自分たちの将来のためなど必要なものはたくさんあります。ただ、頭ごなしに「お金がない」と言うよりは、「あなたの将来に必要なお金はまだまだたくさんある。後々かかる学費などもあるし、お金を使うにも優先順位がある」と伝えてみてはいかがでしょうか。そして「残念ながらその習い事の優先順位は低い」と伝えれば、理解してもらえることもあるのかもしれません。

お金は一生付き合っていくもの。お金の大切さを教えるチャンスでは?

『お子さんは親が頑張って働いているお金のありがたみをわかっていなさそう。お金の価値を今一度教えてあげたくなるね』

『お金のことは、親から子どもには言いにくいけれど、下手に誤魔化そうとせず正直に事情を話すほうが誠実な気がするわ』

普段から夫婦以外で話す機会はそう多くない場合が大半でしょう。しかしお金は一生付き合っていくものですし、お金がないとやりたいことができなかったり、欲しいものが手に入らなかったりすることがあるのも現実です。

だからこそお金の価値やお金の使い方など、お金にまつわることを今のうちから子どもに話しておくのは、将来を思うといいことなのではないかと筆者は感じます。アドバイスにあったように入り口として、「使えるお金には限界があり、きちんと優先順位を決めなければならない」と話すのも良いことだと思います。かかっている具体的な内訳を話すのも良いでしょう。もちろんフォローを交えながら伝えることは大切です。お金がないことを内緒にしてしまい、後になって本当に苦しくなってしまう未来も子どもにとっては厳しい現実。お金のことで意見が衝突している今が、真剣に現実的なお金の話をする良いチャンスなのかもしれませんよ。

文・こもも 編集・古川純奈 イラスト・なかやまねこ

【つぎ】の記事:<私の離婚エピソード>えっ別れた元夫がカッコいい!?離婚を後悔。これは未練……?【前編まんが】

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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