反抗期に入りつつある小学生、お手伝いを積極的にやらない。それって普通?
皆さんのお宅ではお子さんに「家の手伝い」をさせていますか? 小さなお子さんであれば、カーテンの開け閉めや食卓の用意などを、年齢が大きくなれば洗濯物の取り込みから片付け、料理まで手伝ってくれるお宅もあるかもしれませんね。
今回ママスタコミュニティに寄せられたのは、小学校高学年のお子さんをもつママからの投稿です。
『小6、小5の子どもが家の手伝いを頼まないとしてくれない。さっきも洗濯物を畳むのをお願いしたら、イライラしながらやっていた。どこもこんなもんなのかな? こっちまでイライラしてくる……』
投稿者さんのお宅ではお願いをしないと積極的に手伝いをしてくれないお子さんがいるようです。しかもやってくれたと思いきや、イライラ・ブツブツ……といった様子。不機嫌な顔で不貞腐れながら洗濯物を畳むお子さんたちの様子が目に浮かぶようです。
反抗期は手伝いをしないもの!?
投稿者さんは、お子さんたちの態度にイライラしつつも、「どこもこんなもの?」と問いかけます。諦めの気持ちも見え隠れしますね。
『うちの子どもも文句言いながら手伝ってるわ。「無理!」って返されてイライラすることもあるけど、そういうときは諦めてる』
『長男は言ったらすんなりやってくれるけど、次男は「えー!」と文句を言いながらやる。こっちがイライラしてくるよね』
『自分の洗濯物を畳ませたり、食器洗いもさせたりするけど、どれも言わないとやらないし、ブツブツ文句言いながらやってる』
どうやらブツブツ言いながらお手伝いをするお子さんは珍しくないようです。こちらの方がイライラしてくる、というのもママたちに共通する思いです。
さらには、こんな意見もありました。
『小学生のときは頼まなくても洗濯物を畳んでくれたり、お昼ごはんを作ってくれたりしたのに、中3、高2の今は全くやらない』
『反抗期だよね。家事は10歳までにひと通り教えて10代は反抗期でやらないから、やり方だけ理解してたらいいやって思うようにしたよ』
小さい頃は「ママが喜んでくれる!」「自分も役に立っている!」と嬉しく感じるお手伝いも、年齢とともに「メンドクサイ」が先に立つよう。「反抗期は何もしない」と割り切っているママもいました。
お手伝いはご褒美制で
なかには積極的にお手伝いをするお子さんもいます。けれどそのモチベーションの源は“ご褒美”です。やったらやった分だけご褒美が得られるとなれば、俄然やる気にもなるのでしょう。
『家事手伝いがお小遣いとは別にプラスアルファで渡す分のお金になるからやってくれる』
『手伝いをしたらゲームやYouTube、テレビを見る”時間”を与えてる。洗濯物畳みと風呂洗いは20分、食器洗いと食事支度手伝いは30分。時間をためて休日一気に3時間とか使うこともある。この制度が当たり前になっているから兄弟で手伝いの取り合い』
ご褒美制の良し悪しはご家庭によって考え方が違うでしょう。けれどママたちの工夫次第では、お手伝いを楽しみへと変化させることもできそうです。
声かけ次第で気持ちよくできることも
『手伝いを頼むから「断られる」んだと思う。「自分のことは自分でしなさい」が良いと思う。靴を揃えるのと一緒』
『手伝いじゃなくて「仕事」として割り振るほうがいいよ。手が足りないときに、こちらの都合で「手伝って」ってするんじゃなくて、「これはあなたのお仕事ね」って割り振る』
手伝いをお願いするのではなく、子ども自身に”自分の仕事”として捉えてもらう、という考え方ですね。日々の生活のなかでは「忙しいから手伝って」ということも当然出てくるでしょうが、最初から役割分担を決めて「これはあなたの仕事」と任せてしまえば、お子さんにも責任感が生まれるでしょう。「お手伝いして」「やりたくない」の攻防戦が減ればお互いのストレスも少なくなるかもしれません。
『娘は言われなくてもやるから、とにかくオーバーリアクションで褒めて褒めて褒めまくる(笑)』
褒められて嬉しくないはずがありません。これはすぐにでも実践できそうです。
手伝いは不要。自分のことをするのが仕事
気持ちよく手伝いをしてくれない、と嘆くママたちがいる一方で「手伝いをさせる必要はない」という意見も、わずかながらありました。
『私は子どもに手伝わせようとは思わない。快適に過ごせるよう親が環境を整えていればいいと思う』
『実家を出たり、結婚すれば嫌でも自分でやらなきゃいけなくなるときがくるわけだし、やらせなくてもいいかなって思ってる』
『その年齢の子どもは、学校や習い事や遊びに行くのが役割であり、そうやって社会性を学んでいく』
子どもの務めは「家の手伝いではなく、勉強や遊び」という考えや「親が快適な生活環境を整えるべき」という考え方です。そこには「いずれしなくてはならないのだから、今はさせなくても良い」というのが根底にあるようです。
けれどこの考え方には反論の声もありました。
『必要になれば出来るっていう人もいるけど、小さい頃から家族として家事をする思考を育てるのが大事』
「家の手伝いをする」というのは、たとえそれが小さな作業であっても、自分はお客さまではなく「家族の一員である」と自覚することにも繋がるのではないでしょうか。お手伝いを通して感謝される経験も増えるでしょう。
「誰かが整えてくれて当然」という生活と「自分にも役割がある」と感じながら生活するのとでは大違いです。自分も家族として生活に必要なことをしよう、という思考を育てるのは親の務めといえるかもしれません。
家の手伝い。それはいずれ自立へと繋がっていく
『家族全員で家事を分担している』
『最低限身の回りのことができるように育てるのも親の役目だと思ってる』
家の手伝いは、いずれ独り立ちしたときの練習になります。洗濯も料理も掃除も大人になって急にできるものではありません。小さい頃からの積み重ねがあってこそ、です。
「家族全員で家事を分担している」というお宅からは、大人も子どもも責任をもって生活している姿が想像できます。お手伝いをきっかけに、家族が気持ちよく生活するためには一人一人の力が必要であることを確認し合ってみてはいかがでしょうか。
文・すずらん 編集・秋澄乃 イラスト・Ponko
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