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<親がピアノ未経験だと迷う>【後編】小学生からピアノを始めてもいい?買うとすれば電子ピアノ?

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前回からの続き。ピアノに興味を持ち始めたお子さんのために、「いつどんなピアノを購入すればいいか」という質問をママスタコミュニティで投げかけたママがいました。このご家庭ではキーボードしかなく、ママ自身ピアノが未経験だそう。ピアノを習い上達するためには、子どものセンスとやる気、努力が必要で、それなりに親の関わり方も必要になってきます。その上で、どんなピアノを購入するか検討してみましょう。

ピアノ購入を検討するときは、電子ピアノかアコースティックピアノ(生ピアノ)かの2択で悩む場合が多いのではないでしょうか。

そもそも電子ピアノとアコースティックピアノはどう違うのでしょう。アコースティックピアノとはハンマーで弦を叩き、音を奏でる生ピアノのことで、電子ピアノに対して使われる用語です。家庭やピアノ教室で使われるアコースティックピアノとしては、縦型のアップライトピアノやグランドピアノがあります。一方、電子ピアノはアコースティックピアノの音を録音してスピーカーから奏でる方式のものです。アコースティックピアノとは音の出し方や鍵盤のタッチの感触などが違います。

これを踏まえ、親子ともにピアノ未経験の家庭は、どのピアノを選べばよいのでしょうか。

まずは電子ピアノからでいい

『ピアノが置ける家じゃないなら、電子ピアノでいいと思う。88鍵盤、ペダルがきちんと付いているやつがいい』

『アップライトピアノは電子消音機能を付けると、中間クラスの電子ピアノの倍以上するんだよね。アップライトピアノをおすすめする先生がいるのを知っているし、理解はできるけれど、住居環境や親が未経験だったりするとアップライトピアノはハードルが高い』

アップライトピアノは電子ピアノより値段が張る傾向にあります。住宅環境を考えるとハードルが高く、「まずは電子ピアノからでいいのでは?」と考えるママが多いようです。またこんなコメントも寄せられました。

アップライトピアノは才能のある子におすすめ

『ピアノ教師です。楽しみで始めるのであれば、初めのうちは電子ピアノでもかまいません。才能があるかは先生がすぐに見抜きますから、そのときはせめてアップライトは用意した方がいいと思います。タッチがまるで違いますから』

『コンクールに出るとなると、電子ピアノだけでは上位入賞は難しいので、グランドの部屋を借りたり、先生のところで練習やレッスンを頻繁にしなくてはなりません』

『わが家も4歳からピアノを始めて電子ピアノを購入したのですが、割と進度が早くて、すぐにアップライトからグランドピアノまで勧められました。でもグランドピアノは置き場所がなく……。上達すると間違いなく電子ピアノはもちろん、アップライトでも限界が来ます。楽器が大きいだけに、住宅事情が絡んできますよね。上達具合はもうその子によります』

実際体験したママは「電子ピアノは表現の奥行きを出すには限界がある」と感じているようです。しかもコンクールに出るほど上達すると、アップライトピアノの音質でも足りず、グランドピアノの音質が求められてくるのですね。はじめから「本物を求めるかどうか」悩むところですが、興味本位で始めるならまずは電子ピアノからというのが、現実的なのかもしれません。なにせグランドピアノは、置くのに広い場所が必要です。コンクールに出るほどの腕前になったときに、再度楽器のアップデートを検討するといいかもしれませんね。

また最近は楽器のレンタルサービスもあります。子どもの能力がどれくらいかわからないのであれば、電子ピアノをレンタルして、様子をみるのもありかもしれません。その上で、どちらを購入するかを検討してみてもいいのではないでしょうか。

ピアノの購入は先生に確認するのが一番

『うちはキーボード(元々持っていた)から電子ピアノへ半年で買い替えたよ。やっぱり鍵盤の重さがキーボードとピアノでは違うから最低でも電子ピアノに早めに切り替えてほしいとは言われていた。そして何より大手・個人関係なく先生と相性が良いことが続くコツだと思う。体験レッスンを受けて先生との相性を見た方がいいと思う』

『今は住宅事情で電子ピアノの家もあるよ』

『娘の通っているピアノの先生は、「電子ピアノはピアノじゃない」と言って、必ず生徒にアップライトピアノを用意させています。習う前に確認した方がいいと思う』

どんな先生に教えてもらうかでもピアノ選びは変わってきそうですね。「ピアノの習い事は楽器よりも先生との相性が大切」といった意見も寄せられました。たしかにそうですよね。習うとなると、すぐにピアノ購入をしたいところですが、もしかすると子どもと相性の良い先生選びが先かもしれません。そして子どもにとって良い先生が見つかってから「ピアノの購入をどうするか」、先生に相談するのが安心かもしれませんね。

ピアノは高額な分、習う前に購入するのは一種の賭けにもなります。大きく賭けるかどうかは親次第。まずは子どもが「鍵盤に触れることが楽しい!」と感じるかどうかを見守り、その後、ピアノ購入をしても遅くはなさそうです。

文・安藤永遠 編集・山内ウェンディ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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