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<離婚後の人生>今後の生き方に迷う私。様子に気づいた祖母がくれた最期の言葉【後編まんが】

前回からの続き。従姉妹の結婚式。親戚と顔を合わせる機会は離婚後、初めてのことでした。みんな気を使ってくれて離婚の話題は出ません。そのことで逆に居心地の悪さを感じていた私。高齢の祖母のそばでじっとしていました。認知症が進み、いろいろなことがおぼろげな祖母。でも突然、背筋を伸ばし、私をしっかり見すえてこう言ったのです。
「大変だったね、辛かったね……! どうしてあなたがそんな目に……こんなに優しくていい子なのに……!」
親戚のみんなは、離婚には触れないように触れないようにとしていたけれど、祖母は直球で切り込んできたのです。でも全然嫌じゃありません。むしろ嬉しかった。私自身も心の奥に本音を押し込めて、見て見ぬふりをしていました。本当は、前の夫との別れはすごく大変だった。辛かった。傷つき、すっかり疲れ果ててしまった……。
それを祖母がはっきりと言葉にしてくれて、何だかふっと心が軽くなりました。
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昭和ひとけた生まれの祖母は、生き方がほぼ決められていたのでしょう。若くして結婚し、ずっと専業主婦で子どもを育て、息子夫婦と同居して……。だからこそ保守的な考えの人かと思っていましたが、まさかこんなエールをくれるなんて!
私は心の底から嬉しく、そして救われました。
祖母の前に跪き、顔を見つめて、涙目になりながらもしっかりと答えました。
「ありがとう、おばあちゃん! 私、絶対幸せになるから……!」
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祖母の時代は、周囲からの同調圧力もあり、早々にお嫁に行き、夫の三歩後ろを歩く人生が当たり前だったかと思います。でも祖母は、孫の私たちには男女問わず積極的に応援してくれたし、仕事も頑張れと言ってくれた。結婚も急かさなかった。
じつは心の中では「世間が定めた生き方ではなくて、自分で選んだ道を自分らしく生きたい」そんな願望をずっと持っていた人だったのかもしれない。
新しい考えの女性だったのかもしれない。だからこそ、私をあのように励ましてくれたのかもしれません。

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脚本・大島さくら 作画・べるこ 編集・秋澄乃
【つぎ】の記事:<火傷の危険>外食で赤ちゃん前にハンバーグ置く!?「店員の配慮不足」と伝えると……【前編まんが】

※この漫画は知人の話を元に作成しています。

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