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<ママが叱り役>【前編】「ママ嫌い」と小学1年生の娘に言われた。ダンナの甘やかしで私が悪者に

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「ママ、だ〜い好き!」「ママもだよー!」。子どもが幼い頃に、そんな幸せな会話をしている親子もいるでしょう。子どもの純粋な言葉は、意識していなくても親の心に残るものですよね。そんな幸せな会話を大切な思い出にしている人にとっては、「嫌い」という言葉は衝撃的ではないでしょうか。

「ママが嫌い」という言葉を耳にしたという投稿が、ママスタコミュニティにありました。投稿者の娘さんは小学1年生。まだまだママとの蜜月期間にある子も少なくない年頃です。

「ママが嫌い」と言う娘。つい「私も嫌いだわ」と思ってしまう……

『ダンナが娘に「誰と仲がよいの?」「好きな子は?」と、お友達の話を聞いていた。その流れで「嫌いな子は?」という質問に、娘は「内緒だよ。嫌いな人はママ」。めっちゃへこんだ。ダンナが娘を甘やかしまくっているので、その分私が口うるさく怒るからだろうけど』

ふたりが小声で話しているのが聞こえた、という投稿者さん。娘さんが「ママ嫌い」と言うのは今回が初めてではなく、ときどき言うのだそうです。その言葉を聞いた投稿者さんは気持ちが落ち込むと同時に、何とも言えない嫌悪感に襲われるのだとか。

『娘がそうやって人が傷つくことを平気で言うところ、”私も嫌いだわ”って思ってしまう。ダンナは「えー、そんなこと言ったらダメだよ」って言っただけ。娘が何をやっても許すし、悪いことも「ダメだよー」と言うだけでキツく叱らない』

そんなダンナさんと娘さんは、ラブラブ状態。娘さんから見れば、甘やかしてくれるパパは大好き、ガミガミ怒るママは大嫌い、そんな存在なのでしょう。投稿者さんに同情するコメントが寄せられました。

『それはかわいくないね。愛情が一瞬でなくなっちゃう』

小さい頃に「ママ好き~」「ママも好き!」と会話をしていたとしたら、なおさらショックを受けそうです。

生意気なのは、早めにやってきた「ギャングエイジ」だから?

娘さんの生意気な態度を、早めの「ギャングエイジ」なのでは、と推測する声もありました。

『ちょっと早い「ギャングエイジ」じゃないのかな。外で頑張っている分、ママに甘えているだけじゃん』

『子どもがママに八つ当たりしてる部分もありそうだね』

「ギャングエイジ」とは9歳以降の小学校高学年くらいに見られる、子どもの発達段階のひとつのこと。発達の個人差が顕著になり、自己肯定感や劣等感を持ちはじめる時期です。また子ども同士で仲間意識を持つようにもなります。

投稿者の娘さんは小学1年生なので、ギャングエイジとまではいかない時期ではあります。しかし投稿者さんによると「たしかに発達は早めで、大人びたところがあります」とのことで、その片鱗はありそうです。学校ではしっかり者の優等生だそうなので、子ども社会でも頑張っているのでしょう。その反動がママに向かっている可能性はあります。自分の行動に対する、ママの反応を見ているという声もありました。

『ママの反応を見てるんじゃない? 小学1年生なんてまだ幼い。「なんでそんなことを言うの?」とくすぐったら、「ごめん〜嘘!」って言いそうだけど』

『「嫌い」と聞こえて傷ついたことを、正直に話してみたらどうかな? 娘さんは「ママには何を言っても嫌われない」と思っているのかもね。親の気持ちをときどき子どもに話すのは大事じゃない?』

「嫌い」に返したい言葉は、「でも、ママは大好きだよ」

どんなにかわいいわが子でも「嫌い」と言われたら、とっさに「かわいくない」と思うのは仕方のないこと。でも心の底からでは、けっしてないですよね。ガミガミ叱るのだってエネルギーがいるのに、それを続けているのはわが子がかわいいからに決まっています。

『うちもだよ。そんなときは「あら、残念! 私は大好きなのにー」って言う』

『うちは息子だけど、叱ったあとに「ママ嫌い!」と言われることがある。でも怒り口調のままでも「ママは◯◯のこと大好きだけどね!」と、すぐに返すようにしている。あとで「さっきは嫌いと言ったけど、ママのこと大好きだよ」って、しょんぼりしながら言ってくるよ』

わが子に「嫌い」と言われたら、返事は「でも、ママは大好き!」でいいのではないでしょうか? 誰だって「大好き」と言われてイヤな気持ちはしません。しかもこの場合の「大好き」は大げさではなく、心の底から出ている言葉です。

ダンナさんのフォローを求める声もありました。

『ダンナは「ダメだよ」と言っただけ? 「ママが悲しむよ、泣いちゃうよ」って、ちゃんと言い聞かせないの? それじゃ、やさしい子に育たないよ。ダンナ、しっかり』

『ダンナの対応もきっとよくないんだろうな。父親とか祖父母とか、母親より甘やかしてくれる存在がいるとこうなっちゃうよね』

実はこの投稿に対して圧倒的に多く寄せられたのは、娘さんではなくダンナさんへの批判です。投稿者さんからさらにコメントが届きました。

怖すぎる。嫁の悪口で盛り上がる義実家

『基本的に身内は私以外、全員が娘に甘いです。義母や義妹なんて、娘がママの不満を言えば大喜び。「ママが悪いよね」「怒ってばっかりだよね」と、私をさらに悪者にして盛り上がります。ダンナが「もう会わせなくていい」と言ってくれたので機会を減らしているものの、娘は「ママのせいでおばあちゃんたちに会えない」と、また私を非難します』

あまりの状況に驚いたママたちからのコメントが集まりました。

『怖い。義母と義妹が嫁の悪口を言うのは仕方ない。ただ、子どもの戯言で一緒に悪口で盛り上がって、「ママは悪い人」と刷り込みをするなんて悪質』

『環境が悪すぎる。私なら耐えられない』

あまり褒められたものではない義実家の態度は、まだ小学1年生の娘さんにも悪影響を及ぼしているのでしょう。

『義実家と対決すべきじゃない? 「言いたいことがあるのなら直接、私に言ってください。子どもに親の悪口を聞かせるのは虐待です」って』

投稿者さんのダンナさんが「もう会わせなくていい」と言ってくれているのが幸いです。義実家とはきっちり距離を置きたいところですが、今は休戦状態となっています。義実家の問題は、娘さん本人の問題が改善したあとに、取り組むべきところでしょうね。

パパが甘いと、ママは叱り役になる。その分担でバランスが取れているのなら、問題はないでしょう。しかし一方が悲しんでいるのであれば、分担のバランスはとれていないということになります。投稿者さんのダンナさんも、ある程度の配慮をしているものの、まだやれることがありそうです。ここは、夫婦の話し合いが必要ですね。

後編へ続く。

文・鈴木麻子 編集・しらたまよ イラスト・マメ美

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