元ダンナからわが子に渡った遺産。子どもから「使っていいよ」と言われたけれど……?
お金がないことで悩む家庭は多そうですが、ママスタコミュニティで見つけたのは「お金がある」ことについての相談でした。なんともうらやましい話に思えますが、投稿者さんは高額のお金を前に困惑している様子です。
遺産をもらったわが子が「好きに使っていいよ」
投稿者さんが悩んでいるのは、お金の使い道についてでした。ただしお金は投稿者さん自身ではなく、お子さんのものなのだそう。
『かつて離婚した元ダンナが急死。再婚していなかったため、高校生のわが子だけが法定相続人となりました。元ダンナの借金を返済しても、相続税がかからないギリギリの額が残っています。子どもには「これからの生活費と進学費用を残してくれたら、お母さんが好きなように使っていいよ」と言われました。でもさんざん苦労させられて顔も見たくなかったような人の遺産で、好きなことをするなんて悔しい気がします。今後の生活を、元ダンナに支えられる気もして。そんな話を友人たちにしたところ、「使えばいいのに」と言われました。使うのか使わないのか、どちらにしても気持ちにどう折り合いをつければいいでしょうか』
シングルマザーとして、お子さんを育てている投稿者さん。元ダンナからこれまで養育費の支払いがあったかはわかりませんが、ひとりでずっと頑張ってきたのでしょう。法的なところはさておき、このお金はどうすればよいのでしょうか。
頑張ってきたご褒美として使ってもいいのでは?
『元ダンナさんの最後の罪滅ぼしと考えて、使っていいと思う!』
『私が同じ立場なら、とっとと使うな。苦労させられた相手がお金を遺してくれたなんて、よかったじゃん。元ダンナが最後に子ども孝行・元妻孝行をしたと考えて、「ありがとね」って使えばいいと思うよ。苦労して子どもを育て上げた投稿者さんに、神さまが「よく頑張ったね」とご褒美をくれたと考えてみたら?』
結婚していた当時に苦労させられたのなら、なおさら「もらっていいお金」にも思えます。
『それは全額お子さんが相続したんだから、お子さんのお金だよね。それをお子さんが「使っていい」と言うのなら、それは元ダンナじゃなくお子さんから受け取るお金なんだよ。気にせず使ったらいいよ』
『子どもからのプレゼントとして、受け取ったらいいと思います』
かつては元ダンナのお金だったかもしれないけれど、今はお子さんのお金。持ち主が「使っていいよ」と言ってくれているのだから、遠慮なく……という考え方です。
子どもの将来のために取っておくべき!
しかし圧倒的に多かったのは、「使うべきではない」という意見でした。
『相続人はお子さん。利用期限があるわけでもない。お子さんの進学費用や将来に備えて、そのまま取っておけばいいんじゃないの? お子さんが「使っていいよ」と言ったからって、相続人でもない投稿者さんが好きに使うのは違うと思うよ』
『元ダンナが人生最後に父親の責任を果たして、子どもに遺したお金。あなたのためではなく、子どもが一人前になるためのお金として使えばいい』
お子さんが言ってくれた「好きなことに使って」の”好きなこと”、つまり投稿者さんが一番「使いたい」と思うものはなんでしょう? 自分の趣味? ブランドもの? 高級車? その人によってさまざまでしょうが、多くの母親の頭に浮かぶのは「子どものため」の使い道ではないでしょうか。
『だったら”子どものもの”として手をつけずに、そのまま子ども名義のお金として残しておいたら? 結婚するときにでも、渡すなりすればいい。「あなたが好きなことに使っていいと言ったから、そうさせてもらった」ってさ』
『お子さんのために貯蓄しておくのがいいんじゃないかな? 亡くなった元ダンナさんにいろいろ思うことがあるのもわかるけど。お子さんの進学や結婚とか、必要なときに使う。お子さんには「何かあったら使わせてもらうね」って言ったあとで』
投稿者のお子さんはやさしくしっかりした性格のようなので大丈夫と思いますが、子どもによっては「自分はたくさんのお金を持っている」と考えることで向上心を失ったり、おごった人間になってしまったりする可能性もあります。
『まだ世間を知らない子どもの言葉を鵜呑みにして、使っちゃダメだと思う。子どもが成人して働きはじめて家庭を持ち、お金の意味や大切さを本当に理解した頃に、改めて話し合うべき』
高校生だと、お金の本当の大切さをまだ理解できていないかもしれません。いったん「では、好きにさせてもらうね」とお金を預かり、結婚するなど独り立ちするタイミングで渡してあげるのがよさそうです。
「使うべきじゃない」と思っていたのに、心が揺れたわけは……
当初は、多くのママたちと同じく「使うべきではない」と考えていたという投稿者さん。友達に相談したところ「使えばいい」という声が多かったことで、心が揺れてしまったようです。
『他人に話すことではないと、わかってはいたのですが……。ただ今回のことで、よく思っていない元ダンナのために仕事の有給を使いまくり、あちこちに手続きに行って心身ともに疲れてしまって。誰かに話を聞いてほしかったのです』
投稿者さんからのこんなコメントを受け、新たな提案も返ってきました。
『有給も使って心身疲労困憊、お疲れさまです。「使っていいよ」と言ってくれたお金をお子さんからのプレゼントと受け止めて、親子で温泉旅行に行かれてみてはどうでしょう? 元ダンナさんへの負の感情を、温泉できれいさっぱり洗い流してみては? お子さんからのやさしい心遣いに応えたことにもなりますし、それ以外は使わず貯金すれば投稿者さんも納得できると思います』
こうしたたくさんのアドバイスをもらい、心を決めた投稿者さん。
『「残すべき」「使う権利はない」という意見が多く、正直安心しました。子どもの権利ですので私的なことには使わず、子どもの将来のために使います。その覚悟をもらうために書き込ませてもらった投稿ですので、よかったです。ありがとうございます。
わが家でも実際に「温泉旅館で、上げ膳据え膳の贅沢をしようか?」と話していました。今の状況が落ち着いたら、行ってもいいですよね?』
もちろんOKですよね? 親子水入らず、楽しい慰安旅行になりますように。
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