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【子どもと一緒に楽しむ家庭菜園07】いよいよ収穫!でもトマトの実が割れるアクシデントに親子でガッカリ

※2021年9月時点の情報です。

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種や苗を植えてからしばらく経つと、家庭菜園の野菜たちはぐんぐんと生長します。花が咲いたり小さな実がなりはじめたりすると、子どもも大人も「早く大きくなあれ!」と収穫が楽しみになるでしょう。しかしいよいよ収穫できるころになると、アクシデントが起きてしまうことも。ママスタコミュニティには家庭菜園のミニトマトについて、こんなコメントが寄せられました。

『ミニトマトの実が、ほぼ割れた。水をあげてもすぐ土が乾く。植木鉢が小さかったのかな』

『ミニトマトは割れちゃうのが多かった。暑かったからかな』

じつは筆者の家庭菜園でも、大きく育ったミニトマトやトマトの実が割れてしまい、何度も子どもたちとがっかりしました。当時、小学生だった長男は「トマトはどうして実が割れるのか」と疑問に思い、小学校の図書室でトマトの育て方を調べてきてくれました。長男の話によると本には、野菜や果物などの実が割れることを「裂果(れっか)」といい、強い陽射しや昼夜の温度差が大きい、乾燥と雨などがいくつか原因があると書かれていたようです。自宅の家庭菜園で育てたトマトの実が割れる原因を知りたい場合は、しばらく観察してみるのといいかもしれないと思いました。

裂果:果物・野菜が熟す際、肥大して果肉がさける生理異常。(広辞苑第七版)

トマトの実はいつ割れる?原因を特定できる?

トマトは一般的に、水が少なくてもよく育つといわれています。筆者の家庭菜園でも普段からキュウリやナスなどの野菜に比べ、トマトは水を少なめにしています。筆者は「割れないトマトが食べたい」と思い、しばらくのあいだトマトを観察しました。筆者の経験によるとトマトは晴れた日が続いたあと、まとまった雨が降ったときに実が割れやすくなりました。
晴れの日が続いて、土が乾き気味のところへ雨が降ると土が水を含み根は水分を一気に吸収するため、実が急に大きくなるようです。あくまでも筆者の経験談で、すべてのトマトやミニトマトが裂果する原因に乾燥と雨が関係するとは言いきれないものの、外皮は一気に実が膨らむのに追いつかず、破れてしまうのではないかと考えました。

参考:農林水産省 |こどもページ 身近な作物 トマトの栽培方法

トマトの実が割れないための対策

トマトの実が割れないために、筆者がとった対策は2つです。

畝(うね)へのマルチング

1つ目の対策は、トマトを植えている畝(うね)へのマルチングです。

マルチング(マルチ)……畑の畝をビニールシートやポリエチレンフィルム、ワラなどで覆うこと。
参考:ママスタセレクト|【子どもと一緒に楽しむ家庭菜園03】重要な「土づくり」は子どももできるおもしろい作業

マルチングには急激な乾燥や湿り気、温度の変化から土を守る役割があります。トマトの畝にあらかじめマルチングをしておけば土の乾燥や、急な雨が降ったときも根の周りに雨水が溜まることも防げます。

雨が降る前に収穫してしまう

2つ目の対策は、雨が降る前に収穫すること。テレビで天気予報を見たり雨予想のアプリを見たりして、翌日の天気をチェックし雨が降る前に収穫するのです。とくに雨予想のアプリは何時間後、何分後に雨が降るなどと表示されるので、わが子たちはおもしろがって「明日は雨だ」「午後からにわか雨」などと、アプリの情報を共有してくれます。筆者は「色づきはじめたトマトは収穫しちゃおう!」と言いながら、1〜2日くらい経つと食べごろになるトマトも収穫してしまいます。まだ真っ赤になっていないトマトは冷蔵保管せず常温に置いて数日経てば、色が真っ赤になり食べごろになりますよ。

もしトマトの実が割れてしまうようなら、わが家の対策も参考にしてみてください。

割れたトマトは食べられる?

しかしいろいろと対策をしても、残念ながらトマトの実が割れてしまうことがあります。では実が割れたトマトは、食べられないのでしょうか? 筆者が農家の友人に聞いたところ「虫がついてなければ、食べられるよ」と教えてくれました。

ただ実が割れているトマトを、生で食べるのは筆者自身少しためらいがありました。筆者は調理用のトマトとして使っています。実が割れたトマトをよく洗ってからヘタを取り、保存容器などに入れて冷凍庫へ。筆者は冷凍したトマトが貯まったら、ピザソースやトマトスープの材料にしています。

大切に世話をしていても、野菜をうまく育てるのはなかなか難しいこと。アクシデントが起きてしまう場合もあります。そんなときは一緒にお世話をしている子どもにも調べてもらうなどして、知恵を借りるのもオススメです。どのようにすれば野菜がうまく育つのか、試行錯誤する過程はママだけではなく、子どもにとってもいい経験になるのではないでしょうか。

文・間宮陽子  編集・藤まゆ花 イラスト・Ponko

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