【前編】新入生300人、PTA役員を引き受けた親は20人……みんなはどうして嫌がるの?
みなさんのお子さんが通う学校に“PTA”はありますか? 子どもたちの学業や暮らしのサポートをボランティアとして行っているPTAですが、なかには毎年その役員選びに苦戦している学校もあるのではないでしょうか? 今回の相談者さんの学校では、新入生300人のうち役員を引き受けたのはなんと20人しかいなかったそうです。
『PTA役員ってそんなに嫌? 子どもが春から高校生になるのですが、進学先の高校のPTAから役員の勧誘の電話がかかってきました。特に抵抗はなかったので「いいですよ」と言ったら、ものすごく喜ばれて逆に驚きました。聞いてみると新入生300人のうち、「都合があえばやってもいい」と言う保護者は20人程度だったそうです。PTA役員ってそんなに嫌なものですか? 嫌な人は何が嫌なんですか? 私が変なのかな』
PTA役員をすることをそこまで嫌だと感じていなかった相談者さん。他の保護者たちがどうしてそんなに渋ったのかというのが疑問なのだそう。するとママスタコミュニティでは、世のママさんたちがPTAにもつイメージに答えていくかたちで、「保護者たちがPTA役員を渋った真相」が明らかになっていきました。どうやらその理由大きくわけて3つあるようです。一体なぜだったのでしょうか?
1.入学したばかりでは情報がなく、安易に引き受けられない
まずは「安易に引き受けるには情報を知らなすぎる」という意見から。
『うちも春から高校生の子どもがいるけれど、そんな勧誘きたらとりあえず断る。「役員は絶対やりたくない」とか抵抗があるわけではなく、入学前で高校のPTAがどんな感じかわからないから、簡単に「引き受けます」って言えない』
『PTAの活動報告見ていたら、工場見学だの親睦バーベキューだの、飲み会だのすごく面倒くさそうなイベント多いんだもん。まだ学校行事の手伝いとか、それの会議だけなら我慢出来るけど「交流を深めましょう」的な物は、行きたくない上司からの飲み会の誘いみたいで嫌だ』
たしかに子どもが入学したばかりであれば、PTAの状況やどんな活動を主にしているのかというのはわからないものですよね。ただ考え方によっては今後、「PTA活動の雰囲気がよければ希望者が増える」という現象も起こり得るのかもしれません。
2.ボランティアとして時間と労力を使うことに抵抗が……
PTA活動はあくまで“ボランティア”です。活動をしても時給を貰えるわけではありません。いくら「子どもたちのため」とはいえ、無償でするには大変すぎることに抵抗を感じるママも少なくないようです。
『ボランティアでしなきゃいけないし、時間を割かなきゃいけない。他の人の前で話すのも嫌。狭い人間関係で悩むのも嫌』
『ボランティア精神がある人じゃないとキツイよ。私はちょっとしたことでも「面倒くさい」「仕事増やされたくない」と思ってしまうタイプだから向いてないと思う』
『時間のやりくりが大変だからなぁ。仕事調整が嫌なだけ。小学校で本部やったけど、それが一番大変だった』
働いているママであれば、PTA活動のために仕事を休まなければなりません。また、働いていなかったとしても、自分の時間を拘束されることになってしまいます。もしかしたら相談者さんの学校のPTA役員を断った人のなかにも、そのような状況に抵抗を感じた方が少なからずいたのではないでしょうか?
このようにPTA活動がどのようなものかわからなくて躊躇したり、デメリットを考えて抵抗を感じたり、「断る側」にもさまざまな理由があることがわかりました。もしかしたら自分の時間に余裕があったり、社交的な人であったりすると、PTA役員を苦に思わないことが多いのかもしれませんね。「PTA役員を渋った真相」として浮かぶ理由、残る1つはどのようなものだったのでしょうか? 後編へ続きます。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・春野さくら
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