「母の日に欲しいものは?」感謝の言葉が欲しいのは、幼い子を持つママだけでなく……?
毎年5月に入ると「そろそろだったかな?」と思い出す人もいるでしょう。2021年の母の日は、5月9日です!
「すっかり忘れてた!」というママから、「忘れるわけがない!」というママまで意識の度合いはさまざまでしょうが、いわゆる”世間的”にはどうなのでしょうか?「CCC マーケティングセンター」の「Tアンケート」による、調査結果が発表されました。子どもの年代別での「欲しい」と思うものの違いなど、興味深い内容になっています。
「母の日に欲しい物」は定番がズラリ。「似顔絵」は期間限定?
調査によれば「母の日」を日頃から意識しているママは「とても」「まあまあ」を合わせると、56%。半数以上のママが、なんとなくでも気にしていることがわかりました。
この調査は子どもを持つ20〜69歳の女性1,004名を対象にしたものですが、世代別にみてみると若い世代のママほど「意識している」が多い結果になったそう。20代のママでは「とても」「まあまあ」を合わせると62.9%でした。これは回答者自身がママであるというだけでなく、自分の母親に対する意識もあることが理由のよう。「今年は何を贈ろうかな?」と、実母や義母を想像することもあるのでしょう。一方の60代は、同合計で44.5%とやや少なめだったそう。これまで何度も「母の日」を経験して、もう意識が薄れてきた……のでしょうか?
「わが子が何かプレゼントしてくれるかな?」と、期待しているママもいるでしょう。「欲しくない」と回答した少数を除いた953名のママたちに、「子どもから何が欲しい?」と聞いた結果がこちらです。
テレビや雑誌などで毎年よく見かけるような、定番のアイテムが並んでいます。
そしてこれを子どもの年代別で集計したのが、以下です。
子どもが小さい頃は「感謝やねぎらい、大好き、などの言葉」が第1位になるのは納得ですが、「社会人・フリーター」になっても第2位にランクインしています! 「ママ、いつもありがとう」「ママ、大好き!」など、子どもたちからもらう言葉は母親として頑張る原動力になりますよね。子どもがいくつになっても、それは変わらないのかもしれません。
また子どもが大学生や社会人になると「外食」など、やはり高額なものが増えていく傾向が。なぜか「未就学児」や「小学生・中学生・高校生」のママでも「外食」「旅行」「コスメ・美容アイテム」がランクインしているのですが、これは遠回しに、パパへのおねだりということでしょうか……? 「似顔絵」「肩たたき、マッサージ(券)」などは子どもが小さい頃だけのアイテムのようなので、もらったら記念に残しておくのもよさそうです。
理想とする母親像は、ママ自身の年代によって違うもの?
調査では、「理想とする母親像」についても尋ねています(複数選択)。第1位から第3位まではほぼ同率で「やさしい(64.2%)」、「思いやりがある(63.5%)」、「温かい(63.4%)」が並びました。
さらにこれを年代別にみてみると、若い世代で多かったのが「尊敬できる」「責任感がある」といった、強く頼りがいのある母親像。しかし年代が上がると「元気・アクティブな」「若々しい」といった、身体的な面での元気さを理想としていることがわかりました。若い世代のママたちは現実がアクティブで若々しいのでしょうから、あえて”理想”に挙げないのかもしれません。逆に若いママたちが理想とする強さは、年代上のママたちがすでに身に着けているものと考えられます。両年代にはそれぞれがお互いに、母親としてうらやむほどの魅力があるのでしょうね。
では理想ではなく、現実はどうでしょうか? 「現実の母親として、自分はどんなイメージ?」と尋ねたところ、第1位が「おおざっぱ(34.5%)」でおよそ3人に1人の割合。以下「思いやりがある(25.5%)」、「元気・アクティブな(24.2%)」、「やさしい(23.9%)」、「ユーモアのある(23.7%)」となりました。快活さとやさしさを備えたママ像が浮かびますね。
母親として最も悩み多き年代は、30代ママ?!
最後に尋ねているのが、「母親としての今の悩み」です(複数選択)。次点にかなりの差をつけ第1位となったのは、「子どもの将来」。これは子どもが小さい頃ならもちろん、たとえ社会人となってからも続く心配かもしれません。次いで「子どもの教育・しつけ(28.5%)」、「母親としてのあり方(27.0%)」、「家計(25.2%)」となりました。
年代別に悩みの個数をみてみると、30代ママが選択肢からチョイスした回答数の平均は3.4個。最も少なかったのは60代ママの1.0個だったそうで、”そろそろ子育て完了”の年代と考えられます。
となれば、現時点で一番悩み多き30代ママが心安らかになれるのは30年後……? 想像するだけでがっかりしそうですが(笑)、悩みが多いのはそれだけ子育てに頑張っているという証です!
「母の日」は、子どもから母親へ感謝を伝える日。今年はそれに加え、「母親としての自分は、子どもにどう映っているのかな?」と考えてみる日にしてはどうでしょうか?
方法:インターネット (Tアンケート)
期間:2021年4月9日(金)~12日(月)
地域:全国
対象:20~69歳の子どもをもつ女性(T会員)
サンプル数:1,004名
【つぎ】の記事:【前編】よその孫と自分の孫を比べたがる義母「今日はハッキリ言わせていただきます!」私の反撃は……