中学受験はいつから準備するもの?志望校に合格するためのベストなタイミング
中学受験は志望校の試験内容によっては、塾に通うなどの準備が必要だと言われています。「わが子が中学受験をするかもしれない」と考える親にとっては、いつ頃から意識しておけばいいのか気になりますよね。親自身が中学受験を経験していないとわからないことも多いかもしれません。ママスタコミュニティに投稿された
『中学受験って何年生から目指すもの?』
という質問に対し、中学受験を終えた先輩ママやこれから受験を目指すママから寄せられた意見をまとめました。
子どもが生まれる前から中学受験を考えていた!
『子どもが生まれる前から中学受験はすると決めていた』
『夫婦ともに中学受験組だったので、本人が生まれる前から意識していました』
『旦那、義姉、妹が中学受験していたから、子どもが産まれたときから考えていた。子どもは小学3年生で4年から入塾する予定。いまは勉強の基礎固めに力を入れている』
親自身が中学受験を経験している、または家族に経験者がいると、中学受験は身近なものなのでしょう。親が中学受験で得られるメリットを経験している場合、早いうちから「わが子にも同じ道を」と思うのかもしれません。
事前準備もかねて未就学児の頃から
『うちは2歳からぼんやりと考えはじめたかな。小学校受験のために幼児教室に通っているけど落ち着きがなくて難しそうだから、中学受験に変えようと決めています』
『内申書が必要な学校のために未就学の頃からピアノ教室や絵画教室、スイミングに通わせたりすると聞いたことがある。塾のスタートはその子の性格にもよると思うけど、受験を考えている家庭は早いうちから公文とか通信教育をやらせている印象です』
わが子の成長の様子や性格を見て、小学受験から中学受験に変えたママもいました。子どもの幼稚園や小学校の進路を考えるとき、先の中学受験を見すえることもありそうですね。習い事の考え方は家庭それぞれですが、幼稚園の頃から中学受験の内申書を考慮して習い事の内容を考える人もいると筆者は聞いたことがあります。大会やコンクールの成果を記載したり、面接で習い事の様子を話したりすることもあるからというのが理由だそうです。
中学受験の選択肢を残しておくため、小学校低学年から意識
中高学年でスムーズに受験準備をスタートできるようにするため
『まだ小1だからこの先本人がどうしたいかによるけど、いつでも「中学受験したい」と言ってきてもいいように勉強だけはがんばらせている』
『いま小1で中学受験がめずらしい地域在住。高学年になり本人が受けたいと思ったときに、挑戦できるくらいの学力をつけてやりたいと思い、自宅学習で応用問題をやらせている。今から受験を意識させたくはないけど、学力はつけておいてほしいから』
『地域の小学校があまり合わず、低学年から意識して自宅学習させていました。塾は5年から。塾はよくなじんだので、流れにのって適正校を受験しました』
小学校の低学年で子ども自身が受験の意志を固めるのはなかなか難しい気がします。そのため中高学年になり「受験する」と子どもが決めたときにスムーズに取りかかれるよう、低学年から準備だけはするという人もいました。仮に受験をしなくても、低学年のうちに基礎をしっかり学び、学習習慣を身に付けておくのはいいことですね。
近隣の塾事情を踏まえて
『中学受験塾は、受験が盛んな地域だと小2ぐらいで教室がうまってしまう場合もあるから、早くから入れなくてはいけない地域もある』
『うちの子はノンビリしていたから、小1から受験用の塾に入れていた。小3の2月に入れるのが一般的みたいだけど、そのときだと入塾テストが難しそうだったから』
入塾したいと思ったときに塾の定員が埋まっている、また中高学年になると入塾テストが難しくなるなど、塾にまつわる理由で低学年から受験対策として入塾させるという意見もありました。
小3の冬からのスタートが多め!?
『目指すところのランクにもよるけど、小3くらいから勉強が難しくなるからベストだと思う』
『「受験したい!」と6年生で突然言い出しても準備に困ると思い、小4から通信教育はじめることにした』
『うちは子どもが3年生のときに、いとこが受験塾に通っていたのを見て「自分も行きたい」と言われたことがきっかけで新4年から入塾して受験勉強はじめたよ。いま私立に通っているけど受験してよかったと思う』
中学受験用の塾は3年間のカリキュラムが組まれていることも多く、塾側として「新4年を迎える小3の2月から」の入塾を推奨しているケースも見られるようです。仮に塾に入らなくても、高学年に向けて勉強の難易度が上がることにそなえて、中学年で受験対策の勉強をはじめる人は一定数いそうですね。またまわりに塾に行く友だちが増えると、子どもみずから意識することもあるようです。
高学年からスタートして合格!
『子どもの成績が志望校にチャレンジできそうで、本人も受験したいって言い出したらがいいかな。うちは5年生から準備しました』
『5年の夏に突然本人がやりたいと言い出しました。習い事はそろばんしかやらせてなかったので、個別指導で受け入れてくれるところ探しました。難関の名門中学は準備が間に合わず無理だったけど、偏差値68の一貫校受かりました』
『子どもによるだろうけど、うちは小5の秋から。最難関ではないけど第1志望に受かっていま高2。楽しく通っているよ。次は大学受験です』
『小5の夏から受験勉強を開始。みるみる成績が上がって塾の先生からのアドバイスもあり小6の夏に偏差値68の中学に希望校を変更。無事合格して今は大学生です』
高学年にもなると自分の意見もはっきりしてきますよね。本人に受験の意志があり、親も金銭的なことを含めて受験できる環境を提供できるなら、やらない理由もないのかもしれません。高学年から受験準備をはじめると遅いという意見もありますが、本人のやる気と努力次第で合格した例は少なくない印象です。
子どもの性格や地域性も考慮。正解はないことを念頭に
ママたちの投稿から、中学受験を意識して準備をはじめるタイミングには正解がないことがわかります。受験には、子どもの成長の様子や性格をはじめ、経済的なことも含んだ家庭環境、地域性などいくつもの要素が絡み合うものです。それらを考慮したうえで、準備さえ間に合えばいつはじめても大丈夫と言えそうです。さらに言うと「いつはじめるか」よりも「どんな風に取り組んでいくか」を考えた方がよいのかもしれませんね。
自分たちのタイミングを最優先に
筆者は中学受験が盛んな地域に住んでいて、低学年の子どもがいます。意識せずともママ友から受験や塾の情報がどんどん入ってきて、多くの情報に翻弄されがちです。一方、中学受験を促進する側の塾や学校の視点に立ってみると、運営における営利的な側面はゼロではないはずです。「低学年のうちに入塾しないと塾に入れなくなる」「3年間は塾のカリキュラムをこなさないと合格しない」などと聞いて不安になることもあるかもしれません。仮に多くの受験生がそうであったとしても、わが子がそこに当てはまるかどうかはわかりませんし、不安を煽られて準備をはじめるのは前向きではない気がします。中学受験に関して不安や迷いが生じたら、夫婦や親子で話し合い、ときには経験者の意見も聞きながら、多面的に考えるとよいのではないでしょうか。中学受験は子どもへの心理的なサポートも大切だと聞きます。親子で納得した時期に準備をはじめられるといいですね。
文・rollingdell 編集・Natsu イラスト・なかやまねこ
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