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【子どもと一緒に楽しむ家庭菜園01】初心者はどんな野菜を選べばいい?大人の意外な盲点とは

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感染症の影響がまだまだ続くなか、みなさんは家でどのようなことをして過ごしていますか?   ママスタコミュニティには「外出せずにおうち時間を楽しもう!」と家庭菜園に関する話題が寄せられています。

『家庭菜園をするようになって、旦那も子どもたちも楽しそう。穏やかな表情になった。広い庭がなくてもプランターでもできるし、楽しいよ』

この投稿に、日頃から家庭菜園を楽しんでいるママや、これから始めようか迷っているママからさまざまなコメントが寄せられました。

家庭菜園で、どんなものを育てているの?

『うちもハーブ系を育てはじめたよ。面倒くさがりだから向いていないって思っていたけれど、やってみると子どももハマって水やりをしてくれる』

『なす、絹さや、パプリカ、ニラ、落花生、じゃがいも、いんげん、ブロッコリーを育てているよ』

『ズボラな人向けの苗、ホームセンターで売っているよ。うちは以前から家庭菜園をやっている。ミニトマトは去年もやっているし、今年も苗を買ってきた。ミニトマトはいっぱい実がなるから消費するのが大変!』

『ピーマンは虫がたからないからいい。ほとんど世話をしなくても、いっぱい実がなる』

『うちはベビーリーフとパセリ。プランターでもできる。ハーブは虫除けになる品種もあるからいいよね』

寄せられたコメントからは、家庭菜園を楽しんでいるご家族の様子が伺えますね。一方で「虫が嫌い」「飽きっぽい性格」「簡単に育てられる野菜がわからない」など、植物を育てることにハードルを感じているママからのコメントもありました。たしかに家庭菜園は、経験したことがないと「ちょっと自分には難しいかもしれない」と気後れしてしまうかもしれませんね。じつは筆者も7年前に家庭菜園をはじめるまでは「子どもはまだ小さいし、私は虫が嫌いだし、無理」と思っていました。

みるみる夢中に!家庭菜園を始めたきっかけ

筆者が家庭菜園を始めたのは長男は7歳、次男は3歳の春。農業が盛んな地域へ引っ越したので、新しくできたママ友やご近所さんの多くが農家でした。ママ友の家に遊びに行ったときに田畑を見せてもらったり、野菜をいただいたりしているうちに子どもたちが「僕のうちでも野菜を作りたい」と言いだしたのがキッカケです。
それ以来7年間ずっと家庭菜園を行っていて、これまでに育てた野菜は、トマト、ミニトマト、なす、かぼちゃ、すいか、ピーマン、きゅうり、イチゴ、おくら、さつまいも、長ねぎ、へちま、枝豆、じゃがいも、トウモロコシ、にんにく、バジル、パセリ、レモンバーム、ベビーリーフです。

毎年春になると何を植えるか家族で相談し、少しずつ畑のスペースを広げ野菜作りをおこなってきました。農業経験ゼロの筆者ではありましたが、ご近所さんやママ友に教えてもらったり、子どもと図鑑で調べたりしながら続けてきた家庭菜園。筆者の経験談ではありますが「子どもと楽しむ家庭菜園作りのコツ」を少し紹介したいと思います。

子どもと育てる野菜を選ぶ基準は?

わが家で初めて植えた苗は、トマト、ミニトマト、なす、かぼちゃ、スイカでした。この5種類を選んだのは3つの理由がありました。

理由1 子どもが育てたい野菜を植える

家庭菜園を始めるときに子どもたちと「ママは農業のプロじゃないから、1人では野菜を育てられない。水をあげたり、雑草を抜いたり、いろんなお世話を一緒にやって、おいしい野菜を一緒に食べようね」と話をしました。そして子どもたちが「トマトがいっぱいできたらピザを食べたい」とか「かぼちゃのポタージュスープを作りたい」など話してくれるのを聞き、10種類くらいの野菜を候補にしました。子どもの希望を聞いてから育てる野菜を考えたのは、夏や秋の収穫を楽しみにしながら毎日のお世話ができるといいなと考えたからです。

理由2 子どもがお世話をしにくい野菜は避ける

農家のご近所さんやママ友には「初心者でもできそうな簡単な野菜は?」と聞いてみました。教えてもらった野菜はいろいろありましたが、人によっては「それは初心者向きじゃないかもね」という返事が返ってくることも。そのため「これは初心者向けで、こっちは上級者向け」というようにハッキリと境界線を引くのは難しいと感じました。

そこで質問を少し変え「子どもが世話をしにくい野菜は?」と聞いてみたところ、根菜類と背丈が高くなる野菜があげられました。じゃがいもや大根などの根菜類は、地中の下へ下へと生長するため、土の上に実ができる野菜より土を深く耕さないとうまく育たないのだそう。プランターならば深さがある大きなプランターを準備すれば良いのですが、直植えの畑では「土を深く耕すのが大変かもしれない」と言われました。またきゅうりやトウモロコシなど背丈が高くなる野菜は、子どもの手が届く範囲が限られてしまいます。

子育て中のママが家庭菜園をはじめようと思ったら「育てやすい野菜」から考えるより、子どもの年齢や庭やベランダの広さなど、その野菜を育てにくい条件があるかを考えてから、野菜を選んだほうが良いかもしれません。

理由3 虫がつきやすい野菜は避ける

筆者にとって家庭菜園をする最大のハードルは「虫」でした。子どもたちはミミズでも蝶でも平気なのですが、筆者はとにかく虫が苦手……。
お裾分けでいただいた野菜も、虫がついていないかドキドキしながら確認したり、子ども会などの行事でママ友たちと一緒に調理するときに虫を見て「きゃあ!」と悲鳴をあげたりしていました。そんな筆者にママ友が「キャベツとかレタスは慣れてからにしたほうがいいかも……。葉物野菜は虫が多いんだよ」と忠告してくれました。ママ友からのアドバイスを受け葉物野菜を避け続けた筆者。

家庭菜園を始めて7年目にして初めてベビーリーフを植えましたが、残念ながら虫がついてしまい、虫のついた葉を処分するのに苦労しました。お世話のやり方によっては虫がつかないように育てられるかもしれませんが、筆者のように虫が苦手な人は、もしかすると葉物野菜は避けたほうが良いかもしれません。

このようなことを考えてわが家では、トマト、ミニトマト、なす、かぼちゃ、スイカの5種類に絞り込み、育てる野菜を決めました。

苗を植える本数は、家族で食べきれるくらい

育てたい野菜が決まった後、どのくらいの本数を植えるか悩みました。パパが「はじめは少なめでいいのでは?   頑張りすぎると疲れて他のことができなくなる」と言い、子どもたちも納得。初めは5種類の野菜の苗を1、2本ずつ植えました。3年くらい経った頃からわが家で消費できる目安量がわかってきて、食べたい野菜を食べたい量くらい植えられるようになりました。わが家は家族4人なので、ミニトマトなら1本、ピーマンやきゅうりは2本、なすは4本といった具合です。この数量くらいの苗を植えれば、その野菜を夏から秋にかけて買うことは滅多にないといえるくらい収穫できるようになりました。

子育て中のママにとって、お世話が必要な家庭菜園はちょっとハードルを感じてしまうかもしれません。でも子育て中だからこそ楽しめることがあるのも、家庭菜園の良いところでもあります。筆者の経験ではありますが、今後も子どもと一緒に野菜を育てながら考えてきたことや失敗して学んだことなどを、季節に応じてお伝えできればと思っています。ぜひ無理なく楽しむスタンスで、お子さんと家庭菜園を始めてみてはいかがでしょうか。

文・間宮陽子 編集・Natsu

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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