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【後編】「どうしたら声を荒げずに育児ができるの?」悩むママに考えてほしい2つのこと

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頭では分かっていても、ついつい声を荒げてしまうことに悩むママさんたち。わが子への叱り方によっては周りの人たちに引かれてしまう可能性も否定できません。ではどのように叱ればいいのでしょう? お子さんに対してイライラがつのってきたときに、今から紹介する2つの考え方を思い出してみてください。

1.自分にも非はないか考える

1つ目は「わが子に言う前に自分にもできていないことはないか?」と自らを省みる考え方です。

『怒鳴ってから反省する人って自分を棚上げして子どもに怒っている人が多いよね。そこに至るまで自分の落ち度を省みないのが不思議』

『こぼす前にご飯やら飲み物やらの位置をずらして置くとか、おもちゃをササっと避けて注意するとか、怒る前にできることがあると思うんだけど違うのかな』

『私自身が結構だらしない、のんびり屋だから子どもにもイライラっとこないことが多い。「いつまでもゲームしてないで宿題やりなさい!」って思うけれど、自分も取り込んだ洗濯物をまだ畳んでないや、とか。息子が脱いだ上着そのまんま。だけど私もカバンをリビングに放置している、とか。「お母さんもそろそろ家のことやるから一緒に宿題やろうよ。片付けようよ」とかに落ち着く』

子どもがよそ見をしていて、テーブルの上の飲み物をこぼしてしまったとします。そのとき「もう、何やっているの! よそ見するからでしょ!」と怒る気持ちは十分に理解できますよね。けれど、飲み物をこぼしてしまったのは子どもだけのせいなのでしょうか? ママには飲み物をこぼさない位置に置くなど工夫することができたかもしれません。予想できることに対して手を打たなかった自分にも非はある、と思えば子どもへの怒りも和らぐのではないでしょうか。

2.怒ることがわが子のためになるのかを考える

子どもへのイライラがつのってきたときに考えること、2つ目は「怒ることが子どものためなのかを考える」というものです。

『怒鳴らずに言い聞かせることはできるよ。なぜそれが起きてしまうか考えることもできる。それを放棄している親が怒鳴るんだと思うけど。怒鳴られて育った子は怒られたくないだけで、きちんと原因を解決できているとは限らないと思う』

『怒るけれど、ヒステリックに怒鳴ったりはしないな。すごく悪いことやいきなり道路に飛び出してしまったときに、怒鳴るのはおかしいとは思わないよ』

『いつもニコニコの習い事の先生が、「私は子どもに対してはほとんど怒らないけど、“危険なとき”と“人に迷惑がかかるとき”は真剣に怒るんですよ」って言っていたのが印象に残っていて、私もそれを基準にしているよ』

”叱り方”と一口に言ってもいろいろありますよね。声を荒げる叱り方も1つの方法かもしれません。でも他にも”諭す”や”説明する”という方法も取れなくはないですよね。「こういう理由から自分は怒っているけれど、声を荒げるほどのものなのか?」ということを一度考えてみても損はないのではないでしょうか。

筆者が先日駅で見かけたママさんは、トイレに行きたいと言うお子さんに対し、「だから家でしなさいっていったのに! 時間に遅れちゃうよ!」と非常に怒っていました。そのママさんの気持ちは分からないでもないですが、「電車に乗る前にトイレって言ってくれてよかった」と思えたならどうでしょう。あるいはそのママさんがあと10分早く家を出ることにしておけば、お子さんにイライラして叱ることもなかったはずなのです。なにより怒られたことでお子さんがトイレに行きたいと意思表示したことを悔やみ、次回からは我慢してしまう可能性もありますよね。イライラや怒りを態度に出してしまう前に、自分の反省点や叱る内容を頭の中で整理してみてください。お子さんに対して声を荒げることも少なくなっていくのではないでしょうか。

文・物江窓香 編集・子持ち鮎 イラスト・水戸さゆこ

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