【後編】「家族3人、新型コロナウイルス陽性者になりました」―周りに言えないことへの不安―
娘が新型コロナウイルスに感染し、次に夫、私へと家庭内感染してしまいました。娘と2人きりの自宅での隔離生活の不安、味覚障害と次々と日常が奪われる中で、「周囲の人に感染したことがバレたら……」と、周りの反応が怖くなってきました。 ある日、ママ友から「明日遊ばない?」というLINEが来ました。もちろん自主隔離中で外になんて出られないので 「明日は用事があるの。ごめんね」 と返事をしました。 誰にも感染させないように外に出たり人と会ったりするわけにはいきません。でも現在の状況を伝えるわけにもいきませんでした……。
冬休みに感染し、その後自宅での隔離生活を徹底していたので、私たち一家が新型コロナウイルスに感染したことを知る人は近所にはいませんでした。しかし「娘の自宅療養期間」は冬休みを超えてしまうので、新学期から学校をお休みしなくてはいけません。学校には娘の陽性が出てすぐに連絡し、幸い冬休みで濃厚接触者が誰もいなかったこともあり、学校側の判断で新学期すぐに登校できない理由も公にしないでもらえました。 でももし周囲から休むことを不審に思われたらどうしよう……と不安でした。
幸い娘が新学期も休んだことを不審に思う人はいなく、誰にも知られることはありませんでした。けれど自宅での隔離生活を乗り越えて日常を取り戻した今でも、もし周りの人に知られたら……と思うと不安です。
気を付けていても、いつどこで新型コロナウイルスに感染するのかわかりません。もう誰が感染してもおかしくない状況なのだと思います。 私たちは感染対策を頑張っていても感染しました。それでもこれからも感染対策を続けていこうと思います。
※この漫画は体験者本人のご取材の元作成しています。
文・編集部
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