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【後編】子どもにやる気がないのに塾に行かせても無駄。そう豪語する旦那の考えは正しいの?

101_教育・習い事_善哉あん
通信教育で勉強している小学6年の娘さんがいるママから、旦那さんからやる気がないのでやめさせるように言われていると相談がありました。塾に入れようかとも考えるママですが、旦那さんは塾も反対しています。子どもの生活パターンや性格によっては、通塾に向かないこともあります。そこで塾のタイプ別にそれぞれの特徴を押さえながら、子どもを通わせるならどちらがいいのかを考えてみましょう。

塾は個別指導と集団授業がある

塾には個別指導と集団授業の2つのタイプがあります。個別指導の場合には、わからないところはすぐに先生に質問できるメリットがあり、集団の場合には他の子との競争が生まれたり、いい意味でのライバルができたりします。そのどちらを選ぶかのポイントは2つあります。

子どもの成績で選ぶ

子どもが学習内容をあまり理解していないようならば、その子のペースに合わせてくれる個別指導の方が向いているでしょう。先生に基礎をしっかりと教えてもらってから、集団授業に変更してもいいですよね。

子どもの性格で選ぶ

子どもが恥ずかしがり屋だったり、あまり積極的でない場合には、個別の方が先生からのフォローもしっかり受けられそうです。逆に競争心があって負けず嫌いなところがあるならば、集団授業で他の子と競い合うことで成績が伸びることもあるでしょう。

まずは体験や短期間の講習に参加してみる

『とりあえず体験だけ行かせて、続けられそうなら入塾させたら? 成績が落ちてからだと巻き返すのは大変だよ。行ってもいないのに塾は嫌だと言うのは食わず嫌いだからね』

『学校や通信教育だけではうまくいっていないと思うなら、私なら合いそうな塾をいくつか体験させたり冬期講習に行かせてみる。それで様子を見て考える』

子どもを塾に通わせるか決める前に、まずは体験授業を受けてみて感触を掴むのもいいでしょう。無料で受けられますし、塾や先生の雰囲気、他の子の様子などもわかります。あるいは冬季講習など短期間の授業を数日受けてみてから決めるのも手ですね。現時点では娘さん本人が塾に通いたくないと言っていることもありますから、体験を通して、通信教育と比較させてみてもいいかもしれません。

「成功体験」で子どものやる気を引き出してみて

旦那さんは通信教育も塾も反対、ママはその通りにしてしまうことが不安、肝心の娘さんはと言えば、塾には通いたくないと言っています。でもどんな学習方法でも、子どもがやる気を出さないかぎり、お金と時間の無駄になってしまいます。そうだとすると、塾に通わせるかどうかを決める前に、子どもに学習意欲を持たせなければいけません。

スモールステップでいいから目標達成経験を積ませる

子どもの意欲ややる気を向上させるカギの1つは「成功体験」とよく言われます。もちろん勉強においてもそれは同じです。何かを成し遂げた経験や「やった!」と思えるような体験が、勉強を好きになるきっかけになります。ですからそのために、まずは目標を立てて、それに向かって頑張らせてみましょう。「明日までにドリルのこのページを終わらせる」「この5問だけは30分で終わらせる」そんな目先の小さな目標でいいかもしれません。スモールステップでも、達成できればに嬉しいですし、自信に繋がります。そして達成できたら、そこで、親が徹底的に褒めてあげましょう。子どもは褒められれば嬉しくなり、またやってみようという気持ちになるものです。そしてそういった経験を積み重ねていくうち、次第に勉強が好きになり、知りたい気持ちが湧いてきたり……するはずです。
また、ときにはテストの成績アップなどの頑張りに対して欲しいものといったご褒美をあげることがやる気につながることもがあります。学習習慣をつける目的であれば、決して悪くありません。ただご褒美につられない子もいますし、欲しいもの自体が高額になっていくこともあります。その場合には、早めにご褒美をやめてください。

学ぶ機会を作り、自主的に取り組ませるようにする

ほかにも子どの好奇心を刺激するよう機会を与え続けることが大切です。小学校の低学年であれば、子どもが興味を持っているジャンルを見つけて、それについて親子で話をするのもいいですし、図書館や博物館などに行って一緒に調べてみるのもいいですよね。ママの娘さんのように高学年になれば、社会問題や自分の将来にも興味を持ち始める子もいます。テレビのニュースを見ながらでも社会問題について一緒に考えたり、仕事をする姿を見せたりすることが、「知りたい」「学びたい」きっかけになることもあります。

いずれにしても、最後には子どもが自主的に学習に取り組むようにならなければなりません。そのためには、勉強する時間や遊ぶ時間の区切りをつけながら、計画を立てさせることです。何をどの程度、何ページやるのか、それが終わったら思い切り、何時までゲームをするというふうにして、実行させましょう。自宅ではなかなか集中できないようなら、図書館の自習室などを利用するのもひとつの手です。もちろん子どもひとりではうまくいかないようならサポートをしてあげながら……。メリハリをつけることに慣れ、自主性が育っていくといいですね。

旦那さんは反対していますが、塾には親にはわからない進め方のコツをふまえており、子どもごとのつまづきに配慮しながら教えてくれるというメリットもあります。親が子の勉強を見てあげていると、とかく互いに感情的になってぶつかりがちですが、塾の先生とであればそういったことも回避できます。
一概には言えませんが、必ずしも塾=NGと決めつけず、家族で話し合っていこうと旦那さんに提案してみてもいいかもしれませんよ。

文・川崎さちえ 編集・blackcat イラスト・善哉あん

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