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【浦川泰典さん第4回】子どものやる気を引き出すために親ができることは?

【浦川泰典さん第4回目】子どものやる気を引き出すために親ができることは?
「子どもに勉強を好きになってもらいたい」という思いは、親ならだれもが思うことの1つかもしれません。子どものやる気を上手に引き出す方法について、「個別指導塾1対1ATOM(アトム)」代表の浦川泰典さんを迎え、子どもの塾選びをサポートするサイト「塾シル」代表の古岡秀士さんにお話を伺っていいただきました。
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子どもは好奇心の塊。「知りたい気持ち」をどう引き出すかが課題

古岡秀士さん(以下、古岡):浦川さんは、小学生から高校生向けの個別塾の経営を通して、たくさんの子どもたちに接しています。その経験を踏まえて、小学校生活で大切にしてほしいことはありますか?

浦川泰典さん(以下、浦川):まず一番は、勉強をすること、学ぶことを楽しいと思ってほしいと思います。勉強というと、人によっては「おもしろくないこと」「やらなければいけないもの」と感じてしまうこともあるかと思います。でも、子どもは本来好奇心の塊で、知らないことを知ることは楽しいと思います。「なぜ花はさくのかな」「種がある植物とない植物、どう違うのかな?」「割り算の式をつかうと、みんなに平等に素早く配れる」など、好奇心やちょっとした発見が学習意欲につながるのです。

とくに低学年のうちは、好きな教科や興味のあるジャンルを見つけて、それについて調べたり親子で話をしたりするのもいいでしょう。子どもの興味があることを見つけることで、成長して中学生になってもさまざまなことに興味を持ち続けることができ、それが将来に結びつきます。

「やりたいことがない」子どもたち。やる気を引き出す方法は?

古岡:今、夢がない、やりたいこともないという子どもたちもたくさんいます。そういう子にはどうしたらいいでしょうか?

浦川:親としては、子どもがやりたいこともなくいつまでもゲームに夢中になっていて、ちっとも勉強しないとなったら、心配になりますよね。つい「そんなことで将来大丈夫なの?」と言いたくもなります。でも、はっきりいってそんな言葉はまったく子どもには響きません。大切なことは、知識や機会を子どもに与え続けること、そして勉強に向かうような環境を作っていくことです。焦る必要はありません。親が子どもと一緒にテレビを見て、社会問題について一緒に考えたり、自分の仕事する姿を子どもに見せたりすることでも、十分刺激になります。今ある社会問題や、将来自分が生きていくためにする仕事について考える機会があると、「これについて知りたい」「これについてもっと学びたい」という気持ちが出てきて、子どもが学ぶきっかけになると思います。

家で集中して勉強するのが難しい。そんなときは塾の自習室や図書館を利用

古岡:臨時休校明けは、宿題など自宅で行う課題が増えそうです。学習に集中できる環境というのは、どのように整えたらいいでしょうか?

浦川:一番大事なことは、子ども自身が学習の目標設定を行うということです。目標設定と聞くと、難しいことのように感じるかもしれませんが、実はママたちは自然と声かけできていることもありますよ。たとえば、「今日のプリントは〇枚あるよ。1枚10分で終わらせようか」などといった小さな目標設定から始めるのもいいと思います。「勉強が終わったら公園に遊びに行こう」というのでもいいと思います。
古岡:家だと集中しにくい、すぐに飽きてしまうという問題もありますよね。
浦川:そういう場合は、塾などを利用するのも手です。家にいると気持ちの切り替えが難しいけど、塾に行くことで「勉強するぞ」というモードに切り替わるのです。大人も家だとなかなか集中できないけど、会社に行くと集中力が増すということがあると思いますが、それと一緒です。私が経営している「個別指導塾1対1ATOM(アトム)」では、自主学習ブースを設けています。塾には教室が開いている日なら無料で利用できる自習室などもあるので、そういったスペースを使うのも手です。ほかにも、図書館の学習スペースなどを利用するのもいいと思います。

子どもが自主的に勉強に取り組むようにするためにやるべきこと

古岡:子どもが自主的に勉強に取り組む方法があれば教えてください。

浦川:ちゃんと計画することが大切です。勉強する時間や遊ぶ時間など、何をするかを事前に決めます。例えば勉強もどの程度やるか、何ページやるかなどを決めることです。自主的にできればいいですが、難しい場合は親のサポートが必要です。やるべきことをきちんとやっているなら、ゲームに夢中になる時間があってもいいのではないでしょうか。
うちの塾でもよく学習計画を立てますが、その場合は家庭での生活をしっかり聞いてプランを立てています。子どもの性格や学習理解度によっても計画の立て方は変わってくるので、お子さんが塾に通われている場合は塾の先生に相談するのもいいと思います。

古岡:最後に、ママたちに向けてメッセージをお聞かせください。

浦川:コロナショックで臨時休校になったため、ママたちから「今後の学習はどうなるの?」と不安な声をすごく聞きます。しかし、子どもたちの様子を見ていると、それほど不安は感じていないように見えます。子どもたちは環境の変化にも柔軟に対応していきます。お話ししたようなことを参考にしていただきながら、もしまだ不安なことがあれば身近にいる学校や塾の先生に相談してみるのもいいでしょう。

取材、文・間野由利子 編集・山内ウェンディ

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