＜前妻との子どもの奨学金＞【後編】旦那が500万円の返済中。大学中退での借金は子どもの責任では？
前回からの続き。前妻の子どもに奨学金を支払うことにモヤモヤする相談者さん。子どもたちが大学中退や浪人など、親に苦労をかけていることが理由だそうです。同じように父子家庭で育っている相談者さんは、親に迷惑をかけているこの状況が信じられないよう。結婚前の話では「追々子どもたちに払ってもらう」と言っていた旦那さんですが、なかなか行動に移さないようです。
子どもではなく良い関係を築けなかった親が悪いのでは？
相談者さんのモヤモヤを受け、このようなコメントが集まりました。
『そういう親子関係にしかなれなかったぐらい、子どもたちは親に大切にされた記憶ないんだろうね。だから、お金の面でぐらいは親らしいことしろよって感じに思っているのかも』
『前妻の子どもってことで負のフィルターをかけて見ちゃっている気がする。母親を亡くして父親が若い人と再婚したら多少なりとも息子さんたちは複雑だと思うのに、その上奨学金のことでそんな風に思われて不憫。子どもの学費を出すのは親の義務の範囲だと思う』
子どもが親に感謝して恩返しをしたいと思うのは、それまでの親子関係が良いからでしょう。父子家庭で育った相談者さんはお父さんに感謝の気持ちを抱いていました。それは相談者さんがお父さんの日々頑張る姿を目にしており、父親からの愛情がしっかりと伝わっていたからでしょう。しかしながらすべての父親がそうとは限りません。旦那さんと子どもたちとの今までの関係性は、もしかしたら良いものではなかったのかもしれません。それを「親不孝だ」と子どもだけを責めるのは、フェアとは言えなさそうです。
子どもたちが自分で奨学金を払ってもいいのでは？という声も
また、奨学金の返済についても家庭によって考えが違います。「奨学金は親が返すもの」と思うママさんもいれば「子どもが返すもの」と考えるママさんもいるようです。
『子どもたちが自分で払うのが基本。そもそも奨学金は子ども自身の借りたお金だよ。大体は親が保証人だけれど、子どもが返せない場合に代わって支払うのが保証人だよね。借りた当時にそういう意識がなかったとしても、本来そういうものだと教えるのが親じゃないかな。前妻さんの病気は仕方ないにしても、次男の高校の奨学金とか、一浪の予備校費とか』
『大学中退に関しては、親が返済する必要はないでしょ。立派な大人だし、自分のしたことの責任は自分でとらせるべき』
旦那さんに相談して妥協点をさぐるしかない
奨学金についてはいろいろな考えがあることを念頭に、もう一度家族みんなで相談をしてみると良いのではないでしょうか。
『旦那さんと話し合いすれば？ 一般的とか関係ないよ』
『できることをしようよ。一応親なんだからさ。趣味や嗜好品を買わない。毎日の食品を もやし・豆腐・ワカメ・納豆でローテーションしてさ。500万円は返済できるよ』
子どもたちにも相談者さんたちの家庭が裕福ではないことを知ってもらい、「自分たちにかかったお金なのだから、自分たちで努力をして返してほしい」と伝えたり、「そのうえでできる努力はするつもり」だということを一緒に伝えるのも良いでしょう。
もしかすると今後も、相続などお金の話で揉めることがあるかもしれません。奨学金以外のことも、話し合っておくとよさそうですね。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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